西東京市多文化共生センター
┌-------------------┐
     NIMIC通信 No.105(2015年3月号)
└-------------------┘


┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [11] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(99)
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第99回目の今回は、本ではなく映画「単騎、千里を走る」です。

 映画「単騎、千里を走る。」 2005年の日中合作作品 108分
 監督:張芸謀(チャン・イーモウ)、降旗康男
 出演:高倉健、寺島しのぶ 他
 
 高倉健が亡くなり、映画館やテレビでその出演作品がいろいろと追悼上映されていますから、またご覧になった方もいらっしゃることでしょう。
 中国で1979年に文化大革命後初めて公開された外国映画が「追捕」、日本映画「君よ憤怒の河を渉れ」でした。
 内容は西村寿行原作のサスペンスアクションで、監督:佐藤純彌、主演:高倉健、中野良子でした。
 中国ですごい人気となり、ものすごく大勢の人が見たと言われています。この映画を見て高倉健のファンになった張芸謀監督からの企画で制作されたのが、この「単騎、千里を走る。」です。
 疎遠になっていた息子が病になった事を知り、父:高倉健が一人で中国へ渡るというもので、中国にもまた疎遠な父子がおり・・・。
 内容は映画をご覧いただくとして、私がすごいと思ったのは中国の大地と農村の共同体の暮らしです。舞台は雲南省の李家村と石頭村あたりです。
 主な出演者は日本の二人だけで、中国側出演者にはプロの俳優は一人もいなくて、みな村人たちだそうです。男の子が一人出てくるのですが、これがいい。
 そして、中国の大地と村人たちの素朴な景色に、高倉健がしっくりはまっていて、いい絵になっています。
 この映画がつくられたのが10年前、この村は今も変わらずにそのままでしょうか?
   (NIMIC会員 根本 百合)


 
 
 前号の本の紹介文に移る | 書籍の一覧に戻る | 次号の本の紹介文に移る

HOME  |  ABOUTUS  |  ACTIVITIES  |  VOLUNTEER  |  CONTACT  |LINKS

NPO法人 西東京市多文化共生センター     Copyright (C) 2011 NIMIC All Rights Reserved.