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┌-------------------┐ NIMIC通信 No.117(2016年3月号) └-------------------┘ ┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [6] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(111) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第111回目の今回は、悪口がいっぱいの本です。 「かがやく日本語の悪態」 川崎洋著 草思社 1997年 ありとあらゆる悪態が満載されているという、面白い本です。 5章に分かれていて、各章ごとに落語、遊里、芝居・映画・文芸、方言、現代キャンパスの悪態を紹介しています。 悪態と言っても、あざけり、ののしり、脅し、毒づき、からかい、けなし、冷やかし、当てこすり、皮肉、批判、嫌味、憎まれ口、あげ足とり、啖呵、陰口、自嘲、捨てぜりふなどなど、様々です。 作者の言う「この活き活きとした言葉の躍動ぶり」は見事です。 言った方は、腹の中の思いをすっかり吐き出してすっきり。 これができれば、つかみ合いのけんかにはならないでしょう。 この悪態の数々も豊かな言語文化の一部だと思いますが、最近は失われつつあるようで残念です。 出版年でお分かりのように古い本ですが、あまりに面白かったので、ご紹介しました。 作者は詩人で放送作家(1930~2004)。 1982年から、読売新聞紙上の「子どもの詩」の選者を努めました。 子どもの詩の受け止め方が非常に温かく、言語についての感性の豊かさが素敵です。 また、日本各地の方言についての著書もあります。 ☆「おひさまのかけら」―「こどもの詩」20年の精選集― 川崎洋編 中央公論新社 ☆「こどもの詩」 川崎洋編 文春新書 (NIMIC会員 根本 百合) |
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