西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.149(2019年2月号)
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┏ [8] キーワードを読む
  「多文化共生」について理解を深めるために(143)
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NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉 をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第143回目の今回は、ヤングアダルト向けの日本外交の入門書です。

高校チュータイ外交官の イチからわかる!国際情勢   島根玲子著 扶桑社 2018年8月

 著者は1984年生まれ。ご本人の自己紹介から:公立高校で落ちこぼれ て留年中退を繰り返し、コギャルとなりました。日焼けマシンで肌を焼き、髪 は金髪、渋谷や六本木で夜を明かして朝帰りの日々。そんなある朝、テレ ビの『日本昔ばなし』の再放送のエンディングの歌「いいないいな にんげ んっていいな…」を聞いているうち、ボロっと目が覚めたのだそうです。 それから、勉強を始め、大検を取り、青山大学の英文科に入り、早稲田 大学法科大学院へ進み、司法試験に合格し、2011年外務省にはいりま した。2016年の伊勢志摩で開かれたG7サミットでは広報を担当し、「サ ミットってなに?外交ってなに?」というテーマで三重県の学校に出前 授業をしました。・・・そこから発展して、この本が生まれたようです。
 内容は、今の世界と日本、外交、食料とエネルギー、関税と産業、自由 貿易、平和、核兵器、難民、移民、領土、海と空、貧困、国際協力など。 近隣の国々と、世界の国々と仲良くし、お互いの文化や立場を理解し尊重 して共存していく・・・国レベルで多文化共生を考えるのが「外交」です。とて も分かり易く「外交」を解説してくれる本で、ティーンエイジャーだけでなく、 大人の方にも是非おすすめです。特に、(領土、海と空)は日本人が知って いなければならないことだと思います。
こ の本を読んで、著者は非常に優秀な外交官であり、これからいい仕事 をなさるだろうなと思いました。元コギャルが目覚めてこんなに活躍している この国は面白い。日本の未来は明るいと、うれしくなりました。
       (NIMIC会員 根本百合)






 
 
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