西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.69(2012年2月)
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┏ [10] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(64)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第64回目の今回は、外国人研修生を受け入れる日本人家庭を描いた物語です。

『チョコレートと青い空』
 堀米薫作 小泉るみ子絵 そうえん社 2011年4月

 両親と三人の子供(中2の一樹、小5の周二、幼稚園児のゆり)の一家は、山に囲まれた盆地で130頭の牛を飼う、今では珍しい専業農家です。この家に、ノッポのガーナ青年エリックさんが、農業研修にやってきました。生まれて初めて外国の人と話し、一緒に生活した1ヶ月を、次男周二君の目線で描いてあります。
 作者は農家の主婦。宮城県で和牛肥育&水稲&林業の専業農家をしており、国際協力事業団を通して様々な国からの研修生を受け入れてきましたが、なかでも忘れられないのがガーナのエリックさんのこと。彼との出会いから、この本が生まれたそうです。
 日本の各地の農林漁業、工場、中小企業、病院、老人介護などの現場で、働く日本人と外国人研修生が様々な出会いを体験しているのだなと思いつつ、この本を読みました。
 最近、西東京市でもアフリカの方が増えています。発音がきれいで言語感覚の優れた方が多いとか、ゲームをすると思いっきり楽しんでくれる陽気な人柄とか、日本語教室でも直接触れ合うなかで、徐々に理解が深まっていきます。直接触れ合うことは大切だと感じています。
   (NIMIC会員 根本百合)

 
 
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