西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.20(2007年12月)
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┏ [9] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑯
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 16回目の今回は、図書館の児童書コーナーにある二つのシリーズをご紹介します。

『体験取材!世界の国ぐに』 シリーズ        ポプラ社

 1冊ごとにひとつの国を取り上げて紹介している調べ学習向けの本ですが、大人にも参考になります。2006年3月に第1期10巻(北・南アメリカとオセアニアの10ヶ国)が、2007年3月に第2期12巻(アジアの12ヶ国)が発行されました。
 変化の激しい国際情勢の中で、内容が新しいことは魅力です。面積・人口・気候・GDPなどの基本データを数値で示し、すべて日本と対比してあるので、それらの国々が身近に感じられ、理解しやすくまとめられています。また、歴史や経済も大筋を上手に解説していて、その国の輪郭をつかむことができます。地図やグラフ、写真、年表などを用いて見せ方にも工夫があり、現地の日本人学校の生徒の文章を載せるなど、いろいろな目線を取り入れてあります。
 外国についての基礎知識を確認したり、外国の方と出身国について話す材料にしたりするのにお薦めです。

『総合百科事典ポプラディア』全12巻  2002年発行   ポプラ社
『総合百科事典ポプラディア プラス1―2005補遺―』 2005年発行 ポプラ社
 小学校5・6年生や中学生にも利用できるよう作られた百科辞典で、24,000項目がアイウエオ順に並んでいます。難しい漢字には振り仮名があり、大人向けの百科事典に比べれば読みやすい文章です。写真や図版、カットを多用してわかりやすく説明し、しかも詳しすぎないという利用しやすい百科事典です。外国の方に質問されて、物事をどうやって説明しようかなと思った時、この『ポプラディア』を思い出してください。
 私の一番のお薦めは『プラス1―2005補遺―』です。新潟地震、ヒトゲノム解読終了、ワールドサッカーなど2003~5年の最新のできごとを取り上げており、資料編には最近の「市町村合併」のほか、「世界の紛争」「世界の経済」「日本の政治」「日本の経済」などの項目で統計を用いて解説してあり、興味深いです。図書館で時間のある時に、ぜひ手にとってみてください。            (NIMIC 根本 百合)

 
 
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