西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.26(2008年6月)
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┏ [11] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために(21)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 21回目の今回は、児童書の写真集をご紹介します。
 
 日本では、優秀なカメラとカメラマンにより素晴しい写真集が数多く出版されていますが、ともすると豪華な装丁で高価になりがちです。
 児童書として出版されているものは、内容は充実しているのに価格が低く設定されているものが多く、実は大変にお買い得だと思います。
 児童向けですから漢字に振り仮名がついていて、被写体に子どもが多く登場します。学校図書館などで多くの子ども達に手に取ってほしいことはもちろんですが、大人が見ても実に素晴しい世界です。
 
『だいすきなもの ネパール・チャウコット村のこどもたち』
    公文健太郎 偕成社 2007年10月出版 1300円
 ネパールの首都カトマンズから北へ30キロ、峠のむこうにある小さなチャウコット村。ここには、山と空とはじけるような子どもたちの笑顔があります。
 だいすきなものは、土、おどること、ひこうき、本、牛、おかあさん・・・・・。

『ザビット一家、家を建てる』  (講談社出版文化賞写真賞受賞)
    長倉洋海 偕成社 2004年4月出版 1800円
 セルビア・モンテネグロのコソボ自治州、ブコビッツ村で家を建てているザビット一家は子どもが8人。子だくさんでにぎやかなこの一家の暮らしを紹介します。
 「(ユーゴスラビアの紛争から)3年半、コソボの町は目をみはるほどに復興がすすみ・・・道ゆく人々の表情もおちつき」とありますが、
 そんな周りの様子からもやや浮世離れしているのがこの一家、底抜けに明るくのびのびと生きているのです。
 同じ作者の『アフガニスタン 山の学校の子どもたち』(2006.9偕成社)も、いい本です。      (NIMIC会員 根本 百合)

 
 
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