西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.30(2008年10月)
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┏ [9] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(25)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 25回目の今回は、アメリカの作家シンシア・カドハタの本を2冊ご紹介します。

『きらきら』 シンシア・カドハタ著 代田亜香子訳 白水社
『草花とよばれた少女』   (同上)

 本の対象はどちらも小学校高学年から大人までで、少女の目から見て描く家族のあり方や人生が奥深く、読み応えがあります。作者は戦後(1956年)生まれの日系3世で、自身や家族の実体験がベースになっています。
 『きらきら』は1950~60年代の、『草花と・・・』は太平洋戦争前から戦時中のアメリカが舞台です。3世が育つ時代になっても白人の社会に溶け込めないなかで、日系人が肩寄せあって暮らす世界・・・貧しく厳しい暮らしですが、夢を持って前向きに明るく進む人々が描かれています。
 これらの本の時代から50年が過ぎ、ついに移民の国アメリカで、初めて人以外の大統領候補が登場しました。選挙結果はいかに?現実世界も充分にドラマチックで目が離せませんね。
  (NIMIC会員 根本 百合)

 
 
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