西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.32(2008年12月)
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┏ [7] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(28)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 28回目の今回ご紹介する本は、10代の少女の目線で語られる日本とアメリカです。

「みちるのアメリカ留学記」     1998年7月 ¥1365
「みちるのハイスクール日記」    2000年9月 ¥1470
         ショート・みちる文と絵   小峰書店

 作者はアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、日本で6年間の小学校生活を終えて渡米、アメリカで中学校と高校へ通いました。10代の少女の目から見た日米両方の学校生活、社会や物の考え方の違いがとても面白いです。
 「アメリカへ来てショックだったのは、一人でどこへも行けなくなったこと。
・・・ここではお菓子ひとつ買うにも、大人に車で連れて行ってもらわなければならない。」だから16歳で免許が取れて、「運転免許証は自由への切符!」と言われる。ハイスクールの通学も自分で運転するのだが、10代の事故は多く、保険料は高い。
 ダンスパーティについては、まず体育の時間にダンスを教わり、親子で参加の学校行事で父親や母親とダンスをしたりして・・・学校主催のダンスパーティにグループで参加・・・やがて男の子とのペア参加へ・・・。
パーティも社会の仕組みのひとつですね。
 毎日中学生新聞に連載された文章を一冊の本にまとめたものであり、見開き2ページ(1,000字弱の文章とカット)で一話となっています。
 中学生の文章であり、内容はアメリカ事情の紹介と一行感想ですから、具体的でわかりやすい。日本語を勉強中の外国の方にも、小説などよりはずっと読みやすい文章です。同じパターンを真似て、日本や自分の国を紹介する文章を考えることも出来そうです。
 大学生活についての「ちょっとスローにみちる流」も出版されています。
  (NIMIC会員 根本 百合)



 
 
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