西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.44(2009年12月)
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┏ [8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(39)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 39回目の今回は、アフリカについて書かれた児童書ですが、大人にとって含蓄の深い本だと思います。著者のさくまさんは、このコーナー最多となる3回目の登場。この本は2004年に書かれましたが、今年6月単行本として出版され、書店で購入可能となりました。

『エンザロ村のかまど』       さくまゆみこ文 沢田としき絵
     たくさんのふしぎ傑作集 福音館書店 2009年6月 ¥1,300

 エンザロ村はケニアのナイロビの北西に位置し、約2,000人が暮らす谷間の村で、水道も電気もなく、川の水を汲み夜はランプをともす暮らしです。
 このエンザロ村の家々にはエンザロ・ジコと呼ばれる「かまど」がつくられ、わかして殺菌した水を飲むようになったため、赤ちゃんの死亡率が大幅に減り、薪も少なくてすむようになりました。このかまどは、日本人女性岸田袈裟さんが故郷遠野で昔使われていたものをもとに、ケニアの人々と工夫して作り上げたものです。
 「ケニアの人たちが本当に必要としていて、しかも自分たちで作れるものは何か」を考えの出発点とする岸田さんの活動を紹介する本です。
 
 さくまさんがエンザロ村を訪ねてこの本ができたそのあとに、さらに新たな活動が生まれました。それは、エンザロ村に図書館を作ること・・・この楽しい活動については、下記のホームページに接続してご覧ください。
エンザロ村の写真もあります。
アフリカ子どもの本プロジェクト ホームページ http://www.hananotane.com/
     (NIMIC会員 根本 百合)



 
 
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