西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.56(2010年12月)
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┏ [12] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(51)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第51回目の今回は日本の文化から、日本語の世界を舞台にした絵本を1冊ご紹介します。

『ぜつぼうの濁点』 原田宗典・作 柚木沙弥郎・絵 
     教育画劇 2006年7月 ¥1300

 「昔あるところに言葉の世界がありまして その真ん中におだやかなひらがなの国がありました。」そのひらがなの国に椿事が生じて……大騒ぎとなりますが、はてさていかなることになりますやら……。」
 なんともけなげな濁点の、せつなく胸に迫る物語です。
 この本は、作者の一般書である『ゆめうつつ草紙』(幻冬舎文庫)の中の一話を、一冊の絵本にしたものです。児童の絵本の棚にありますが、この通り昔調で言葉も難しく、振り仮名付きですが漢字も使用しています。
 小学校高学年から大人までが対象でしょうが、なかでも日本語学習にかかわる私たちの気持ちを揺り動かす絵本です。ぜひ手に取って、しばし日本語の世界をお楽しみください。
 (NIMIC会員 根本百合)



 
 
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