西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.45(2010年1月)
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もくじ
[1] お知らせ「世界の人とともに その1 〜台湾からの留学生〜」
[2] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」
[3] 報告「NIMIC交流忘年会 今年も愉しく盛り上がりました」
[4] 報告「子育て中のお母さんのための生活に役立つ日本語講座」
[5] 事務局より「2010年度の事業についてアイディア募集!」
[6] NIMIC理事会だより(1)
[7] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(5)
[8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(40)
[9] 2009年度・今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「世界の人とともに その1 〜台湾からの留学生〜」
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 台湾からの留学生セン・ヤチさんを囲んで、日本で生活して感じた台湾との
違いを聞いてみませんか。お茶を飲みながら自由に歓談します。

日時:2月5日(金)正午〜午後1時
場所:西東京市多文化共生センター(イングビル1階)
定員:10名(NIMIC会員先着順)
参加費:無料
申込み:Eメール:event@nimic.jp または、FAX:042-461-0381
    (タイトルを「世界の人とともに」としてください)

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┏ [2] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」
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 12月12日(土)、南町スポーツ・文化交流センターきらっとを会場に、
外国人のためのリレー専門家相談会を実施しました。外国人が通訳
ボランティアをとおし、弁護士等の専門家と無料で相談することができる
この相談会も、西東京市では今年で6回目を数えます。
 実施結果は相談者数9名(5ヶ国)、相談件数は10件でした。当日は
通訳として8言語13人、受付等の運営として18人の通訳ボランティアの
方々のご協力をいただきました。
 実施後のスタッフアンケートには、「相談後の外国人の方の晴れ晴れと
した顔を見て、役に立てたと感じました」「係の方々に活気があり、雰囲気の
良い会でした」といったご意見がありました。また「相談者数が少ない」「もっと
事前PRを」とのご意見をいただいています。相談者数については一概には
多い、少ないとは判断できませんが、今後も外国籍住民については増加が
見込まれ、日本語を母国語としない人々のために、通訳を介しての相談会を
継続していくことが大切であると認識しています。
 この相談会を必要とする方々に情報がいきわたるよう、皆様にも周知に
ご協力いただければと思います。今年度も他市での相談会があと6回
残されています。お近くにお困りの外国人の方がいらっしゃいましたら、
ぜひご案内ください。   (生活文化課 水口 紅美子)

【次回相談会】
日時:1月17日(日)13:30〜15:30
会場:東村山市立中央公民館
問合せ:東村山地球市民クラブ 電話042-393-5111(内2562)

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┏ [3] 報告「NIMIC交流忘年会 今年も愉しく盛り上がりました」
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 毎年恒例の「NIMIC交流忘年会」が、今年も12月18日に開催され
ました。
 いつになく歳末寒波のとても寒い日でしたが、そんな寒さを吹き飛ばす
 会になりました。
 今回は、会場が「北京飯店」。そう、NIMIC理事、楊さんのお店が交流忘年会の
場です。
 残念ながら佐々木代表は海外出張のためご欠席でしたが、会員の皆様・
留学生の皆さん総勢27人がおいしい中華料理を堪能しながら、愉しい交流の
ひとときを持ちました。
 今年は出席者全員が「私が今年一番・・・・」の1分間スピーチをし、その後
会員と留学生がすっかり打ち解けて話しこむ光景があちこちに。
 そしてどちらからともなく自然に?カラオケが始まりました。カラオケでも
何組も留学生と会員が一緒になって唄う場面がありました。
 そして最後は定番の二胡演奏を楽しみ、愉しかった会を終えました。
 楊理事、おいしいお料理とおもてなし、そして二胡演奏と本当にありがとう
ございました。            (NIMIC理事 種村政男)

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┏ [4] 報告「子育て中のお母さんのための生活に役立つ日本語講座」
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 12月11日(金)は、柳沢公民館で行われている「子育て中のお母さんの
ための生活に役立つ日本語講座」の第2期最終日でした。今期は「食」という
ことに視点を置いたグループがあったので、最終日は「お弁当パーティー」に
しようということになりました。これから幼稚園に入るお子さんもいるので、
お弁当作りは欠かせないものになります。最初から作るのは大変なので、
一人一品お弁当のおかずやごはん、デザートになるものをもちより、それを
お弁当箱につめて食べることにしました。当日はフィリピン、中国、インドの
学習者にボランティア、スタッフ、保育員さん、そして柳沢公民館でサークル
活動をしている「ミントベア」のお母さん2人が参加してくれました。
 まず、自己紹介をしながら自分の持ってきた料理の説明をしました。タコ
ウインナー、肉団子、卵焼き、アンパンマンポテト、焼き鮭、お赤飯、太巻き、
ブロッコリー、ミニトマト、豆腐料理、インドのカレー、フィリピンのスイーツ等々。

 各自好きなお弁当箱に好きなようにつめて食べました。食べながら料理の
仕方や食べ方などのおしゃべりに花が咲きました。
 最後に学習者の方々に講座の感想を述べてもらい、今期のクラスは終了
しました。講座を受けてから自信がついていろいろな人と話すことができた、
友達ができて楽しいという声を聞くと、ボランティアのほうも嬉しくなります。
学習者と日本人のお母さんたちがメルアドを交換していたのも素敵なことです。
そしてみんな「良いお年を」と言って、教室をあとにしました。
    (NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [5] 事務局より「2010年度の事業についてアイディア募集!」
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 NIMICでこんなことをやってみたい、こんな事業があったらいいな・・・
など、会員の皆さんが日ごろ抱いているアイディアやご意見はありませんか?
 2010年度の事業について、会員のみなさんのアイディアやご意見を
1月30日(土)までにお寄せください。2010年度に事業化できるものが
あるかもしれません。
 皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。
 FAX 0422‐53‐5350
 e-mail info@nimic.jp

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┏ [6] NIMIC理事会だより(1)
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 2010年の幕開けに際しまして、理事一同より、ご挨拶申し上げます。
 皆さま、明けましておめでとうございます。今年もNIMICの活動へのご理解、
ご支援をどうぞよろしくお願い致します。

 さて、今月から、「理事会だより」を理事が交代で連載いたします。NIMICの
理事会は原則として毎月1回開いており、定款に則って、予算・決算、
事業計画をはじめNIMICの運営全般にわたり審議します。議長は代表理事が
することになっていますが、止むを得ず欠席するような場合は、副代表理事が
代わって務めます。
 審議の経過等については、毎回必ず、議事録を作成し確認しています。

 第45回理事会は12月18日(金)午後4時〜6時、多文化共生センターに
おいて開催しました。
 出席理事5名のほか、監事、事業担当の会員2名、市生活文化課職員
1名が、オブザーバーとして出席しました。この日は代表理事が所用で
欠席のため、副代表が議長をし、初めに、第44回理事会の議事録を承認した
後、報告事項11、審議事項4、その他を審議・承認しました。
■主な報告事項
・会員状況や事業の進捗状況、窓口相談状況など定例的な報告
・講演会「多文化共生社会の建設(講師CHOW先生)」(11月22日開催)
 実施結果
・当日開催の交流忘年会への申し込み状況などが報告されました。
■主な審議事項
・年度途中入会会員の会費額について
・来年度予算要求の項目について
・「ゆめこらぼ」トークサロンからの講師依頼の了承
■西東京市生活文化課から
・12月12日に実施した外国人のためのリレー専門家相談会の報告と
 NIMICから参加した8名の従事者にお礼の挨拶
・来年度の予算要求状況について
■その他
 来年度本格実施を考えている「(仮)多文化共生サロン」の前段階として、
今年度2月、3月に各1回、センターにて「世界の人々とともに」として、
外国人と会員が語り合う会を試行的に実施することとしました。

 2時間という限られた時間で、盛りだくさんの内容を審議するのはなかなか
大変ですが、タイムリーに決めることは決め、効率的な理事会運営に努め
たいと思っています。
   (NIMIC副代表理事 木下伸子)

【通訳ボランティア対応】
 中国語・台湾語 1月8日(金)、22日(金) 午後2時〜4時
         2月5日(金) 午後2時〜4時
 中国語   2月12日(金)、26日(金) 午前10時〜正午
 英語    1月4日(月)、2月1日(月) 午前10時〜正午
 韓国語   1月22日(金)、29(金) 午前10時〜正午
       2月19日(金)、26日(金) 午前10時〜正午

 中国語、英語、韓国語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、
この情報を提供してください。

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┏ [7] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(5)
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットを
あて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形で
お届けしていきます。
 現在、オーストラリア・国立マッコーリー大学 元日本学科長チャオ・埴原
三鈴先生によるエッセイを連載しています。

多文化に生きる

 5回

 「オーストラリア人の英語は分りにくいですね。トゥディをトゥ・ダイと
言いますからね。」いまだにそういうことをと云う日本人に出会う。200年前に
来た、あるいは流刑囚として連れてこられたイギリス人にはコックニィの
英語が多かった。これをからかって大げさに言ったのが、上記の神話(?)の
起源とみられる。今のオーストラリアで純粋のコックニィを聞くことは
少ない。しかし、先入観というのは恐ろしい。日本人観光客には「オースト
ラリア人の英語だから分らない」と首を振る人が未だに多い。

 英語が世界共通語になった現在、「xx人の英語が分らない」というのが
そもそもおかしい。フランス人であろうが、イタリア人であろうが、皆それぞれの
国のアクセントで英語を話す。例えば、歴代の国連総長が英・米から
出たことは一度もない。どの国連総長も、自国特有のアクセントで英語を
話すのが常である。現国連総長の英語は完璧であるが、韓国のアクセントで
話す。しかし、国連総長の英語が分らないという人はいない。

 オーストラリアの人口はその4分の一が海外で生まれた人である。街を
歩いても、電車に乗っても、あらゆる国のアクセントの英語が聞こえてくる。
イギリス人といっても、英語は一つでない。アイルランド、スコットランド、
英国南部など、それぞれアクセントが違う。ニュージーランド人も特有の
アクセントで話す。南アフリカ出身者もしかり、である。

 私が勤務した大学の外国語学部には13ヶ国語の学科があった。仏、伊、
スペインなどのロマンス語系、ドイツ語、ギリシャ語、ロシア語、ウクライナ語、
セルビア語、マケドニア語、加えて日本語、中国語、などなど。教授陣も
それぞれの国のNative Speakerが多いから、学部会議ともなると、あらゆる
アクセントの英語が飛び交う。国が違えば、文化背景も違う。議論になれば、
背景になるロジックも論法もおのずと違ってくる。聞く方は相手の文化背景を
考慮して理解しないと、判断をあやまることになる。正に多文化共生の
訓練場である。

 「オーストラリア人は私のつたない英語でもよくわかってくれますね。」 
これも日本人訪問者からよく聞く。要はオーストラリ人が「聞く耳」を持つという
ことである。普段からいろいろなアクセントの英語に聞き慣れていることは
確かである。しかし、根底にあるのは、耳慣れないアクセントも、一風変わった
ロジックもひっくるめて、まず相手のいうことを理解しようとする姿勢である。
ここに寛容さが生まれ、「xxx人の英語は分らない。」などという偏狭さの
入る余地はない。

     (チャオ・埴原三鈴〈Misuzu Hanihara Chow〉)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPで
ご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(40)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の
紹介を始めました。
 40回目の今回は、国境を越えて移動する子どもたちが登場する児童
文学(フィクション)をご紹介します。ドイツの本にトルコの子どもたちが
登場したり、ニューヨークやロンドンなど「人種のるつぼ」地区の学校を
舞台に「僕らは世界に一つだけの花」精神が描かれたり、児童書の世界も
実世界のグローバル化に伴って変化しています。その中でも、読後感が
爽やかだと好評な本が次の2冊です。

『ひげねずみくんへ』  2005年(原作は2000年初版・米国) ¥1,100
『いたずらニャーオ』  2006年(原作は2003年初版・米国) ¥1,200
  アン・ホワイトヘッド・ナグダ作 井川ゆり子絵 高畠リサ訳 福音館書店 

 アメリカの小学4年生のジェニーのクラスでは、英語の時間に手紙の
書き方を学習し、ネズミになったつもりで2年生に手紙を書きます。
2年生から返事が来て文通が続いていくのですが、ジェニーは受け取った
返事が意味不明でがっかり。なんと相手のサミーラはサウジアラビアから来た
ばかりで、英語がよくわからなかったのです。先生やお母さんのアドバイスを
受けながら努力を重ねるジェニーは・・・・・・ついに、サミーラがにっこりと笑って
くれて、気持ちが向き合い始めるのです。そして、二人の交流を見ていた
2年生の間にサミーラへの理解が生まれ、彼女の存在が受け入れられて
いく様子は感動的です。
 『いたずらニャーオ』は、ジェニーのクラスに転校してきたラーナ(父が
インド人で母がアメリカ人)が、猫をきっかけにクラスの友達に馴染んでいく話。
 
 この2冊が本として出版されているということは、アメリカでも実際には、
こう理想的にはいっていないということでしょう。世界中で異文化の異国の
学校へ転入する子どもたちが、みんなこんな風に、教室で誰かとにっこり
笑いあえるといいな・・・これが私の夢です。いかがですか?
     (NIMIC会員 根本 百合)

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┏ [9] 2009年度・今後の事業予定 
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※詳細は随時お知らせします。
2010年
2月5日 世界の人とともに その1 〜台湾からの留学生〜
3月13日 子ども対象「英語で楽しく」

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→ info@@nimic.jp(@マークをひとつ削除してお使いください)
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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