西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.55(2010年11月)
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もくじ
[1] お知らせ 第10回西東京市民まつり「西東京市民まつり10」出展内容
[2] お知らせ 「外国人のためのリレー専門家相談会」
[3] 事務局より「NIMIC広報誌を創刊します」
[4] お知らせ「NIMIC交流忘年会」
[5] 報告「子ども日本語安全教室〜うさぎママのパトロール〜」
[6] 事務局より「多文化共生の体験エッセイ募集」
[7] 事務局より「2010年度会費納入のお願い」
[8] NIMIC理事会だより(11)
[9] 世界の国々・人々〜多文化に生きる(15)
[10] キーワードを読む
「多文化共生」について理解を深めるために(50)
[11] 2010年度・今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ 第10回西東京市民まつり「西東京市民まつり10」出展
     ——出展内容と当日のお願いーーNIMIC会員の皆様へーー
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 NIMIC通信10月号にて企画実行委員会メンバーならびにサポータへの募集に応募を頂き有難うございました。
 今回の市民まつりは10周年の節目となり、また同時期に横浜でAPECが開催されるなど西東京市のみならず日本にとってもエポックな時期となります。
 今回の市民まつりのキーワードは「新しい故郷の創造」です。また、NIMICの市民まつりへの出展目的は多様な国籍の人々が、同じ地域の住民であり地域づくりをする隣人として暮らせるように、多文化共生の必要性を広く市民に理解をいただくこととしました。

1.出展期日
    11月13日(土)10:00〜16:00
    11月14日(日) 9:00〜15:30
2.出展場所
西東京いこいの森公園(西東京市緑町3-2、谷戸小学校の隣が出入口)
*NIMICブースは公園の展示エリアA北142・143
*昨年より奥に入った左側、谷戸側の出入口から入り一番右側の通路沿いがA北エリアです。
*出展規模:テント2張(2間X1.5間の大きさの2倍)
*駐輪場は市立谷戸小学校校庭、他

3.出展内容
万国旗でNIMICブース内を飾り、来場者が「世界」の中に居る雰囲気を醸し出します。展示内容は、NIMIC及び西東京市内ボランティア日本語教室の4団体の活動の紹介と、来場者が多文化を知る「わいわい・ガヤガヤ参加型多文化クイズ」と二胡演奏です。

クイズは2種類で、大きな世界地図(日本語、中国語、フランス語、英語、ドイツ語)を使った「隣国ウォーキング10」クイズと事前に日本語で書かれた国名と他の言語(中国語、英語、フランス語、ドイツ語)での国名を地図から探し当てる「国名あってるかな?ラリー」クイズを参加者・サポータみんなで楽しく実施します。今回はゲームの参加者全員に参加賞があります。

また、中国の伝統文化として二胡の模範演奏とミニ体験もあります。

4.野外特設ステージでの演奏(担当:会員の今岡さん)
演奏日・時間帯:11月13日(土)13:30から20分
演目:蘇州夜曲、旅愁、ダニーボーイ、賽馬、昴、他
*演奏時間の1時間前(12:30)に責任者が会場にて受付
*演奏時間の20分前(13:10)には会場で待機(出演者全員)

5.当日サポータの集合時間
13日:準備作業がありますので、9:00までにNIMICテント内に集合してください。準備説明、準備作業後、10:00から対応開始します。
*午後のみのサポータは13:00にNIMICテント内に集合。
責任者の確認後、対応します。
14日;9:50にNIMICテント内に集合。確認後、対応開始します。
*午後のみのサポータは13:00にNIMICテント内に集合。責任者の確認後、対応します。

6.サポータの対応するゾーン
特に、メインの担当というかたちでは設定しませんので、ゲーム、各日本語教室活動説明での対応をお願いします。
   
7.配布資料について
サポータの皆さんに配布する資料は「NIMIC市民まつり出展について」です。事前に多文化共生センターに準備しておきますので、可能な方はお立寄りください。
市民まつり当日も配布いたします。

8.会員証について
当日はNIMICの会員証を忘れずにご持参ください。
  
連絡先
 イングビル内NIMIC事務局(月〜金の午前10時〜午後4時)
 TEL&FAX:042?461?0381
 E-mail:info@nimic.jp
 担当:久保

★昨年の「市民まつり出展」の様子はNIMICのHPでご覧いただけます。
→→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/091114siminmaturi.html

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┏[2] お知らせ 「外国人のためのリレー専門家相談会」
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 弁護士、行政書士、社会保険労務士、臨床心理士、女性のためのカウンセラー、市の職員などと無料で相談ができます。
疑問に思っていることやわからないことなどを気軽に相談してください。

【相談できる内容】
国際結婚・離婚、事故、ビザ、在留資格、労働問題、税金、年金、健康保険、パートナーからの暴力(DV)、家族の問題、女性の悩み、子どもの成長についての不安や悩み、心の問題や学校生活の悩み…など。

日時:12月11日(土)午後1時?3時30分
会場:南町スポーツ・文化交流センター「きらっと」
通訳言語:英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、フランス語、タガログ語、ポルトガル語

※予約はいりません。会場に来た人から順番に相談できます。
※無料です。
※秘密は守ります。
※相談には、通訳ボランティアが付き添います。

<問合せ>西東京市生活文化スポーツ部文化振興課 
TEL 042-438-4040(日本語のみ)
FAX042-438-2021
主催 西東京市
共催 東京都国際交流委員会、東京外国人支援ネットワーク、
NPO法人西東京市多文化共生センター

都内全体のスケジュールは、東京都国際交流委員会のHPで確認できます。
 →→→ http://www.tokyo-icc.jp

Professional Consultation for Foreign Residents
Date & Time: Dec. 11. 2010 (Sat.) 13:00 -15:30
Place: Nishitokyo City, Minami-cho Sports & Culture Center
“Kiratto” 2ndFloor(Access: 3 minutes walk from the South Exit of
Tanashi Station,Seibu-Shinjuku line)
*Consultation with Experts, including Lawyers, Admnistrative
Scriveners, Certified Social Insurance Labor Consultants, Clinical
Psychologists, Feminist Counselors, and City Hall Officials.
*Please feel free to consult with experts about any problems you
have, and get all the information you need.
*On First-come- first-served basis. No Appointment Necessary.
*Strict Protection of Confidentiality
*If you request a volunteer interpreter, he/she is
with you at the consultation.
*Interpreters are available: English, Chinese,
Korean, Spanish, French, Tagalog,and Portuguese.

For further information: Nishitokyo City, Citizens & Cultural section
(Phone: 042-438-4040 *Japanese only)
See the website (Tokyo International Communication Committee)
 →→→ http://www.tokyo-icc.jp

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┏[3] 事務局より「NIMIC広報誌を創刊します」
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私たちNIMICの活動については、毎月「NIMIC通信」を通して会員の皆様に情報をお伝えしておりますが、さらに市民の方、関連の団体の方々などにNIMICの考え方や活動を知っていただくために、広報誌を発行していくことになりました。
創刊号は来年の1月号(1月25日発行)を予定しております。以降は季刊の予定です、ご期待下さい。

◆広報誌名称の募集・・・この広報誌の名称をNIMIC会員の皆様から募集いたします。親しみやすい、みんなで共有できる名前をご応募下さい。
 ◇応募先:e-mail:press@nimic.jpまで。
 ◇締め切り:11月25日(木)
 ◇名称発表NIMICのHP上にて(11月30日ごろ予定)

◆取材・編集スタッフの募集・・・会員手作りの広報誌を作っていきます。
取材や編集・デザインなどに興味をお持ちの方はぜひスタッフ登録を。
ご一緒に楽しい紙面を作っていきましょう!ご応募お待ちしています。
◇応募先:e-mail:press@nimic.jpまで。
◇ご応募の際は「取材・編集スタッフに応募」と明記下さい。
◇締め切り(第1回):11月30日(火)
◇ご応募の方には、広報誌編集制作委員会から直接ご連絡をさせていただきます。

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┏[4] お知らせ「NIMIC交流忘年会」
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 今年も地元の留学生や外国人と会員の皆さんの交流忘年会を開催します。
ゆっくり思い出を語ったり、新しい出会いの場として、ぜひご参加ください。

日時:12月14日(火)午後6時30分〜8時30分
会場:北京飯店(イングビル2階) 
参加人数:留学生約10名を含み30名程度
参加費:留学生・学生1,000円/NIMIC会員:大人2,000円・子ども500円
     ※会費は当日受付でお支払いください。
申込み:先着順で受け付けます。 ※11月30日(火)締切
     Eメール: event@(このカッコはすべて削除してください)nimic.jp 
または、FAX:042-461-0381
    (タイトルを「交流忘年会申込み」としてください)

★昨年の「NIMIC交流忘年会」の様子は、NIMICのHPでご覧いただけます。
http://www.nimic.jp/jpn/event/081216bounenkai.html

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┏[5] 報告「子ども日本語安全教室〜うさぎママのパトロール〜」
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 危険がいっぱいの昨今、今年も子ども日本語教室の子どもたちに安全ワークショップを体験させたい、と11月4日(木)「うさぎママのパトロール」より3名のスタッフに来ていただきました。
参加者は、小学部:子ども8人、母親4人、中学部:生徒5人、スタッフ10数名、それに、岐阜県で多文化活動をしている方が2名見学に見えました。「うさぎママのパトロール」は第4回キッズデザイン賞優秀賞を受賞、NHKの取材も受けた定評のある安全ワークショップで、岐阜県でも実施したいということでの視察でした。
小中それぞれの年齢に合わせた内容、若者スタッフ(男2女1)のテンポの良い案内で、体を動かし、楽しくゲームをしながら、安全のための基本「よく見る」「よく聞く」「伝える」「逃げる」「協力する」などのポイントを学びました。新聞紙を広げ横長に巻いた1メートルの棒、その棒を2人で人差し指だけで支えあい、動き回ったり、上下に動かし、くぐったり、またいだり、その距離1メートルが相手に触れられない距離だと体感しました。無理やり肩を組まれしつこく迫られた時、後ろに軽く逃げられることも知りました。
言葉+体験=とても楽しい、内容いっぱいの学習でした。
  (NIMIC子ども日本語教室 有田啓子)

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┏[6] 事務局より「多文化共生の体験エッセイ募集」
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会員のみなさまご自身の多文化共生体験を綴ったエッセイの募集をいたします。ふるってご応募ください。

字数は300字以内で形式は自由です(エッセイ中の人名は匿名もしくはイニシャルでお願いします)。
日常生活の中での外国の方々とのちょっとした交流から感じたこと、国内・国外での貴重な体験、とっておきのエピソードなど、特にテーマは定めません。ご自身の「多文化共生体験」をエッセイにしてお気軽にお寄せください。

いただいた原稿は次号のNIMIC通信から掲載していく予定です。
締め切りは11月25日です。

応募方法
E-mail:info@(このカッコをすべて消去してください)nimic.jp
FAX:042-253-5350
事務所まで原稿をお持ちいただいても結構です。

*ご応募の際は送信タイトルを「体験エッセイ」としてください。
*なお、応募多数の場合、掲載されない可能性もあります。
*また、編集の段階で語句の修正や文字数の調整などが発生する場合もあります。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
*また、頂戴した原稿はNPO法人西東京市多文化共生センターのHPにも掲載されます。この点もご了承くださいますよう重ねてお願いいたします。

多数のご応募をお待ちしております。

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┏ [7] 事務局より「2010年度会費納入のお願い」
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 平素はNIMICの活動にご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
 NIMICの活動は、皆さまお一人お一人のご支援に支えられています。
 2010年度会費の納入がまだお済みでない方は下記の口座によろしくお願い申し上げます。
 お一人の個人会員から家族会員に移行される方は、会員番号が変わりますので、その旨事務局へご連絡ください。
 家族会員は ご夫婦と18才以下のお子様が対象です。それ以外の方は、個人会員でのご登録をお願いいたします。
 
口座名はいずれも「NPO法人 西東京市多文化共生センター」です。
1.みずほ銀行ひばりが丘支店  普通預金口座  2386979
2.三菱UFJ銀行田無支店    普通預金口座  0034665
3.ゆうちょ銀行保谷支店    郵便振替口座  00170-5-585196

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┏ [8] NIMIC理事会だより(11)
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10月の理事会は、21日に理事全員出席のもと、文化振興課から水口主事の参加も得て開催されました。
予定を20分ほどオーバーしましたが熱心な意見交換がなされました。
以下、主な報告・審議事項です。

■主な報告事項
・会員状況、センター窓口の状況、活動日誌について
・新たに発行するNIMIC広報誌の検討状況について
・市との契約事業の進捗状況について
・市民まつり準備の進捗状況について

■主な審議事項
・西東京市誕生10周年記念事業の日本語スピーチコンテストについて
・「日本語フォーラム2010 in神奈川」イベントへの協賛団体名義貸しの件
・来年度事業計画について
・NIMIC忘年会の件:日時(12月14日 18:30〜)の確認
・ センターとゴミ処理業者への委託   
 
■文化振興課より
・12月11日の「専門家リレー相談会」開催への協力依頼
・来年度予算について(多文化共生センター概算額を市担当部へ提出)
・「西東京市生誕10周年記念日本語スピーチコンテスト」ワーキングチームの会議(第1回)報告
・「多文化共生」についての、市長・市役所職員・市議会議員等対象の研修の日程変更(2月14日(月)14:00〜16:00)
 
■その他
・来月の理事会において仮想自衛消防訓練をおこなう
・市民まつり従事時間帯等の確認
(NIMIC副代表理事 木下伸子)
_________________________
【通訳ボランティア対応】
 2010年4月1日から、センターが開いている時間帯は以下の多言語対応をしています。
英語   月・水・木・金曜日、第1火曜日(午前10時?正午)
中国語  月・金曜日

11月の予定(上記以外)
台湾語 19日、26日 午後 2時~4時
韓国語は担当者の都合で年内はお休みです。

英語、中国語、台湾語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この情報を提供してください。 

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┏[9] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(15)
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流をいろいろな形でお届けしていきます。
 現在、オーストラリア・国立マッコーリー大学 元日本学科長チャオ・埴原三鈴先生によるエッセイを連載しています。
 
多文化に生きる 〜オーストラリア〜 (15)

オーストラリアの大学生は出身国も年齢も千差万別。彼等の人生体験を聞いて、頭の下がる思いを何度も味わった。

ワンさんはマレーシア出身中国系の女性。初対面の時「あら、素敵な人」と思った。小柄だが、服装のセンスから身のこなしから大変エレガントであった。「あの時ね、私六十歳だったの」いう。とても年寄りには見えない若々しさがあった。特別な事情があって、どうしても日本を勉強したい、と面接に来たのである。

マレーの恵まれた家に生まれた。そして戦争。 国は日本軍に占領された。日本兵の暴挙、残虐さを毎日見せつけられた。道で日本兵を見たら皆お辞儀をしなければならなかった。ある日、父と歩いていて日本兵と行きかわした。お辞儀の深さが足りないと、父親は殴り倒された。マレー社会で立派な地位のある父が泥にまみれて横たわった。しかし、そんなのは軽い方であった。ある日、角を曲がっていきなり眼にしたのは竿にさされた生首の列であった。「日本人に忠誠でない」と誰かに密告された同胞が見せしめに殺され、晒されたのであった。その妻たちは日本兵に強姦されたと聞かされた。そんなことの繰り返しであった。占領は彼女が12歳から3年半、感受性の強い時期でもあった。日本人への憎悪、嫌悪で身が焼かれるようであった。戦後留学、イギリスの大学を卒業して本国に帰り、結婚して子供も生まれた。安定した幸せな生活であった。しかし日本人に対する憎悪は消えなかった。同じ経験をした友人たちも皆そうであった。

その後一家でオーストラリアに移住した。多文化社会でいろいろな人と出会った。いい日本人にも出会った。人は夫々である。一国民を一色で塗りつぶすことはできない。理屈では分っていた。しかし、日本人に対する憎悪は根強く、身の一部になってしまったかのようだった。こんな生き方はしたくない。憎悪を抱えていきる人生は嫌だ。何とかしなければ、と思って訪ねたのが私の部屋であった。真の日本を知ることによって憎悪を払拭したい。彼女の話を聞いて深く打たれ、特別入学を許した。

日本学科に通い始めた彼女はただの学生ではなかった。若手スタッフは日本から来て間もない。家族もいなければ友人も少ない。それを知って彼女はなにくれとなくスタッフの面倒をみてくれるようになった。自宅の夕食に招いたり、困った時は相談にのったり。若手スタッフにとって、クリスマスは彼女の一家と共にお祝いすることが、いつの間にか恒例となった。

最近、久しぶりで彼女と食事した。もう八十歳になったのよ、と云う。二十年前のあの日私の部屋を訪ねたのが人生の転換であった、とつくづく述懐する。「怒り」「憎悪」からやっと開放された。今はとても自由。彼女の肌はつやつやとして若々しい。今は孫相手の幸せな日々という。
(チャオ・埴原三鈴〈Misuzu Hanihara Chow〉)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPでご覧いただけます。
http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [10] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(50)
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NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わ
る本の紹介を始めました。
第50回目は、前回に引き続きアフガニスタン難民支援の本ですが、
今回は一般書(大人向け)です。

『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る 〜アフガンとの約束〜』
中村哲・澤地久枝(聞き手)著 
岩波書店 2010年2月 ¥1900

 医師でありクリスチャンである中村哲氏は、1984年パキスタン北西部
の町ペシャワールにある病院に派遣され、ハンセン病棟の担当となりまし
た。以来今日までの26年間、パキスタンとアフガンにまたがるこの地域
で、独自に様々な活動を続けてきました。
 赴任当初はソ連進攻の最中であり、患者の多くは劣悪な条件にある
アフガン難民。病院を離れ、アフガン山岳部でハンセン病中心に医療全
般に従事する中で、2000年の大干ばつを体験します。きれいな水があれ
ば感染症で命を落とさなくて済む子どもたち、水があれば故郷で耕作して
難民とならずにすむ人々を見て、中村医師の活動は医療から水利事業に
まで発展しました。なんと1400の井戸を掘り、水路を造り、現在では3000
ヘクタールの土地が緑野に戻ったということです。2008年の伊藤和也氏の
死亡事件のあと現地の日本人スタッフは中村医師一人、あとはアフガン人
スタッフで活動しています。これらすべての活動が「ペシャワール会(※)」
を通じて日本人の寄付で支えられています。これらの活動で、マグサイサイ
賞「平和と国際理解部門」をはじめとして数多くの賞を受賞しています。
 中村医師本人による著作も数多くありますが、本書はドキュメンタリー
作家澤地久枝さんのインタビュー形式でこれまでの活動全体をまとめてあ
ります。最新の活動報告でもあり、今年2月の出版以来版を重ねています。
 ※中村哲医師の活動を支援することを目的としたNGOで、ホームページ
  があり、講演会や写真展などの情報も載っています。「ペシャワール会」
  で検索してください。
  (NIMIC会員 根本百合)

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┏ [11] 2010年度・今後の事業予定
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※詳細は随時お知らせします。
2010年
10月29日、11月19日、12月10日
「日本語ボランティアフォローアップ講座」ー子どもの日本語学習支援
11月13日〜14日 市民まつりに出展
12月11日    外国人のためのリレー専門家相談会
12月14日    NIMIC交流忘年会

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→ info@@nimic.jp(@マークをひとつ削除してお使いください)
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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発行・編集
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住所 〒202‐0023 西東京市新町1−12−3
FAX 0422‐53‐5350
e-mail info@@nimic.jp
ホームページURL http://www.nimic.jp/

イングビル1F事務所
住所 〒188-0012 西東京市南町5−6−18
TEL/FAX 042-461-0381
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