西東京市多文化共生センター
┌-------------------┐
  NIMIC通信 No.109(2015年7月号)
└-------------------┘

もくじ
[1] 講座お知らせ「地域活動のフォローアップのために
            日本語ボランティア講座(全2回)」
[2] イベントお知らせ「「外国にルーツをもつ子どもたちの
                 ための日本語交流バストリップ」
[3] 報告「日本語スピーチコンテスト実行委員会」
[4] イベント報告「第9回留学生ホームビジット」
[5] イベント報告 「『多文化共生ってどんなこと?』
              -西東京市の市民活動 最前線-」
[6] 元会員より「今日もホーチミンは・・・(18)」
[7] 会員より「アラ還からのアメリカ生活(11)」
[8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(103)
[9] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
[10] 今後の事業予定

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [1] 講座お知らせ「地域活動のフォローアップのために
             日本語ボランティア講座(全2回)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 日本語ボランティア教室での活動や、地域で出会う外国人市民とのミュニケーションに困ったことはありませんか?
 日本語弱者等とのコミュニケーションスキルをワークショップ形式で学んでみましょう。

対象 以下のいずれかに当てはまる方
(1)2015年度多文化ボランティア入門講座受講者で日本語ボランティアに関心を持つ方
(2)活動を初めて日が浅い日本語ボランティア
(3)日本語弱者とのコミュニケーションスキルに関心を持つ方

日時・会場・内容
1回目:7月21日(火)午後2時~4時
     西東京市障害者総合支援センターフレンドリー2階 会議室B・C
      内容:コミュニケーションスキル、傾聴

2回目:7月28日(火)午後2時~4時
      コール田無 イベントルームB
     内容:やさしい日本語/対話の材料としてのテキスト利用

講師:萬浪(まんなみ) 絵理さん(千葉市国際交流協会委嘱日本語コーディネータ―、日本語講師)
費用:無料
申し込み:(1)名前、(2)連絡先(電話/メールアドレス) をご記入の上、
      7月15日(水)までにkouza@nimic.jpへメールで申し込んでください。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [2] イベントお知らせ「「外国にルーツをもつ子ども達の
                 ための日本語交流バストリップ」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMICでは、上記のイベントの参加者を募集中です。
 お知り合いへもお声かけください。

日時:7月30日(木)午前8時30分(解散予定は午後3時ごろ)
集合:谷戸公民館、田無庁舎近辺など
目的地:東久留米落合川、コカ・コーラ多摩工場
※雨天時:多摩六都科学館
内容:水辺観察と水遊び、工場見学など
対象:市内在住・在学の外国にルーツをもつ小学生と保護者
定員:10組程度(申し込み多数の場合は抽選)
費用:100円(保険料など)
※雨天時は、多摩六都科学館の入館料(大人400円、子ども160円)が必要となります。
持ち物:昼食、飲み物、着替え、帽子、タオル、敷物、水遊び用の靴、ゴミ袋など
申込み:7月13日(月)までに、Eメールに件名「バストリップ申込み」、
学校名、学年、住所、子どもの氏名(ふりがな)、電話番号、
保護者氏名を明記し、問い合わせ先へ
問い合わせ:NPO法人西東京市多文化共生センター(NIMIC)
℡:042-461-0381 Eメール:info@nimic.jp

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [3] 報告「日本語スピーチコンテスト実行委員会」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 6月5日(金)午後5時からイングビル第1会議室において、「西東京市日本語スピーチコンテスト2015」第1回実行委員会が開かれました。当日は市内の日本語ボランティア教室スタッフとNIMICメンバーの13人によって、実行委員会が立ち上がり、共催相手の市・文化振興課からも職員が参加しました。
 今年は、NIMIC設立10周年を迎えることから、記念行事の同時開催が討議され、スピーチコンテストそのものをNIMIC設立10周年記念行事と位置づけてはどうかという提案が実行委員会から挙がりました。
 6月12日の理事会、および、24日の第2回実行委員会を経て、審査時間に音楽などの余興と共に西東京市の多文化共生事業10年を振り返る内容を織り込む等、コンパクトながら充実した内容を目指すことになりました。
 10月4日(日)当日に向けて、発表者募集や市民審査員募集から始まり諸準備がスタートします。今後もNIMIC通信や市報を通じて詳細をお知らせしていきますので、皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [4] イベント報告「第9回留学生ホームビジット」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 6月14日(日)第9回留学生ホームビジットが開催されました。
 今年は6カ国7大学から留学生21名(男性8名、女性13名)が参加、受け入れ家庭の参加は13家庭でした。
 今年は初めての試みとして、11時からの対面式のあと、各家庭で半日ゆっくり交流してもらう企画に致しました。
 各家庭では、それぞれ趣向を凝らし、留学生を暖かく迎え入れてくださったようです。
 終了後、各家庭の皆様から「とても楽しい時間を共有できました。
 留学生の意欲と目標を感じることができ、とても嬉しかったです。」、また、留学生からは「素敵な活動で、日本の普段の家庭を体験し、日本をより理解できました。とても楽しい一日でした。」等の報告がありました。
 留学生ホームビジットも来年は10周年を迎えます。また、どんな出会いがあるか楽しみです。   
       (ホームビジット実行委員 三村志津子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [5] イベント報告 「『多文化共生ってどんなこと?』
              -西東京市の市民活動 最前線-」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 7月1日(水)~3日(金)、田無駅前アスタ2階センターコートで、NIMICと市内日本語教室の活動を紹介するパネル展示を行いました。
 3日間、午後3時~5時に、多文化ステージも開きました。
 1日目はミニ外国語講座で、武蔵野大学のベトナム人留学生はアオザイを着て元気にあいさつなどの指導、日本語教室の学習者はモンゴル語の縦文字の説明や詩の朗読も交えてのミニ講座でした。
 2日目はベネズエラとコロンビアの文化紹介とダンス。軽やかな音楽とリズムに誘われて多くの人が足を止め、ダンスの輪に加わり楽しんでいました。
 3日目はフィリピンチームによる歌と音楽。タガログ語と日本語を交えて、フィリピンの民謡や、世界的にヒットしたフィリピンのポップス「ANAK(邦題:息子)」を歌い、多くの人たちが聞き入りました。
 一言メッセージを貼っていく参加型パネル「多文化の木」には、多言語で感想や多文化共生に向けてのメッセージを書いた葉っぱが茂り、リンゴが実るなど、多くの人が多文化共生の楽しさを感じ、理解への第一歩になったのではないでしょうか。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [6] 元会員より「今日もホーチミンは・・・(18)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2007年9月のNIMIC子ども日本語教室開室時より、中心になって活動していただいていた堀明子さんが、ご家族のお仕事の都合で、去年の夏からベトナムに転居されました。連載で現地の様子をお伝えしています。

 シンチャオ、みなさん!

 前回、雨が降らないと書いた翌日から激しいスコールが。
 アパートの横の通りは大洪水で、車もオートバイもノロノロ運転です。
 止まるとマフラーから水が入り走行不能になってしまうのでとにかく進むことが大切です。
 こういう時は容赦なく歩道に乗り上げて来るオートバイ。私はゴルフ用の大きな傘をさして必死に歩いているのに、前からガンガンやって来ます。
 「ここは歩道だ!」
と日本語で叫びながら向かってくるオートバイに負けじと歩みを進め、何とかアパート敷地内に戻ることが出来ました。
 数か月前に道路の補修をしていたのですが、期待は簡単に裏切られ何のために何をしていたのか、まったく事態は改善されませんでした。
 しかし、そんな雨の中どこへ行っていたのかと思われることでしょう。実は、通りの反対側のアパートの裏に、美味しいケーキ屋さんがあるのです。
 名前が「ムッシュ・タカノ」。日本でケーキの修業をした若い女性(多分)が作るケーキは日本のケーキ屋さんと変わらず美味しい!!ホーチミンシティ市内の日本人が絶賛するお店です。
 以前行ったヨーロピアンがよく訪れるお店で、大きさもさることながらあまりの甘さに胃がもたれて全部食べ切れなかった経験もあるのですが、ムッシュ・タカノはピカイチ。唯一気になる点は、営業時間です。9時~12時、16時~22時しか開いていないのでお茶の時間に食べようと思うと、午前中に購入して冷蔵庫へということになります。小さい冷蔵庫に日本から持ってきたチョコレートやらお煎餅、海苔、粉物、ある時に買わないと次に入荷するのがいつかわからない野菜類が詰め込んであるため、本当はケーキを入れる場所などないのですが、ビールを出してスペースを作ります。
 住み始めた頃は、スーパーに行っても値札がない、生肉がない、珍しくもない野菜が売切れたら次に入荷するのがいつなのか全く読めない・・・と、無い無いづくしでストレスがたまりまくりだったのですが、「ま、こんなものだな。」と切り替えることが出来るようになったので、最近は何も感じなくなってきました。それよりも、日系の会社が増えて日本人も増えて、日本の商品を目にすることが多くなってきた喜びの方が大きいです。
 あとは、関税が何とかなれば・・・。
(ホーチミン市にて 堀 明子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [7] 会員より「アラ還からのアメリカ生活(11)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMICのくらしの情報多言語版のまとめ役として、また、各種イベントで大活躍された白根祐子さんが、ご家族の都合でアメリカはシカゴ近郊に転居されました。現地からのレポートをお届けします。

アメリカのボランティア教室
 シカゴも本格的な夏になってきました。若い女の子たちのショートパンツにタンクトップ姿がまぶしいです。
 さて、話は前に戻りますが、今年1月から毎週木曜日に英語のクラスに行き始めました。3月からは金曜日にも行くことにしました。
 木曜日と金曜日は違うクラスですが、運営の中心となっているのはどちらも教会や教会に関係している方たちです。二つの教室とも大体同じような時間割なので、木曜日クラスの様子をお話しします。
 昨年9月4日から今年5月21日までを3学期に分けて、教室が開かれました。1学期毎に登録料として50ドル払います。
 クラスはレベル1~7まであります。数字が大きい方が上級者です。
 私は、連絡をとった先生がレベル4だったご縁で4に入りました。
 学習者は1クラス5~8人くらいです。駐在員の奥さんたちが多いです。
保育も完備しています。
 受付、英語の先生、保育担当はボランティアの方々です。毎回の流れは次のようになっています。
9:15~9:30 コーヒータイム
受付の方たちがコーヒーとお菓子を用意してくれて、各自コーヒーを持って、クラスに行きます。
9:30~10:30 英語の授業
私のクラスは旅行、趣味、ペットなどテーマを決めて話し、その都度文法の勉強もします。
10:40~11:00 バイブルタイム
レベル7の先生が聖書の中の1節を取り上げ、日本語で話してくれます。
11:00~11:40 その日によって、料理講習会、英語を使ってのゲームなどいろいろ。学習者の交流の時間でもあります。

 5月21日は授業の後、1品持ち寄りパーティーがありました。教会に体育館があり、全員集まりました。テーブルには、プロ並みのデザート、おこわからのりまき、そばサラダ、肉料理等手の込んだお料理が並びました。私は自分が食べたかったので、おはぎを作りました。
 ボランティアのおじいさんが作ったスパム寿司が印象的でした。クラスの人たちとゆっくりおしゃべりもでき、美味しく楽しいひとときでした。9月からまたどんな人たちと出会えるか楽しみです。
 (グレンビュー自宅にて 白根 祐子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(103)
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第103回目の今回は、アメリカ人の著者が日本の中学生に向けて日本語で書いた本です。

「中学生の質問箱 戦争するってどんなこと?」
 C・ダグラス・ラミス著 2014年7月 平凡社
  
 著者は1936年サンフランシスコ生まれ。カリフォルニア大学卒業後、3年間海兵隊員となり、3年目は沖縄に駐留しました。除隊後2年間大阪外国語大学で日本語を学び、カリフォルニア大学の大学院へ戻りました。その後、アメリカの公民権運動、大学の学園闘争、ベトナム反戦運動などを経て、平和についての考え方が変化したそうです。
 1980~2000年津田塾大学教授、2000年からは沖縄に拠点を移し、沖縄国際大学で教えるほか執筆や講演を中心に活動しています。
 著者が中学生に向けて語るのは、軍隊というところ、戦争に行くということ、第二次世界大戦以降の70年間一度も戦争をしていない日本、その70年間に世界中で30回近く軍事行動をとっているアメリカの現実など。日米安全保障条約や日本の政治、沖縄の状況についても詳しく資料や数値を挙げて説明しています。同じテーマについて日本人の書く本に比べひと味もふた味も違って感じました。視点が違うのですね。

 最近、日本語を習得して資料を読み込み、外国人が日本語で書いた本を読むことが多くなりました。視点がユニークで、つっこみが厳しくて、面白かったりします。従来のような文化だけでなく、政治・経済・思想・社会、何もかもが俎上にのる。日本に興味を持つ外国人が増えるというのはこういうことなのですね。
   (NIMIC会員 根本 百合)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [9] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 英語、中国語、韓国語、スペイン語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この情報を提供してください。

【英語・ENGLISH】 午前10時~午後4時
毎週月~金曜日

【中国語・中文】 午後1時~3時
毎週水曜日、金曜日

【韓国語】 午後1時~3時
第1・第4金曜日

【スペイン語・ESPANOL】 午前10時~午後4時
毎週火曜日

詳しくはNIMICのHPへ→→→
http://www.nimic.jp/index_multilingual.html

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [10] 今後の事業予定
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※詳細は随時お知らせします。
2015年
7月21・28日 日本語ボランティア講座(全2回)
   30日 外国にルーツをもつ子ども達のための日本語交流バストリップ

-------------------------------------------------
今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/index_newsletter.html
--------------------------------------------------

=========================
発行・編集
NPO法人 西東京市多文化共生センター(NIMIC)事務局
 住所 〒202‐0023 西東京市新町1-12-3
 e-mail info@nimic.jp
 ホームページURL http://www.nimic.jp/index.html
イングビル1F事務所
 〒188-0012 西東京市南町5-6-18
 TEL/FAX 042-461-0381
=========================

 
 
 Back to Top

HOME  | ABOUTUS  | ACTIVITIES  | VOLUNTEER  | CONTACT  | LINKS

NPO法人 西東京市多文化共生センター     Copyright (C) 2011 NIMIC All Rights Reserved.