西東京市多文化共生センター
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  NIMIC通信 No.121(2016年7月8月合併号)
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もくじ
[1] 講座お知らせ「子ども日本語ボランティア・フォローアップ講座」
[2] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
[3] 募集「『多文化体験with Kids―世界のおやすみなさい』
                          企画・当日ボランティア」
[4] 報告「第10回留学生ホームビジット」
[5] 報告「『多文化共生ってどんなこと?』
               -西東京市の市民活動 最前線part2-」
[6] 報告 「日本語を母語としない親子のための
          多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)」
[7] 世界の国々・人々「『仏教学』を学ぶアメリカ人青年との対話」
[8] キーワードを読む
         「多文化共生」について理解を深めるために(115)
[9] 今後の事業予定

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┏ [1] 講座お知らせ「子ども日本語ボランティア・フォローアップ講座」
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 子どもの日本語学習支援ボランティア対象のフォローアップ講座全2回を市の委託により、以下の要領で開催します。

日時・会場:
(1)7月28日(木) 午後3時−5時   イングビル3階 第1・2会議室
(2)9月15日(木) 午前10時30分−12時30分 田無庁舎202・203会議室

内容:「もっと楽しく!こどもの日本語〜教材、どう選ぶ?どう使う?(1)(2)」
 普段何気なく使っている教材について、選び方、使い方を見直すヒントを講師がお話しします。
 いくつかの教材について「自分ならどう使うか」等アイデアを出し合ってシェアするワークショップ形式の講座です。  

講師:谷啓子さん(練馬区教育委員会日本語指導員、立教大学、東京女子大学非常勤講師)
対象:現在外国につながる子どもの日本語学習支援をしている方
定員:30名
費用:無料
申込み:7月15日(金)までに所属する日本語教室経由で文化振興課まで申し込んでください。
     市内の教室に所属していないNIMIC会員は直接NIMICへ(kouza@nimic.jp)
問い合わせ:文化振興課(TEL042-438-4040)またはNIMICへkouza@nimic.jp

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┏ [2] お知らせ「外国人のためのリレー専門家相談会」
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日時:8月27日(土)13:00~15:30
場所:西東京市民会館3階第5会議室(西武新宿線田無駅北口徒歩7分)
※当日直接会場へ。
(予約もできます:西東京市多文化共生センター TEL042-461-0381)

 弁護士、行政書士、社会保険労務士、臨床心理士、女性のためのカウンセラーに無料で相談ができます。疑問に思っていることや分からないことを気軽に相談してください。国際結婚・離婚、事故、ビザ、在留資格、労働問題、税金、年金、健康保険、パートナーからの暴力(DV)、心の悩み、出産・育児・教育のことなど。
※秘密は守ります。
※相談には通訳ボランティアが付きます。

言語:英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語
 当日、言語が変更になる場合があります。当日の通訳情報は、
http://www.nishitokyo.lg.jp/event/manabu_kangaeru/free-soudan28.htmlで。
※相談をスムーズに行うため、契約書などの資料があれば、相談会に
お持ちください。

◆Free consultation for Foreign Residents
Date: August 27th (Saturday), 2016
Time: 13:00~15:30
Venue: Nishitokyo City Meeting Hall (Shimin Kaikan), 3rd floor /3F
Conference Room No.5
(7minutes walk from Tanashi Station(North Exit) on the Seibu Shinjuku Line)

※Appointments are not required. Please come directly to the venue during the consultation hours.
You may make an appointment in advance if you prefer to.
(Please call the Nishitokyo Multicultural and International Center for reservations. Tel. 042-461-0381).

Free counseling with professionals including lawyers, administrative procedures legal specialists, social insurance and labor consultants and clinical psychologists will be offered as well as counseling that specializes in women’s issues. Please feel free to come if you have any question or concern to ask to the above specialists.

The professional consultation covers issues related to international marriages and divorces, accidents, visas, residents status, labor problems, taxes, pensions, health insurances, domestic violence, emotional matters, bearing/raising/education of children, etc.

※ All consultation will be strictly confidential and your privacy will be assured.

※ The interpreting service by volunteer interpreters for English, Chinese, Korean, Spanish, Portuguese and French is scheduled on the day but it may change depending on the interpreter’s availability.

※If there is any specific document you would like to consult on, such as official agreements or contract, please bring it with you in order to enable the consultants to better understand your situation.

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┏ [3] 募集「『多文化体験with Kids―世界のおやすみなさい』
                       企画・当日ボランティア」
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 乳幼児をもつ家族がいろんな国の文化を体験するイベント「多文化体験with Kids」を9月22日(木・祝)午前10時~11時30分
田無公民館にて開催いたします。
 今回のテーマは「世界のおやすみなさい」。
 絵本やゲームを通して、世界のおやすみなさいを楽しく学ぶプログラムを計画しています。
 つきましては、準備段階から関わるボランティアとイベント当日のボランティアスタッフを募集しています。
 イベントに興味のある方、いろんな国の子守歌や絵本を知っている方など、お気軽にご連絡ください。

次回ミーティング: 7月13日(水)午前10時~11時30分
場所:ゆめこらぼ(イングビル1階)
それ以降のミーティングについてはお問い合わせください。
※ミーティングには、お子様と一緒に参加できます。

連絡・お問合せ: withkids@nimic.jp (担当:冨田まり子)

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┏ [4] 報告「第10回留学生ホームビジット」
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 6月19日(日)第10回ホームビジットが開催されました。
 今年は12カ国7大学から留学生34名(男性7名、女性27名)が参加、受け入れ家庭の参加は17家庭と、例年にも増して、多くの方の参加がありました。
 11時からの対面式のあと、各家庭で半日ゆっくり交流の時間としました。
 各家庭では、それぞれ趣向を凝らし、留学生を暖かく迎え入れてくださったようです。
 終了後、各家庭の皆様から「留学生の母国での暮らし、社会の違いについていろいろな話ができ、とても有意義な時間を過ごすことができました」と、また留学生からは「素敵な活動で、日本の普段の家庭生活を経験させてもらい、日本をより身近に感じることができました」「日本での家族ができたようで、とても嬉しかった」等の報告がありました。
 来年、また、どんな出会いがあるか楽しみです。
(実行委員  三村志津子)

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┏ [5] 報告「『多文化共生ってどんなこと?』
        -西東京市の市民活動 最前線part2-」
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 6月30日から7月2日までの3日間、田無駅前アスタ2階のセンターコートでNIMICと西東京市内の日本語教室の活動を紹介するパネル展示と多文化ステージを行いました。
 1日目は、日本語教室で学習するフィリピン出身の3人がボランティアの演奏にのせて、フィリピンの曲などを日本語、タガログ語、英語で歌い、来場者も口ずさんだり、リズムをとったりと和やかな雰囲気で終わりました。
 2日目は、華やかな衣装のベネズエラ、コロンビアの踊りに魅了された後、来場者も促されて踊りの輪に加わりました。
 3日目は、インドネシアの踊りで、きらびやかな衣装と表情豊かな目の動きの1曲目、仮面をつけた踊りの2曲目に観客が見入っていました
 3日間を通して700人以上の参加者を迎えることが出来、会場に設けた来場者からのメッセージを貼る「多文化の海」には展示やステージを楽しんだ声が多数届いていました。
(実行委員 石坂みどり)

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┏ [6] 報告 「日本語を母語としない親子のための
      多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)」
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 7月10日(日)に「多言語進学ガイダンス東京実行委員会」による標記の会が武蔵野市国際交流協会(MIA)で開催されました。
 毎年NIMIC子ども日本語教室中学部の生徒と保護者は参加していますが、日本の高校受験のシステムを早い時期から理解してもらうために今年は小学部にも声をかけました。当日は小学部と中学部を合わせて生徒7名保護者8名が参加しました。 
 前半は中学校の先生から都立高校についての説明や中学校での受験準備についての詳しい話があり、面接時の「悪い例」と「良い例」の実演や高校受験経験者の体験談と盛り沢山な内容でした。後半は都立高校の先生と中学校の先生が個別に相談に応じていました。
 この会は母語通訳者を介して話を聞くことができ、個別相談にも通訳がついて相談できるので緊張することなく、安心して参加できます。子ども日本語教室の保護者の方たちも熱心に質問していました。
(子ども日本語教室中学部スタッフ 岩野英子)

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┏ [7] 世界の国々・人々「『仏教学』を学ぶアメリカ人青年との対話」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

「仏教学」を学ぶアメリカ人青年との対話

 紫陽花の咲く武蔵野大学、武蔵野キャンパスで、カリフォルニア大学バークレー校の大学院生、M君と半日を過ごした。
 彼はふだんは有明キャンパスにいるので、武蔵野キャンパスは初めてとの事、日本には仏教学の勉強のために来たという。彼の関心は仏教学論文のための参考図書探しだ。図書館の6階に私も初めて足を運ぶ。
 そこには見渡す限りの書棚が、仏教の本で埋め尽くされている。長身のM君が身を屈めながら、下の段の本にも手を伸ばす。
 我々の会話は残念ながら、すべて英語だ。
「先生、これは高麗の仏典です」
「高麗は今の北朝鮮ですよね。これが読めるのですか?」
「ゆっくり辞書を頼りに読みます」
 日本語の会話は「初中級レベル」だというのに、仏教の書籍にはキラキラと目を輝かす。彼にとっては宝物のような図書館に見えることだろう。
「このキャンパスで行きたいところは」
「高楠先生のことが知りたいです」
 武蔵野大学の創立者である高楠先生の胸像のある雪頂講堂へ。彼は胸像と並んで写真を撮り、講堂の中でも壇上の経典と写真をとる。
 日本にいながら、私には異次元の世界に住むアメリカ人青年との「多文化共生」の時間がとても不思議に思えた。
 その後、仏教文化研究所と6号館の畳の部屋を見て、お琴の音に耳を澄まし、お茶のお稽古をする大学生と会話を交わし、半日が過ぎて行く。
 彼の興味は「三世間」だそうだ。私の解釈が間違っていなければ、心はその器である身体が人それぞれに異なっていることによって、心の働き方にも違いが生じ個性が生じる。また、人それぞれに生活する社会や置かれている環境が異なることによっても、心の姿に違いが生じてくることだ。
 帰国する8月8日までに彼は日本で何を学んで帰るのだろうか?
(佐々木瑞枝)

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┏ [8] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(115)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第115回目の今回は、方言で書かれた詩集をご紹介します。

「現代若者方言詩集」 浜本純逸編 大修館書店 2005年12月

 略歴によると、編者は文学教育を専門とされる大学の先生。愛媛で生まれ、広島・福岡・神戸・鳥取・東京など各地の大学で教えてこられました。
 その編者の呼びかけで、日本各地の大学の先生方の協力により、作られた本です。各地の大学生たちが、故郷の祖父母や両親、友達との会話を思い浮かべつつ書いた方言詩が約300首収録されています。詩の中に、その方言のゆきかう空間の温かさが表現されていて、作者一人一人の心の中の豊かな世界が感じられます。
 浜本先生の呼びかけた「方言詩を書こう」という講義に参加した大学生は、自分自身の言葉を見つめて、柔らかで心を温かくする方言の力に気づきます。
 さらに方言を紹介しあうなかで、お互いの感じ方やものの見方を知り合うことができ、人間関係を深めていきました。出来上がった方言詩は、どれも明るく力強くて、素敵です。
 この1冊で、北海道から沖縄まで、日本語の表情を生き生きと豊かにする方言の魅力を味わうことができます。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [9] 今後の事業予定
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※詳細は随時お知らせします。
2016年
8月27日 外国人のためのリレー専門家相談会
10月2日 日本語スピーチコンテスト2016

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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