西東京市多文化共生センター
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  NIMIC通信 No.138(2018年2月)
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もくじ
[1] イベントお知らせ「子ども対象『多言語で楽しく!』」
[2] 募集「子ども対象『多言語で楽しく!』サポートスタッフ」
[3] 報告「多文化サロン-宗教が身近なインドネシアの日常生活」
[4] 報告「NPO市民フェスティバルに参加」
[5] 世界の国々・人々「アイスランド紀行 ヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ」
[6] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(17)」
[7] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(132)
[8] 今後の事業予定

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┏ [1] イベントお知らせ「子ども対象『多言語で楽しく!』」
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 フィリピン、オランダ、インドネシア、中国出身の外国語話者が子どもたちに、外国語に出会う楽しさを教えてくれます。全体活動は英語で行いますが、小グループでの活動は英語3グループ、中国語1グループに分けます。子どもたちに、異なる言語・文化に触れる楽しさを体験させてあげましょう。

日時:3月10日(土)
①幼稚園年長-小学2年生:午前10時-11時
②幼稚園年少・年中:午前11時30分-午後0時20分
希望グループ A英語、B中国語を明記してください。
※学年は申し込み時点。
※会場までは必ず保護者の方が送迎してください。
場所:西東京市南町スポーツ・文化交流センター「きらっと」
定員①、②各32人
※応募多数の場合は抽選。
費用:一人500円
申込:往復はがきまたはEメールで、①お子さんの氏名とそのローマ字表記
②学年③保護者の氏名④住所⑤電話番号⑥希望グループを明記し、下記へ。
〒202-8555西東京市役所文化振興課「3/10多言語で楽しく」係
bunka@city.nishitokyo.lg.jp
※Eメールは件名に「3/10多言語で楽しく」と記入してください。
締切:2月15日(木)必着
共催:西東京市

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┏ [2] 募集「子ども対象『多言語で楽しく!』サポートスタッフ」
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 上記「多言語で楽しく」の3月10日(土)当日のスタッフを募集しています。
 ご協力いただけるNIMIC会員の方は、事務局 info@nimic.jpにご連絡ください。
※Eメールのみで受け付けています。
募集内容 受付・案内・英語(中国語)サポーター・・・6名
時間 集合午前9時、解散予定午後1時

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┏ [3] 報告「多文化サロン-宗教が身近なインドネシアの日常生活」
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 1月28日(日)、インドネシア出身のアンダリニさんをゲストに迎え、14人が参加して多文化サロンを開催しました。
 インドネシアの宗教に関係したお祭りは地域ごとに特色があり、地域ごとに言語も異なり、アンダリニさんの出身地のジャワ島では最近まで名前はあるが苗字(姓)はなかったことなどを知りました。
 アンダリニさんの生家のある地域で日常的に食べている“KOLAK”という薩摩芋とバナナを黒砂糖で煮たお菓子を作って持参されたので、この“KOLAK”菓子を食べながらの和気あいあいとしたサロンとなりました。
(多文化サロン担当  高橋二朗)

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┏ [4] 報告「第9回NPO市民フェスティバルに参加」
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 1月20日と21日の2日間、田無のアスタ・センターコートで標記のイベントが開催され、NIMICも参加しました。
 20日のNIMICのパネル展示では2名のNIMIC会員の協力を得て、NIMICの活動やその趣旨などを14人の市民に紹介しました。西東京市の外国人住民の急激な増加や市民ボランティアによる日本語教室についても説明し、市民の理解が深まったようでした。
(NPO市民フェスティバル担当 高橋二朗)

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┏ [5] 世界の国々・人々「アイスランド紀行 ヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

アイスランド紀行 ヨークルスアゥルロゥン氷河湖へ

 アイスランドの車は左ハンドル、それなのに右側通行、「うっかりしていると車が右側に寄っちゃうの」と運転を一手に引き受けている次女、「気をつけてね。スピードを落として。でも夕焼けの前には氷河湖につけるようにね」と後部座席でゆったり景色を楽しむ私。アイスランドの夕暮れは早い。
 太陽が傾くのを気にしながら四輪駆動はだんだん草木もなくなり氷の世界に突入する。
 「着いた。見て。夕焼けの氷河湖」と長女。目の前に青白い氷河湖の世界が広がる。背景には燃えるような夕焼け。私たちは言葉もなく立ちすくんでいた。
 地球で見た初めての光景、氷河の雪解けによってできた湖、2000年前の透き通るブルー、燃えるような夕焼け、言葉にできない美しさ! Jokullarlonとは、“氷河の川の湖”という意味だそうでSkaftafellsjökull氷河が崩れ,海へ流れるところの湖。
 それにしても寒い!娘たちはズンズンあるいているが、私は氷河の隅に経つカフェへ。カプチーノの温かいカップで手を温めながら、暖かい室内で氷河湖を眺める。カフェで働いている娘さんが「どこから?」とにこやかに話しかけてくる。
 「東京からよ」「わー、日本から。家族と。すごい。ここには日本人のツアーの人たちが来るけど、団体バスをおりて団体で歩いて、さっと帰っちゃう。日本人は忙しい民族ね」 彼女の言葉に思わず笑ってしまった。日本人に限らず目の前でアメリカからのツアー客が団体で歩いているからだ。
 「東京って、地下にも道路があったり、電車が走っていたり、人々は労働のために生まれて来て、一生のうち少ししか休めないで、年取ってからやっと休めるんでしょう?まるでローマ時代の奴隷のような暮しだと聞いたことがある」
 彼女の日本人観に思わず苦笑。毎日、こうした雄大な景色の中に身を置いている彼女には、日本人は働き蜂を通り越して奴隷に見えるのかと。
 「お母様、この先にダイヤモンドビーチがあるの。日が暮れる前に行きましょう」、そして、夕陽の沈む海岸で青白く光るダイヤモンドのような氷を見た。
 地球は美しい!
(佐々木瑞枝)

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┏ [6] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(17)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、
ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

一時帰・田無

 2月、立春という名ばかりの春でも、気持ちが暖かくなります。
 さて、1月は半田を留守にし、約1か月間、田無にいました。長女が男の子を出産し、ババサポーター登場というわけです。いつもは、田無に帰ってきても、用事だけ済まして、2泊3日で帰ることが多く、半田に行って以来、こんなに長く田無にいたのは初めてです。半田での日本語ボランティアや託児、傾聴のボランティアはお休みさせてもらいました。金曜日の夜のシランダの会は、主人だけ参加しました。
 2泊3日の時は、ほとんどスーパーに買い物に行けなかったのですが、今回はババサポーター、1日2か所買い物に行くこともありました。そうすると今まで会わなかった人に会うことができました。一人は柳沢公民館の子育て中のお母さんのための日本語講座の時の学習者さん。彼女が私のことを覚えてくれていたかちょっと定かではありませんが、私は「あっ、あの人」と思った瞬間声をかけていました。もう一人は「日本語を話す会」に来ていた中国の女性。コンビニのレジにいて、彼女のほうから声をかけてくれました。ネームプレートを見て、思い出しました。元気で日本で働いているのがわかり、うれしかったです。
 買い物は歩いて行っていました。半田でのちょこっとウォーキングより、歩いていたかもしれません。歩いていると、田無は自転車に乗っている人が半田より多いなと感じました。
 22日の大雪の時、西東京市のごみの個別収集はありがたかったです。
 半田は地域でごみ集積場が決まっています。私はアパート住まいで、駐車場の入り口のごみ集積場に捨てられるのでとても楽です。戸建ての人は、少し離れたごみを集積場まで運ばなくてはなりません。自動車で運んでいる人をよく見かけます。ビン、缶は捨てる場所が決まっていて、いつ出してもいいことになっています。アパートの駐車場の前が、ビン・缶の集積場なのでこれまた楽をさせてもらってます。1か月が過ぎ、そろそろ味噌カツ、ボリュームのあるモーニングが恋しくなりました。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [7] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(132)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第132回目の今回は、生まれも育ちもアメリカだけど国籍はオーストラリアで、作家、翻訳家、劇作家、演出家で東京工業大学名誉教授というマルチな才能の持ち主の日本語論です。

『驚くべき日本語』
ロジャー・パルバース著 早川敦子訳 集英社:知のトレッキング叢書2014年 

 著者は1944年アメリカ生まれのアメリカ育ち、大学でロシア語を学び、ワルシャワ大学へ留学してポーランド語を、23歳で来日し日本語を勉強しました。本は五つの章に分かれています。
 第一章 言葉とは何か
 第二章 日本語は曖昧でもむずかしい言語でもない
 第三章 日本語―驚くべき柔軟性をもった世界にもまれな言語
 第四章 世界に誇る美しい響きの日本語とは
 第五章 「世界語」(リンガ・フランカ)としての日本語
 「23歳で日本に来てからというもの、わたしは日本文化にどっぷりとつかった人生を歩んできました。日本を学ぶことに人生を賭けたいと思いましたし、世界中の人たちに、『日本』発見の驚きを伝えたいと思ってきました。…日本語を学び、その池の深みに分け入っていくことで、ついに、底にある石の美しさをとらえたわたしの両の目が、そのあまりの輝きにくらみました。これこそが、わたしの人生における至福の喜びです。」本の終わり近くにあるこの文章は、日本人としては大変に面映ゆいです。が、こう書かれるだけあって、日本の社会、歴史、言語、文学などに対する造詣の深さは半端でなく、宮沢賢治の詩の解説は、日本人の私にも本当に勉強になりました。
 大人になってから日本語を学習した方が書いた日本語論であるという点が、日本語教師にはもちろん大変参考になります。が、それ以上に、この本を読みながら感じたのは、著者の「日本愛」!! 日本に強い魅力を感じ、深く研究し、そして喜びを感じてくれたことが無性にうれしいです。
 1983年制作の映画『戦場のメリークリスマス』で大島渚監督の助監督を務め、2008年制作の映画『明日への遺言』で監督・小泉堯史と共同で脚本執筆。2008年第18回宮沢賢治賞を受賞。2013年第19回野間文芸翻訳賞を受賞。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [8] 今後の事業予定
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3月10日 子ども対象「多言語で楽しく!」

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