西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.147(2018年12月号)
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もくじ
[1] お知らせ「日本語スピーチコンテスト2018記録誌完成」
[2] イベント「多文化サロン-スリランカ編」
[3] 報告「多文化体験with Kids」
[4] 報告「第18回西東京市民まつりNIMICブース」
[5] 報告「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座」
[6] 報告「多文化サロン-イルクーツク編」
[7] 事務局より「2019年度の事業についてアイディア募集!」
[8] 会員より「『FM西東京』に出演します!」
[9] 会員より「1/15までに文化庁に声を届けよう!」
[10] 世界の国々・人々「ポーツマス(Portsmouth)からフランスへ」
[11] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(26)」
[12] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(141)
[13] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「日本語スピーチコンテスト2018記録誌完成」
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 10月7日(日)にコール田無で開催された、西東京市日本語スピーチコンテストの記録誌が出来上がりました。当日の発表者13名のスピーチ原稿を中心に、市長等の挨拶、市民審査員の方々の感想、当日の写真等が掲載された50ページ、A4版の小冊子です。
 編集と版下作成は実行委員会の作業でしたが、今回も市内および近隣の団体や企業に協賛していただき、印刷製本を外部に依頼することができました。
 今年は、紙質を変え少し落ち着いた仕上がりになっています。
 図書館等市内公共施設に配布しますが、NIMIC会員でご希望の方には差し上げます。イングビル1階の多文化共生センターまで来所の上、お受け取りください。

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┏ [2] イベント「多文化サロン-スリランカ編」
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 スリランカ出身の山崎シルヴァさんが育った故郷のお話を聞きながらのお茶会です。お茶とお菓子でリラックスしながら多文化を楽しんでみませんか。

日時:2019年1月29日(火)午後4時―5時ごろ
場所:イングビル第1会議室
対象:NIMIC会員とその友人
定員:20人(先着順)
参加費:一人100円(お茶と小さなお菓子代。当日、お支払いください)

申込み:名前と連絡先(当日連絡が付く電話番号)を書いて、
info@nimic.jpへメールで。
メールタイトルを「スリランカお茶会」としてください。

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┏ [3] 報告「多文化体験with Kids」
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 11月3日(祝・土)にイングビル3階会議室で、多文化体験with Kids「いろんな国のおてだまとじゃんけんであそぼう!」を開催しました。参加者は、親子6組(大人9人・子供11人)でした。
 まずは、二胡縁楽団による二胡演奏。中国の音楽だけでなく子供たちが知っている曲の演奏もありました。今回は、日本お手玉の会から中山順子様をお呼びして、いろんな国のお手玉とその遊び方を紹介いただきました。工作で、「縫わないお手玉」を2種類作ったあとは、中山様の指導のもと、お手玉で遊びました。スタッフ、参加者の中にも上手にお手玉遊びができる人がいて、お互いにコツを習いながら和気あいあいとお手玉に触れることができました。
 じゃんけん大会では、水・板・鉄砲・小鳥・石を手で表すマレーシアのじゃんけんを使って、大人も子供も一緒にになって真剣に勝負。とても和やかな雰囲気の中、楽しくいろんな国のお手玉とじゃんけんで遊ぶことができました。
 協力していただいた方々、ありがとうございました。
(実行委員 冨田まり子)

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┏ [4] 報告「第18回西東京市民まつりNIMICブース」
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 今年の市民まつりの11月10日(土)11日(日)は両日とも晴れて多くの市民が来訪し、NIMICブースは延べ17人の当日ボランティアの協力を得て実施され、約480人(クイズ参加者は352人)が立ち寄りました。
 NIMICを紹介した華やかなポスターが展示されたブースでは徒歩で巡る世界10カ国クイズや市内在住外国人が一人しかいない国の国旗や地図上の位置クイズも行われました。  
 クイズで混雑するNIMICブースを覗く人に積極的に声をかけて機関紙「多文化のわ」や市報抜粋多言語版「くらしの情報」等を渡し、NIMICの名前や活動を宣伝する良い機会となりました。
 また、子ども日本語教室修了生の保護者が子どもの近況報告に来訪するなどNIMICとの連絡や交流の場になっていることを実感しました。
(NIMICブース担当  高橋二朗)

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┏ [5] 報告「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座」
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 11月2日(金)と12月1日(土)、田無庁舎会議室において、子ども日本語ボランティアフォローアップ講座が開かれました。1回目は「発達障害?日本語力の問題?誰がどう判断するのか」について、小児神経科専門医、精神科専門医の蜂矢百合子さんに、2回目は「子育ては保護者の得意なことばで-多文化の子どもの発達を支える」について、バイリンガリズムや年少者日本語教育が専門の上智短期大学部教授、宮崎幸江さんにお話しいただきました。
 外国につながる子どもたちの状況は様々で、現場で悩むスタッフから、今後の対応に向けて非常に勉強になったという声が多数寄せられました。
 今回で市委託のフォローアップ講座全4回が終了となります。来年度も活動中のボランティアの課題に向き合う講座を実施していきたいと思いますので、課題や要望などをお寄せください。

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┏ [6] 報告「多文化サロンーイルクーツク編」
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 12月7日(金)午後4時から1時間余り、田無庁舎202会議室において、武蔵野大学のロシアからの留学生ウリヤナさんを迎え、多文化サロンを開きました。当日の参加者は12人、ウリヤナさん持参のロシア製の甘いお菓子をいただきながら、クリスマスとお正月時期の歴史的変遷や若者の過ごし方、その時期に食べる料理などをスライドや映像を見ながら楽しみました。クリスマスは宗教的行事で、大みそかからお正月が、日本のクリスマスに似ていました。
 お正月の朝には、もみの木の下にプレゼントが置いてあり、7歳くらいまでは、青いガウンを着たジェドマローズと孫娘が届けていると信じていたそうです。
 世界の様々な習慣を体験談を通して知るのはとても楽しい時間でした。

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┏ [7] 事務局より「2019年度の事業についてアイディア募集!」
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 2018年度は、会員からのご紹介で助成金を得て、新たな交流活動を実施することができました。また、イベントの実行委員や当日ボランティアとして新たなメンバーの参加により、新鮮なご意見も頂きました。
 2019年度について、NIMICでこんなことをやってみたい、こんな事業があったらいいな・・・など、具体的なアイディアやご意見はありませんか?
 すぐに事業化できるかどうかわかりませんが、しっかり検討していきます。

 締切は12月25日(火)、皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。
 e-mail info@nimic.jp(タイトルを「事業アイディア」としてください)

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┏ [8] 会員より「『FM西東京』に出演します!」
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 FM西東京の番組「おとなの喫茶店」から取材と出演依頼がきました。
 この番組はこのエリアに住むパーソナリティが「この街を明るくする、元気にする」そんな活動をされている人々にお話を伺う番組です。番組のパーソナリティの一人である橋爪氏からNIMIC全体の事業・取り組みをぜひ話してほしいとの依頼です。
 NIMICでは山辺代表理事が出演し、NIMIC発足の原点、これまでの事業展開、今年度事業活動のトピックス、来年度及び将来の事業展望などを熱く語る予定です。オンエアーの予定は下記のとおりです。
 皆さま、どうぞお楽しみに!

〇オンエアーの予定
 12/26(水)12:15-12:45, 19:00-19:30
 12/30 (日) 8:00-8:30
 1/6(日) 8:00-8:30

(NIMIC会員 田辺俊介)

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┏ [9] 会員より「1/15までに文化庁に声を届けよう!」
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 文化庁ホームページで、「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(二次報告案)」の日本語教師【初任】(活動分野:就労者,難民等,海外)に関する意見募集が始まりました。
 国会では、外国人材の受け入れを一定程度進めていくことが決まりましたが、その教育に関して地域ボランティアができることには限界があると思います。多くの人たちが関心を持っていることを示すためにも、小さなコメントでも大丈夫なので、ぜひ意見を届けましょう。

意見募集要領:
1.意見の提出方法
(1)提出手段 郵送・FAX・電子メール
(2)提出期限 2019年1月15日(火)必着
(3)宛先メール:nihongo@mext.go.jp

2.意見提出様式
○件名:【日本語教師(初任)研修に対する意見】
○氏名/団体名(団体の場合は,代表者の氏名)
○性別、年齢
○職業(在学中の場合は「高校生」「大学生」など在学する学校段階を表記)
○住所
○連絡先(電話番号、電子メールアドレスなど)
○御意見

【文化庁HP:新着情報より】
http://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/ikenboshu/nihongoiken_kyoshi/index.html

(NIMIC会員 山辺真理子)

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┏ [10] 世界の国々・人々
        「ポーツマス(Portsmouth)からフランスへ」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

ポーツマス(Portsmouth)からフランスへ

 英国のサウサンプトン(Southampton)大学の2度目の夏休み、とても気になっていたフランスへの船旅を決行することにした。ポーツマスはサウサンプトンの隣にある港とも言える。イギリスの南部の港からはフランスやスペインに行く船はまるで横浜から神戸に行くような気軽さで両国をフェリーが行き来している。ごく軽い気持ちで、前年にもギリシャへの旅の道連れである留学生Eさんを誘ってまずフランスのモンサンミシェルをみようと言うことになった。
 ポーツマスは電車ですぐだからと夕方5時の船に乗るべく、4時ごろサウサンプトンの駅を出る列車に乗る。ポーツマスの駅に着き、「港へはどちらの方向ですか?」と駅員に軽い気持ちで聞いたところ、「タクシーで急いで行かないと間に合わないよ」と脅かされた。え、まさか、と思いながらタクシーで港に向かう。その遠いこと、後で考えれば横浜駅から横浜桟橋まで行くにはやはり30分は必要なのに、私としては迂闊だった。
 ポーツマスの港に着いた時は船は出航しておそらく5分も経っていないだろう。目の前を大きな船が悠々と、水平線に向かって進んで行くではないか!
 唖然として港に佇む二人の日本人女性、きっと客観的に見れば面白い光景だろうけれど、主観的には「ああ、こんな失敗、私としたことが!」と無念の思いを噛み締める。そばにいた英国紳士が「心配しなくても大丈夫。船は明日の朝5時には出るから、ホテルでゆっくり休むといいよ」と。出ばなをくじかれた思いで、タクシーで港近くのホテルに一泊。翌朝は寝過ごさないように、うつらうつらと仮眠し、そして翌朝、まだ薄暗い水平線から船が姿を表すのを待って乗船。でも、フランスに着くのは午後になる。私たちはモンサンミッシェルに行けるのだろうか?
 今から思いだしても冷や汗が出る。船旅は早めに港に行くべし!
(佐々木瑞枝)

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┏ [11] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(26)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

外国人救急法指導員誕生

 2018年も最後の月となりました。今年は初孫が誕生し、彼の成長を見ていたら、1年がいつもより早く過ぎた感じがしました。
 さて、先月号で書いた、日赤愛知県支部の「やさしい日本語」について、補足説明をします。愛知県内に住む外国人数は2017年12月末現在24,2978人で、東京都に次いで全国で2番目に多いです。日赤県支部では、2015年から、外国人向けに「やさしい日本語」を使った応急処置などの講習会を開催しました。講習会では、災害にはどんな種類があるか「やさしい日本語」を使って説明しました。さらに避難所で役立つ豆知識として、毛布を使ったガウンや風呂敷を使ったリュックの作り方などを説明しました。これまでにブラジル、インドネシア、パラグアイ出身の3人が救急指導員の資格を取得しました。通訳ボランティアを兼ねて普及活動に励んでいるそうです。外国人にとって、災害時避難所に言葉が通じる救急スタッフがいるのは心強いことだと思います。2016年の熊本地震で、避難所で日本語がわからない外国人が困っていたことから、テキスト作成を企画しました。できたテキストを、愛知県立大学で開かれた日本語ボランティアの研修講座で、実際に利用。心肺蘇生やAEDの使い方などに取り組んだほか、講習会の進め方を話し合いました。日赤県支部では、「県内で暮らす外国人が、防災・減災・救急時の知識を身につけるだけでなく、災害時にボランティアとして活動できるようになれば」と考えています。半田で講習会が開かれたら、ぜひ参加したいと思います。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [12] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(141)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。第141回目の今回は、現在の中国の富裕層の姿がとてもよくわかる本です。

日本人は知らない中国セレブ消費   袁 静 著 
日経プレミアシリーズ 2018年2月

 著者紹介から … 上海市生まれ。北京第二外国語大学卒業。早稲田大学アジア太平洋研究科に留学後、日経BP社に入社し日本で10年間を過ごす。
 帰国後、2009年北海道をテーマに雑誌『道中人』を、2011年九州をテーマに『南国風』を創刊。2013年、両誌を合併し、中国富裕層向けに日本の魅力を伝える雑誌『行楽』を創刊、2015年株式会社行楽ジャパンを設立する。
 現在、上海と東京にオフィスを構え、中国での日本の観光PRに活躍する。

 現在の中国は大変な格差社会であり、ごく一部の大富豪がいますが、彼らは消費生活も子どもの留学先も欧米ブランド一辺倒。その下の世帯年収500-2000万円の層を著者は「プチ富裕層」と名付け、自身の仕事である日本旅行の訴求対象と位置付けています。この階層は土地バブルの恩恵を受け、年に何度も海外旅行を楽しむという、収入以上に豊かな生活を満喫しています。
 国民の上から10%内の彼らが、なんと人数では日本の総人口を上回るのです。
 このプチ富裕層は主に上海、北京、広州、深圳の四都市の在住者で、(他の地方都市から来る)中国人団体客のいない所に行きたい、そして、変わった体験をしたり趣味を追求するなど、より深く旅行を楽しみたい人々なのだそうです。著者は、日本人の生活や経済、価値観を熟知していると同時に、中国人のそれらももちろん熟知しており、中国のSNSに書き込まれる彼らの声に広く目を通しています。仕事として日々、日本と中国の様々を分析しつつ思ったことを書いたのがこの本です。
 実に面白く読みました。ここ十数年、中国からの留学生を見ていて感じたことがみんな書いてあります。なるほどなるほどそうだったのか。日本人でも同じように考えている方はあるでしょうが、失礼なようでこうはっきりとは文章化できない。そこを、この著者ははっきりと数字を挙げてズバズバと、気持ちよく書いていきます。マーケティングの分析レポートを発展させたような本です。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [13] 今後の事業予定
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12月14日 NIMIC忘年会
1月29日  多文化サロン

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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