西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.148(2019年1月号)
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もくじ
[1] NIMIC代表理事・新年のご挨拶
[2] イベント「多文化サロン-スリランカ編」
[3] お知らせと募集「NPO市民フェスティバルにパネル展示参加」
[4] 報告「NIMIC忘年会2018」
[5] 報告「子ども日本語教室小学部 お楽しみ会」
[6] 報告「子ども日本語教室中学部 お楽しみ会」
[7] 会員より「保谷駅前公民館10周年記念・多文化お茶会-台湾・韓国編」
[8] 世界の国々・人々「ポーツマスからSt. Malo-モンサンミシュエルへ」
[9] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(27)」
[10] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(142)
[11] 今後の事業予定

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┏ [1] NIMIC代表理事・新年のご挨拶
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NIMIC会員の皆さま

明けましておめでとうございます。
2019年の始まりです。

 「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」が今年の4月から施行され、外国人労働者の受け入れが拡大する見込みですが、実際のところ各地域社会にどのような影響が出るのでしょうか。2017年ころから、西東京市では、日本語ボランティア教室にIT技術者、建設関係の技能実習生、自動車工場のエンジニアなどが参加していて増加傾向にあり教室によってはボランティアと会場スペース不足に悩んでいるようです。
 外国人住民が地域で暮らしていく時に、3つの壁があると言われます。
 制度の壁、言葉の壁、心の壁です。制度や基本的な言語保障に関しては、今後の国や地方自治体の多文化共生施策に期待したいと思います。NIMICは心の壁が高くならないよう、様々な交流活動を実施してきましたし、今後も活動していきたいと思います。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

 2019年がみなさまにとって素晴らしい年になりますように。

(NIMIC代表理事 山辺真理子)

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┏ [2] イベント「多文化サロン-スリランカ編」
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 スリランカ出身の山崎シルヴァさんが育った故郷のお話を聞きながらのお茶会です。お茶とお菓子でリラックスしながら多文化を楽しんでみませんか。

日時:2019年1月29日(火)午後4時―5時ごろ
場所:イングビル第1会議室
対象:NIMIC会員とその友人
定員:20人(先着順)
参加費:一人100円(お茶と小さなお菓子代。当日、お支払いください)
申込み:名前と連絡先(当日連絡が付く電話番号)を書いて、
info@nimic.jpへメールで。
メールタイトルを「スリランカお茶会」としてください。

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┏ [3] お知らせと募集「NPO市民フェスティバルにパネル展示参加」
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 西東京市市民協働推進センターゆめこらぼが主催する「第10回NPO市民フェスティバル」が、1月19日(土)と20日(日)の2日間、アスタセンターコートで開催されます。 今年は、69団体が参加して展示およびステージや子どもワークショップ等が行われます。
 NIMICは、多文化共生の地域づくり活動を、市民やNPO他団体に知ってもらうために、20日(日)にパネル展示をします。会員の皆様も家族やお友達と一緒に他団体との交流を楽しんでみませんか?

 なお、20日に展示するNIMICパネルのお手伝い(午前と午後、各2名)を募集中ですので、協力できる方は事務局までお知らせください。

日時:1月20日(土)午前10時-午後4時
場所:アスタ2階センターコート(田無駅北口)
応募:メールでNIMIC事務局info@nimic.jpへ
メールタイトルを「市民フェス・ボランティア」としてください。

(NPO市民フェスティバル担当 高橋二朗)

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┏ [4] 報告「NIMIC忘年会2018」
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 12月14日(金)の夜6:30-9:00、イングビル2階にある「北京飯店」にて、「NIMIC忘年会」が開催されました。参加者は山辺代表をはじめ、他の理事と一般会員の方合わせて計15名でした。理事会の後なので理事の皆さんは終始笑顔でした。
 アットホームなお店の素朴な味でおいしかったです。皆さんはお話に花が咲き、時間があっという間に過ぎました。来年も面白い企画とアイデアが生み出されると思います。
 今年、私はNIMICの色々な行事やイベントに参加させて頂き、とてもよい勉強になりました。年の終わりにもっとたくさんの方々と知り合い、お話ししたいと思い、初めて忘年会に出席しました。一年間ありがとうございました!
(NIMIC会員 景 愛李子)

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┏ [5] 報告「子ども日本語教室小学部 お楽しみ会」
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 12月15日、イングビルにおいて、子ども日本語教室小学部では、年末恒例の「お楽しみ会」を開きました。小学部3教室から通室生、修了生、その保護者、スタッフ、全員で50名が集まり、別の教室に通っている子ども達はいくつかのゲームが進むにつれだんだんに打ち解け、お菓子をいただきながらのおしゃべりや手話をつけた歌で楽しく過ごしました。サンタクロースやトナカイに扮したスタッフからプレゼントを受け取る時は恥ずかしそうでしたが、すぐ友達になり写真を一緒に撮っていました。最後の子ども達の感想は、恥ずかしがりながらもはっきりと話すことができ、スタッフには子ども達の進歩が実感できた嬉しい会になりました。
(小学部スタッフ 石坂みどり)

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┏ [6] 報告「子ども日本語教室中学部 お楽しみ会」
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 12月20日はお楽しみ会でした。いつもの個別学習とちがって、軽食をつまみながらおしゃべりしたり、ゲームをしたりで、笑顔いっぱいです。高校1年のOGも来てくれました。歓談中は、子ども同士が中国語や英語で話す場面もみられました。ゲームは2チーム対抗戦でスタッフまで大興奮。ジェスチャーでは大爆笑。また、「自分にとっての今年の漢字」を生徒一人ひとりが発表しました。「愛」「学」「習」「好」「新」「自」「楽」… それぞれの思いを聞いて、成長を感じることができました。最後には、今月退室する元気いっぱい男子が、神妙な顔でお礼とお別れのことばを残してくれ、思い出に残る一日となりました。
(中学部スタッフ 土屋孝子)

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┏ [7] 会員より「保谷駅前公民館10周年記念・多文化お茶会-台湾・韓国編」
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 保谷駅前公民館で土曜日の午後日本語教室を開いている西東京にほんご教室と公民館が共催で、「多文化お茶会」を以下のように開催します。
 近隣の方、お友達を誘ってご参加ください。

日時:2019年1月26日(土)午後2時―4時
場所:保谷駅前公民館第3学習室(西武池袋線保谷駅南口ステアビル5階)
対照:西東京市在住・在勤・在学者優先
定員:15人(1月7日から公民館で電話受付中 042-421-1125)
会費:100円(茶菓代)

(NIMIC会員 三村志津子)

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┏ [8] 世界の国々・人々
       「ポーツマスからSt. Malo-モンサンミシュエルへ 」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

ポーツマスからSt. Malo-モンサンミシュエルへ

 ポーツマスの港近くの宿で眠れぬ一夜をあかし、明け方Eさんを揺り起こして二人で港へ急ぐ。船は—といってもフェリーだがー私たちを待っていてくれて船室に落ち着いた時の安堵感は今でも覚えている。ボーッという汽笛の音と共に船は港を離れ、フランスのサン・マーロに向かう。11時間もかかるのに、なぜ船でフランスに行きたいと思ったのかは実は亡くなった母の思いがあった。
 まだ新婚間もない母は父に「フランスの白い崖を海から見てみたい」と夢を語ったそうだ。時は第二次世界大戦まっただ中であるし、戦後になっても、食料まで配給される時代だったから、外貨は高く、一般の日本人が自由にヨーロッパを旅するのは夢のまた夢だったのだ。
 私は母の果たせなかった夢を今こうして果たそうとしている。なんという平和な時代に生まれたのだろう。
 船がサン・マーロの港に着いたのは、日が正に西に傾こうとしている時だった。
 さあ、日暮れ前に私たちはモンサンミシュエルにたどり着けるのだろうか?
(佐々木瑞枝)

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┏ [9] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(27)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

神様と多言語

 2019年が始まりました。今年もよろしくお願いします。初詣に行かれた方も多いと思います。私は久しぶりに元旦に田無神社に行きました。参拝の列に並びながら、昨年10月に行った、太宰府天満宮のことを思い出しました。博多から車で太宰府へ。駐車場に車を止め、参道を歩き始めたら、お土産物屋さんから、「こんにちは」「アンニョンハセヨ」が交互に聞こえてきました。周りをよく見ると、韓国人のツアーの方が大勢いました。「アンニョンハセヨ」に納得しました。参拝を終え、お守りを買おうと社務所に行きました。そこに「御守り OMAMORI Lucky Charm・平安符」そしてハングル文字でおまもりを意味する言葉が書かれていました。4か国語対応です。御守りはLucky Charmだと初めて知りました。横を見ると、「外国語みくじ」が。英語と中国語対応のおみくじでした。英語はPaper fortune。中国語は神○、「神」とパソコンで変換できない漢字の2文字でした。いつもおみくじはひかないので、その時はへぇーと思い、通り過ぎました。あとから、外国語みくじはどんなものか、ひけばよかったと少し後悔しました。
 さて、半田のちょこっとウォーキングの時、神社とお寺を通ります。太宰府に行った後、神社とお寺に行ってみました。神社には市指定文化財の「古面」と「神輿」がありますが、いわれの立て札は日本語で書かれていました。お寺は知多四国88か所の19番札所です。ここも日本語の説明でした。歩いているところは、半田の観光コースの一つなので、半田運河やその周辺の案内板があります。それは、日本語と英語で書かれています。お寺は写真が出ていて、寺名が、日本語とローマ字です。でも案内は日本語です。神社は山車まつりの説明の中にありますが、ローマ字には変換されていません。でも、地図には2か所とも日本語とローマ字で書かれています。今年は、寺社仏閣に行ったら、多言語対応はどうなっているのだろうとキョロキョロしそうです。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [10] キーワードを読む
         「多文化共生」について理解を深めるために(142)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第142回目の今回は、2018年新書大賞を受賞した本で、「前代未聞、抱腹絶倒の科学冒険就職ノンフィクション!」(帯書き)です。

バッタを倒しにアフリカへ   前野ウルド浩太郎 著 光文社新書 2017年

 著者は昆虫学者(通称バッタ博士)です。ファーブルに憧れて昆虫学を専攻、バッタを研究して博士号を取得しましたが、バッタの知識では日本で就職できず、食べていけません。広く世界を見渡せば、アフリカではバッタが大発生して農作物を食い荒らし、深刻な飢饉を引き起こしています。そこで、西アフリカのモーリタニアの国立サバクトビバッタ研究所の客員研究員となり、サハラ砂漠で苦闘を繰り広げたもろもろがこの本となりました。バッタとアフリカの自然、共に働く研究所の職員たち、とても懐の深い研究所長など、アフリカ満載の本です。
 この国立サバクトビバッタ研究所は、モーリタニアにとって重要な施設です。
 バッタ大発生の報が入ると、それーっと駆けつけ退治する職員の方々の活躍は、すばらしいものだと思いました。アフリカの未来のためにがんばれ! 
 さらに、現在の日本の若い研究者たちを取り巻く環境の厳しさ(ポスドクの悲哀)とそこに手を差し伸べる京都大学の「白眉プロジェクト」のことなども知ることができ、うれしかったです。理系研究者の方々はとかく寡黙な方が多いですが、ご自分の研究の面白さを周りの人たちに広く伝える努力をすると、道が開ける場合もあると思うのです。科学のロマンは、一般の人にも共感を呼びますよ。皆さんもそう思いませんか? 
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [11] 今後の事業予定
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1月29日  多文化サロン
3月9日  子ども対象「多言語で楽しく」

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
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