西東京市多文化共生センター

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 NIMIC通信 No.153(2019年6月号)
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もくじ
[1] 事務局より「NIMIC総会・交流会報告」
[2] 事務局より「2019年度会費納入のお願い」
[3] イベント「外国人対象:第2回『浴衣(ゆかた)を着て夏祭り2019』」
[4] 募集「『浴衣を着て夏祭り2019』当日女性ボランティア」
[5] 募集「『多文化体験with Kids』実行委員&おもちゃ・遊び情報」
[6] お知らせ「日本語を母語としない親子のための
     多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)」
[7] 事務局より「NIMICイベントベスト紹介・購入について」
[8] 事務局より「多文化共生センター窓口担当、新体制に」
[9] 新副代表よりご挨拶
[10] 世界の国々・人々「中国武漢 大学での集中講義、『街が消えている!』」
[11] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(32)」
[12] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(147)
[13] 今後の事業予定 

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┏ [1] 事務局より「NIMIC総会・交流会報告」
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 5月12日(日)、第11回通常総会を市役所田無庁舎203会議室において開催しました。定刻の午後2時に開会、議長に山辺真理子代表理事を選出。
議長が、正会員171名中、出席者25名、委任状65名で、定款26条に規定する正会員の2分の1以上の定足数に達し、総会が成立することを確認の後、2人の議事録署名人を選出して第1号議案から第6号議案までの審議に入りました。質疑応答が交わされた後、第1号から第6号まで、全ての議案が承認・可決されました。特に第4号議案の2019年度事業計画案については、入管法の改正により外国人住民の増加が見込まれる中、建設的な議論につながる質問やご提案を頂きました。会員数増の数値目標の設定、数年続いている事業内容の再検討、派遣通訳ボランティアの体制強化などについてです。議長が総会終了を宣言したのち、小休止を挟んで交流会に入りました。
 今回は、「多文化体験with Kids」や「多言語で楽しく」など実行委員やスタッフの増強を図りたい事業の担当者の説明を聞きながら、和やかな雰囲気の中でお茶やお菓子をいただきました。また、各種イベント時に着用できる貸出用イベントベストの紹介もありました。自由歓談の時間はあちこちで笑い声が響く会員交流会になりました。
 2019年度は新たに3人の理事を迎え、新体制で各種事業に取り組んでまいります。皆様のご協力をお願いいたします。

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┏ [2] 事務局より「2019年度会費納入のお願い」
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 平素はNIMICの活動にご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
 NIMICも設立から14年目、「西東京市多文化共生センター」窓口の運営も11年目を迎えました。通年で開講している子ども日本語教室は12年目に入り、市内の小中学校で展開している「世界ともだちプロジェクト」等、交流事業も一層充実してきています。今年は入管法改正により、外国人住民の増加が予想され、多文化共生の地域づくりがますます重要になってきます。
 NIMICの様々な活動は、皆さまお一人お一人のご支援に支えられています。
 2019年度会費の納入を、6月末までに下記の口座にお願いいたします。

各区分ごとの年会費は以下の通りです。
個人会員:2,000円、学生会員:1,000円、
家族会員(ご夫婦と18才以下のお子様が対象):3,000円

口座名はいずれも「特定非営利活動法人 西東京市多文化共生センター」です。
1.みずほ銀行ひばりが丘支店 普通預金口座 2386979
2.三菱UFJ銀行田無支店 普通預金口座 0034665

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┏ [3] イベント「外国人対象:第2回『浴衣(ゆかた)を着て夏祭り2019』」
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 浴衣を着て盆踊りに参加する、市内の外国人対象のイベントを実施します。

日時:7月28日(日)17時-21時 
集合(17時厳守)・解散:田無公民館3階(西武新宿線田無駅南口徒歩5分)
盆踊り会場:ダイドー・ドリンコ・アイスアリーナ駐車場
 (西武新宿線東伏見駅南口1分)
参加費:無料(田無駅と東伏見駅の往復交通費300円は自己負担)
服装:浴衣と帯は無料で、ボランティアが着付けのお手伝いをします。
 浴衣はTシャツなどの上に着ます。 
 履物は参加者の自由です(ビーチサンダルやスニーカーなど) 
対象・定員:西東京市に在住・在学・在勤の18歳以上の外国人 20人
通訳:英語・中国語の対応可能
申込方法:EメールでNIMiC事務局へ(info@nimic.jp)
名前、性別(男女:浴衣の準備のため)、住所、電話番号、母国語、
メールアドレス、通訳が必要な時はその言語を書いてください。
申込締め切り:7月12日(金)
問合せ:NIMIC(info@nimic.jp)、竹村(090-3346-3755)、田辺(090-4951-1334)

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┏ [4] 募集「『浴衣を着て夏祭り2019』当日女性ボランティア」
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 上記のイベントについて以下の募集をします。
 浴衣の着付けができる女性の当日ボランティアを若干名。

応募資格:NIMIC会員および会員外の賛同協力者
問合せ:NIMIC(info@nimic.jp)、竹村(090-3346-3755)、田辺(090-4951-1334)

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┏ [5] 募集「『多文化体験with Kids』実行委員&おもちゃ・遊び情報」
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 乳幼児をもつ家族がいろんな国の文化を体験するイベント「多文化体験with Kids」を今年度は9月8日(日)午前10時30分-12時に開催予定です。
 テーマは「世界の子どものおもちゃで遊ぼう」です。
 現在、イベントのプログラムを一緒に考えたり、工作の準備のお手伝いをしていただく実行委員を募集しています。イベントに興味のある方はご連絡ください。お子様と一緒に参加していただけます。イベント当日のみのお手伝いも大歓迎です。
 さらに、いろんな国・地域の子供のおもちゃに関する情報を探しています。
 イベントで展示してもよい子どものおもちゃをお持ちの方、またその遊び方を知っている方、ご協力いただけませんか?国籍・海外経験は問いません。
 お気軽にご連絡ください。

連絡・問合せ withkids@nimic.jp (冨田まり子)

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┏ [6] お知らせ「日本語を母語としない親子のための
       多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)」
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 今年も武蔵野市国際交流協会(MIA)主催の「多言語高校進学ガイダンス」が開かれます。このガイダンスには「NIMIC子ども日本語教室」に通う子どもたちも毎年、スタッフとともに参加しています。高校受験のシステムを母語で聞くことができる会なので安心して参加することができます。当日は高校の先生も会場に来ているので直接先生に学校のことを聞くことができます。
 去年参加した方も今年は変更点があるので是非聞きに行ってほしいです。
 日本での高校進学を考えているお子さんがいるご家庭がありましたら、ぜひお声かけください。

日時:2019年7月7日(日)午後1時- 4時30分
会場:スイングビル11F(JR中央線武蔵境駅北口徒歩1分)

(子ども日本語教室中学部:岩野英子)

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┏ [7] 事務局より「NIMICイベントベスト紹介・購入について」
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 NIMICでは、各種イベント時に着用するためのイベントベストを貸出用として20枚用意しました。イベント実施時に、誰がスタッフか一目でわかること、事業を運営している団体名の周知に役立つことが目的です。白地のナイロン製で、NIMICの緑のロゴと団体名が入っています(facebookで画像をご覧ください)。
 男女関係なく、冬はジャケットの上からでも着られるよう、大きめサイズを入れて20枚(M=10枚、LとLL=各5枚)あります。各種イベント時にご活用ください。
 また、借りるのではなく、自分専用のベストが欲しいという会員のために、以下のように購入申し込み期間を設けます。発注先に版がある間の価格ですので、締め切りまでにお申し込みください。(発注先はワークマンで、お店にはSサイズの扱いがあります。より小さいサイズをご希望の方は、お店での試着をお勧めします。)

価格:1枚 2000円
申込方法:(1)お名前 (2)サイズと枚数 をご記入のうえ、メールでinfo@nimic.jpへ。
 メールタイトルを「イベントベスト」としてください。
申込期間:6月11日(火)から25日(火)まで
※ベストの引き渡しとお支払いにつきましては、申し込み後にお知らせします。

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┏ [8] 事務局より「多文化共生センター窓口担当、新体制に」
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 5月20日(月)から、以下のような体制で、窓口相談に対応しています。
 イングビル近くにいらしたときはちょっと覗いてみてください。
 どうぞよろしくお願いいたします。

<月曜>
*田辺俊介*
 地域デビューして約10年になります。現在の主な活動は暮らしの情報のリライト・土日プロジェクト・西東京市日本語スピーチコンテストの実行委員・日本語教室のスタッフなどです。 その他、ウクレレ演奏と歌のサークルで、養護施設の訪問活動もしています。適度に忙しく、楽しい日々を送っています。
*加藤祐子*
 今年度から新しいメンバーも増えて気分も新たにセンター勤務をさせていただいています。勤務年数だけは増えていますが、もっと良い対応が出来たのではないかと思うこともしばしばです。これからも外国人市民の方だけではなく、日本人の方にも広く、また気軽に利用していただけるセンターになるよう努めたいと思います。

<火曜>
*高橋二朗*
 元外航船員です。海外で外国人として日々の生活や仕事で大変に世話になりました。そのお礼をしたいと思っていたことが、NIMICでの活動の始まりです。
 生活上の感覚や考えに違いがあることを互いに理解し尊重し、お互いに相手に染まらずにボヤッとした多文化共生をと思っています。趣味は映画(洋画)と音楽(ロック等、音の出るもの)の文科系です。
*加藤祐子*(月曜に記載)

<水曜>
*竹村正和*
 このたびNIMICの理事を仰せつかりました竹村です。10有余年の歴史ある組織を引き継ぎ、身の引き締まる思いです。従来は外から拝見している姿勢でお手伝いしていましたが、これからはそうはいきません。今回新体制のNIMICの事を考えますと、明確な将来像を見据えながら、具体的な活動目標が重要と考えます。目標へ向けて、微力ながら推進力の一助となるべく活動してまいります。
*中村純江*
 早いもので窓口を担当するようになって今年で4年目、子ども教室中学部での活動も10年となります。外国人労働者の受け入れや東京オリンピックなどから、西東京市の多文化共生の色合いも変化しているように思えます。引き続き、会員みなさまといっしょに、楽しく地域に貢献したいと思っています。

<木曜>
*高橋二朗*(火曜に記載)
*中村純江*(午前、水曜に記載)
*姜奉成*(午後)
 アンニョンハセヨ。この度は、多文化共生センターの窓口相談員を努めさせていただく事になりました姜奉成(カンボンソン)と申します。韓国から23年前に参りました。現在は日本人夫と反抗期真っ最中の小学校5年生の3人で暮らしています。外国語として日本語を学んだ私は、日本語学校だけではなくアルバイト先でも色んな日本語に接してきました。アルバイトの時は日本語が上手く話せなくて苦しんだり、悔しい思いをした事が有ります。その時の気持ちと経験を生かして困っている人の気持ちに寄り添って考えられるような相談が出来たら嬉しいと思います。最後に趣味は、山登りとウォーキングです。

<金曜>
*石坂みどり*
 相談窓口開設の時から毎週金曜日には待機していますが、いつまでたっても慣れず、良く言えばいつも初心ということでしょうか。
 だんだん体にも自信がなくなり、せめて体力維持のためにと一日一万歩を目標に歩き回っています。
*小野千穂*
 本好きな私にとって図書館を利用しやすい西東京市は最高の街です。
 もっといろいろな最高!を見つけたいと思っています。
 みなさんにとって西東京の最高!はなんですか。
*岩野英子*
 娘が海外で親切にしてもらい、恩返しがしたいと思っているところにボランティア養成講座を知り受講したのがボランティアをするきっかけになりました。活動の中で色々な国の方と知り合い、高校入試をサポートした生徒が高校卒業の報告に来てくれたり、帰国した学生が結婚の報告に会いに来てくれたり、お互いの言語を教えあったりと、出会いが広がっています。

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┏ [9] 新副代表よりご挨拶
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 この度、副代表理事を拝命いたしました種村政男です。総務・経理・広報を担当させていただきます。
 今年度は外国人労働者の受け入れ政策も始まり、多文化共生もまた新しい時代を迎えようとしています。この時期にあたり私達NPOの役割もさらに大切なものとなっていくものと考えられます。そのような時期にこそ代表を中心に、皆で考え、議論し、実行していくことができる組織づくりをしていきたいと考えます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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┏ [10] 世界の国々・人々「中国武漢 大学での集中講義、『街が消えている!』」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

中国武漢 大学での集中講義、『街が消えている!』

 5年前の春先、上海交通大学の学会で基調講演のご依頼を受け中国に。
 その話を聴いた武漢の大学の先生から「ぜひ武漢の大学で集中講義をお願いします」と。中国には数十回行っているが、実は武漢に足を踏み入れたことがなく、「授業の合間に観光できるなら」という条件でお引き受けした。
 上海から武漢の空港へ。先生方が出迎えてくれ、華中科技大学では歓迎の晩餐、そして日本語学科の学生たちへの講義、ここまではいつもと変わらないのだが、実は上海で左足を捻挫してしまい、広大なキャンパスを歩くのがつらい。
 教室までは宿舎から20分ほど痛む足をひきずり向かう。階段にもエレベーターはなく、もし、私の講義を身を乗り出して聴く学生たちがいなかったら、集中講義を中止して帰国したいくらいだった。講義は先生方までが受講、大学のホームページには講義の内容が詳しくアップされた。http://www.nihongonosekai.com/frame04.html(公的活動の中にあります)
 さて、足が痛くては観光ができない。というわけで、タクシーを二日間チャーターしていざ武漢の観光へ。案内に二人の大学院生がつきそってくれたが、彼女たちは「武漢観光は初めて」という。「武漢は夏は40度を超える日が多く、それに冬は零下の日が続き、春と秋は勉強」だそう。3月というのはコートもいらない、最も観光に適した季節のようだ。武漢大学など見学、その後は李白の詩で有名な黄鶴楼へ。「一為遷客去長沙 西望長安不見家黄鶴楼中吹玉笛 江城
五月落梅花」、確か国語の授業で習ったことがある。黄鶴楼からは長江と武漢長江大橋が見える。大橋は1670mもあるそうだが、足さえ痛めていなければ歩いて渡りたいところ。ああ、残念!
 そして対岸はと見ると霞か雲か、もうもうたる煙の中に建物が一切見えない。
 ともかく、船で対岸に渡ってみようと対岸に着いて驚いた。大区画整理中で街の建物がすべて瓦礫と化している。さすが中国、街ごと壊しているのだ。
 今年のNIMICの総会の後、理事の劉さんが武漢出身でしかも「その消えた街が私の育ったところです」と聴いて思わず「その街は今どうなっているの?」と質問、「私も行っていませんが、長江に沿って観光施設が建てられ、近代化された街ができているようです」と。調べてみると、武漢の長江の対岸は中国でも有数の工業地帯として発展を続け、日本からの進出も目覚ましいという。
 なんだかもう一度、消えた街がどのように再生を遂げたのが見てみたい気がする。
(佐々木瑞枝)

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┏ [11] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(32)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

日本語ボランティア継続中

 2019年度が始まり、2か月半が過ぎました。その間平成から令和へ。
 日本語教室の生徒たちも、ファイルに令和と書いて色をぬっていました。さて、今年度も2つの小学校とシランダの会で日本語ボランティアを続けています。
 小学校は火曜日の2-4校時、木曜日の2-4校時です。2校ともマンツーマンで教えています。火曜日は3人ともブラジルにルーツを持つ子どもたちです。4年生の男子一人と2年生の女子二人です。木曜日はペルーにルーツを持つ5年生の女子一人とブラジルにルーツを持つ6年生の男子一人と女子一人です。6年生の女子は昨年度から引き続き担当している生徒で、日本語教室に取り出しで来るのは、私の時間だけになりました。国語を重点的に勉強しています。日本語教室に来る回数が減ることは、自分のクラスで授業についていけるようになったということで、うれしいです。
 シランダの会は活動日が水曜日になりましたが、時間や場所はかわっていません。今年度は小学部も中学部も、生徒一人一人の力に合った読み取りドリルを用意しました。小学部は、音読→読み取りドリル→宿題という学習の流れを作りました。保護者が迎えに来るまで、今まではカードゲームやパズルなど好きなことをしていましたが、今年度は読書や勉強の残りを主にすることにしました。中学部は部屋を二つに分けました。一つは自分のペースで勉強する自習チーム。もう一つは先生やボランティアと一緒に勉強していくチームです。
 どちらで勉強するかは、生徒に決めさせました。自習チームでも、ボランティアがついているので質問等はできます。中学部はその日勉強することを自分で決めてファイルに書き、勉強の終わりに振り返りをします。昨年度は中学3年生が4人いました。4人とも全日制の高校に進学しました。今年度は10人います。全員、希望通りの道に進めるように支援していきたいと思います。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [12] キーワードを読む
        「多文化共生」について理解を深めるために(147)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第147回目の今回は、ズバリ多文化共生について考える本です。

『〈超・多国籍学校〉は今日もにぎやか! ―多文化共生って何だろう』
   菊池 聡 著 岩波ジュニア新書 2018年11月刊
 
 神奈川県横浜市泉区に「飯田北いちょう小学校」という公立小学校があり、著者は昨年まで15年間、ここで国際教室担当教員を務めました。隣接する大和市に「インドシナ難民定住促進センターが設置されて(1980-98年)、日本語教育や職業訓練などを終了した人々の多くが県営いちょう団地に入居したことから、外国人が集住する地域となりました。少子高齢化で日本人児童は減少し、2017年度の児童数は275名、その中で外国に関係のある児童の数は148名で54%にのぼります。日本生まれあり、小学校の途中で日本へ来て全く日本語の分からない子あり。家庭内言語も様々で、学習に関してはレベルの差があるが、みな何らかの形の支援を必要としています。この学校では、国際教室を中心に、学級担任、通訳、大学生、地域ボランティアなどが一体となって、子ども一人一人をきめ細かく支援しています。支援内容は、日本語指導、生活適応指導、教科学習指導、行事などへの活動支援、更に母語教室で
母語を保持しその能力を伸ばす取り組みも行っています。最終的に、子どもたちが自分のルーツを知り、自信をもって将来の夢を思い描けることを目指すこの教育は、素晴らしいと思いました。
 この学校では、5年生の総合的学習で「移民理解学習」を、6年では「難民」について学ぶそうです。日本に居ながらにして、この環境で育つ日本人の子どもたちにとっても、未来を先取りしたような、得難い環境だと思います。本の最後に、アメリカやブラジル、シンガポールなどの考え方も紹介されています。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [13] 今後の事業予定
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6月23日 留学生ホームビジット
7月28日 浴衣を着て夏祭り

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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