西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.108(2015年6月号)
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┏ [8] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(102)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第102回目の今回は、イスラームの人々の暮らしを子どもにもわかりやすく描いた絵本です。

 「絵本で学ぶ イスラームの暮らし」
 松原直美文 佐竹美保絵 2015年4月 あすなろ書房
  
 「今、世界でおおぜいの人が、ある宗教を信じて暮しています。
 その宗教を信じている人の数は日本の人口の10倍以上で、どんどん増えつづけています。
 それは…『イスラーム』です。
 …みなさんは、これから世界のいろいろな国の人たちと知り合いになっていくことでしょう。
 イスラーム教徒とも出会うにちがいありません。
 そんな時、少しでもイスラームのことを知っていたら、相手のことを解しやすいですよね。…」
 これは、この本のまえがきです。
 本文では、ドバイに住む10歳の少年アフマドとその家族を登場させて、彼らの日々の生活を具体的に紹介する中で、イスラームの人々の暮らしや考え方を身近に感じてもらうことをめざしています。振り仮名があるので、小学校高学年位から読めますが、最後の解説は大人向きです。
 お子さんは、親や先生と一緒に読むといいでしょう。
 イスラーム諸国は日本から遠く、気候風土も違っています。
 食べ物や衣服、生活習慣まで、日本人にはあまりなじみがなく、遠く感じられているのではないでしょうか?
 日本国内で暮している日本人の子どもたちでも、保育園や小学校など早い時期から外国にルーツのある友達と一緒になる時代です。
 そんな現代にピッタリ、子どもも大人もイスラームの人々が身近に感じられ、正確な知識も身につけられる良い本だと思います。   (NIMIC会員 根本 百合)


 
 
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