西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.122(2016年9月号)
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┏ [11] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(116)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第116回目の今回は、第二次大戦で、実際にあった話をご紹介します。

「生きる  ~劉連仁の物語~」 森越智子著 童心社 2015年7月
     
 劉連仁さんは中国山東省の農民ですが、1944年9月、31歳の時に村はずれで日本軍の労工狩りにあい、銃で脅されて強制的に日本に連れてこられ、北海道の炭鉱で働かされました。
 中国から連れてこられた労工38,935人の中の一人です。
 満足な食事や被服を与えられずに重労働に従事し、病気や飢えで死ぬ人も多いなかで、炭鉱施設を逃げ出し、13年という長い年月を北海道の山中で隠れて過ごしました。
 1958年4月に保護された時、劉さんは45歳になっていました。
 横井さんや小野田少尉など、ジャングルに長く隠れ住んでいた日本軍人がいたことは広く知られていますが、この劉さんのことは日本人の間ではあまり知られていないのではないでしょうか。
 まず知ることから始めましょう。
 12~3歳から読めるように字も大きく読みやすい本です。 
                      (NIMIC会員 根本 百合)  

 
 
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