西東京市多文化共生センター

┌-------------------┐
  NIMIC通信 No.137(2018年1月号)
└-------------------┘


┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [9] キーワードを読む
   「多文化共生」について理解を深めるために(131)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる 本の紹介を始めました。
 前回は「まずしさ」に焦点を当て、学校に行かれない子どもたちの本を紹介 しました。
 第131回目の今回は、世界31か国の学校へ通う子どもたちを 紹介した大型写真集です。

『写真で見る 世界の子どもたちの暮らし ―世界31か国の教室から―』 ペニー・スミス/ザハヴィット・シェイレブ編著 赤尾秀子訳 あすなろ書房2008
    
 31か国から41人の子どもを選び、1人につき1-2頁で様々なことを紹介 します。
 学校、通学路、服装、教科内容や教材、描いた絵、昼食、遊ぶようす、 家族、 家での過ごし方、習い事、ペットやお気に入りのおもちゃ、将来の夢など。
 子どもの就学率100%を目指している国もあり、ユニセフへの寄付が本代に 含まれています。
 どの子もキラキラした目をして、それは素敵です。
 元気で大人になって、夢に向かって進んでほしいと心から思います。
 でも、気になることもあります。
 以前は、学校へ行き読み書き計算を習えば、 本や新聞を読むことができ、広い世界のことがわかり将来の道も開けると思っ てきました。
 でも、この本の中で見ても、学校や国の格差はますます広がって いる気がします。
 コンピュータの無い学校、1台だけある学校、コンピュータ室 にたくさん並んでいて子どもが一人に1台使って授業を受けている学校、自宅 に自分専用のコンピュータを持っている子ども。
 IT機器に囲まれて育つことが良いか悪いかもよく分かりませんが、社会のIT化は加速しています。
 この本は2007年、10年前に制作されており、今はスマホやタブレット、電子教科書、電子 黒板なども登場しています。
 なぜ、格差はますます広がっていくのでしょうか。
 誰か教えてください。
               (NIMIC会員 根本百合)
 
 
 前号の本の紹介文に移る | 書籍の一覧に戻る |  次号の本の紹介文に移る

HOME  |  ABOUTUS  |  ACTIVITIES  |  VOLUNTEER  |  CONTACT  |LINKS

NPO法人 西東京市多文化共生センター     Copyright (C) 2011 NIMIC All Rights Reserved.