西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.151(2019年4月号)
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┏ [13] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(145)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉 をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第145回目の今回は、ユダヤの民話です。

『お静かに、父が昼寝しております ユダヤの民話』   母袋夏生編訳 岩波少年文庫 2015年12月


ユダヤ人社会の中で語りつがれてきたとんちやユーモアのきいた民話、 ユダヤ教のたとえ話、旧約聖書の「創世記」からの物語など38編を収めま した。紀元前10世紀頃、イスラエル王国はダビデ王やソロモン王の時代に 栄えたのですが、その後、たびたび他民族に征服され、世界各地に離散。 その土地の人々と交わりながら、独自のユダヤ人社会を築きました。独自 の宗教を守ることで、様々な迫害を受けながらも、まとまって生き延びること が出来たと言われています。(後表紙・あとがきから)
世界中に広がりながらも、その地域に溶け込んでしまわずにユダヤ人で あり続ける人々。学問を重視する最も知的な民族集団であること。迫害され るほど結束を強めるように見えること。私はこのユダヤ社会にとても興味を 感じるのですが、ユダヤ教の考え方には疑問も多く、分からないことだらけ です。だからこそ、この小話がたくさん入った読みやすい本がうれしかったで す。まず知ることから始めましょう。ユダヤのことをよく知らない方に、ぜひ お薦めです。                   (NIMIC会員 根本百合)








 
 
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