西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.152(2019年5月号)
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┏ [9] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(146)
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NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉 をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第146回目の今回は、イスラームについてわかりやすく紹介してくれる本です。


『モスクへおいでよ』   瀧井宏臣著 小峰書店 2018年11月

   東京の渋谷区に、モスクがあります。イスラームの礼拝所「東京ジャーミィ」 で、金曜日には5-600人、ラマダン明けには1000人以上もの人々が集まり ます。現在の建物はトルコ政府により建てられたもので、建築、内装、調度と、 大変美しいイスラーム文化にふれることが出来ます。広報を担当しているのは 日本人信徒の下山茂さんです。下山さんによると・・・イスラームはテロ、怖い 人々という偏見が広まっている。イスラームは人々の生き方を示す宗教であっ て、穏やかな教え。テロは虐げられて厳しい環境に置かれた人々が切羽詰まっ て引き起こす行為であって、宗教とは関係ない。ぜひ直接イスラーム文化に ふれて、自分で体験して判断してほしい。・・・とのことです。東京ジャーミィでは 一般の方の見学を受け入れていて、特に週末の日本語ガイドつき見学ツアー (約1時間)は人気のようです。
下山さんは1949年生まれです。その下山さんがいつどこでイスラームに出 合い、信者になり、今、日本人向けの広報活動を担当しているのか。それらを 説明しながら、同時にイスラームについてもわかりやすく伝えてくれる本です。 振り仮名があるので、小学校高学年くらいから読めると思います。みなさんも、 ぜひ一度、モスクへ行ってみませんか。
                  (NIMIC会員 根本百合)








 
 
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