西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.156(2019年10月号 )
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┏ [8] キーワードを読む
  「多文化共生」について理解を深めるために(150)
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NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉 をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第150回目の今回は、日本国内に住む中国人についての本です。

日本の「中国人」社会    中嶋 恵 著 日経プレミアシリーズ 2018年12月 850円

   著者は中国の大学に留学経験があり、中国語が堪能なフリージャーナリス トで、これまでにもたくさん中国についての本を書いていますが、その最も新し い本がこれです。最近の中国の変化が非常に激しいことを反映して、日本国 内に暮らす中国人もまた大きく変化しているのだそうです。 2000年以降、日本に住む中国人の数は急カーブで増え続け、高知県の 人口とほぼ同じ73万人。短期滞在や帰化した人を合わせると約百万人、実 に日本に住む120人に1人が「中国人」なのだそうです。そして、かつて日中の 経済格差が大きかった時期には、アルバイトに明け暮れる留学生や不法滞在 者のイメージがありましたが、今や富裕層の留学生が卒業後そのまま就職 して暮らす高技能の人々も多いのです。ただ、同じ土地に暮らしていても、お 互いのことが深く理解できているわけではありません。詳しくは本をお読み ください。外見が良く似ているため、つい物の考え方、感じ方も同じと思うと 大きな誤解が生まれてしまう日本と中国ですが、その両方を理解する日本 育ちの中国人も育っています。変化はまだまだ続きます。目が離せません。
                      (NIMIC会員 根本百合)











 
 
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