西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.162(2020年4月号 )
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┏ [7] キーワードを読む
  「多文化共生」について理解を深めるために(156)
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NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉 をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第156回目の今回は、絵本を3冊ご紹介します。

★どっちもね    ことば/おおなり修司 え/高畠純 絵本館 2014年

絵本の見開きを開くと、左頁にも右頁にも同じ言葉があり絵は違う・・・いえ いえ、正確には言葉も違います。例えば、左頁には「いぬ とくい」とポインター が飛び上がってフリスビーをはっしとくわえる絵、右頁には「いぬと くい」で座っ た犬の目の前にくいが一本立っている絵。そう、各ページが全部こうなっていて、 開くたびに笑える本です。と言っても、文章で解説されても分かりませんね。 本を実際に手に取ってみてください。絵が生きていて、一目で意味がつかめ ます。日本語を勉強中の人に見せたら、ワハハと笑ってくれました。

★きになる      文/おおなり修司 絵/広瀬克也 絵本館 2018年

 これも絵本です。「きになる」をキーワードに、見開きごとにひとつづつ気に なるものを紹介していきます。例えば、「おんがくのじかん えんそうより  バッハのかみがたがきになる」など。「きになる」とか「きにする」という言葉の 感触が伝わる本だと思います。

★だいじょうぶだいじょうぶ   いとうひろし作・絵 講談社 1995年

 これは皆さんもご存知ではないでしょうか。版を重ねている定番の絵本 ですが、「だいじょうぶ」という言葉の持つ世界を丁寧に伝えてくれて、私の好き な本です。

3冊とも、中上級以上で日本語のニュアンスや言葉に込められた気持ちなど に興味のある学習者なら、学習の合間に読んであげると喜ばれますよ。
                       (NIMIC会員 根本百合)
 
 
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