西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.64(2011年8月)
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┏ [10] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(59)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第59回目の今回はさくまゆみこさんの新刊著作で、中学生位から読めますが、特に大人にお薦めします。

『どうしてアフリカ?どうして図書館?』
 さくまゆみこ著 沢田としき絵 あかね書房 ¥1300 2010年

 著者はアフリカに関するたくさんの本を翻訳してきた方ですが、前半に、そのアフリカとの出会いと長く深い付き合いを大変読みやすくまとめてあります。
 アフリカを旅した時の体験では、アフリカ人家庭に泊めてもらい、現地の人々の生活を紹介。アフリカで語り伝えられている昔話を翻訳者の視点で紹介。とにかく、現在のアフリカを非常に身近に理解させてくれる本です。
 後半はケニアの片田舎のエンザロ村とシャンダに、アフリカの方たちと共に図書館を作りあげたときの様子です。
 その援助する際の基本的な考え方には、感銘を受けました。翻訳という、異文化と接することを長く仕事にしてこられたこの著者の持つ目線が、私は好きです。

※第39回目にご紹介した同じ作者の絵本『エンザロ村のかまど』をご記憶でしょうか。
岸田袈裟さんという日本女性が、ケニアのエンザロ村でかまど作りを指導し、水を沸かして飲むようになったので、幼児の死亡率が激減したという活動を紹介した本です。今回の本の後半は、その続編とも言えます。
     (NIMIC会員 根本 百合)

 
 
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