西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.70(2012年3月)
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┏ [5] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(65)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第65回目の今回は、2009年9月から、このNIMIC通信に18回にわたり、オーストラリアの多文化共生について興味深い連載をしてくださったChow埴原先生が、このほど新著を出版されましたのでご紹介します。

『「排日移民法」と闘った外交官
 1920年代日本外交と駐米全権大使埴原正直』
  Chow埴原三鈴・中馬清福 著 藤原書店 2011年12月 ¥3,780

 Chow先生は、米国の大学院卒業後に渡豪、現地の国立大学で長年日本語教育に携わり、苦闘の末、現地で日本文化教育研究センターを立ち上げられた方です。
 今般のご著書は、先生の大伯父にあたる1920年代の代表的外交官(幣原喜重郎の後継駐米大使)埴原正直氏について、膨大な公的、私的な資料を駆使して、その国際的な活躍を記されたものです。
 90年もの昔、すでに人種的平等、多文化共生の確固とした信念を持って、米国国会などの国際舞台で堂々の論陣を張られた埴原大使に新たに光を当てた本書は、貴重な歴史資料でもありますが、読み物としても面白いです。
 当センターの図書棚に備えましたので、興味ある方は、ぜひご覧ください。
 (理事 斎藤 勝)
 
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