西東京市多文化共生センター |
┌-------------------┐ NIMIC通信 No.12(2007年4月) └-------------------┘ ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [8] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑧ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。8回目の今回は、多文化共生のテーマからは少し外れますが、NIMICの今後を考えるにあたり、この本を取り上げました。 『リーダーシップの旅 見えないものをみる』 野田智義・金井壽宏 2007 光文社 リーダー・シップについては、これまでいわゆるビジネス書を中心に数多く取り上げられ、人々の大きな関心のひとつだったが、それらの多くはリーダーシップに必要なものは、といったハウツウ・ノウハウものがほとんどであった。 本書は新書の手軽さを持ちつつ、NPO法人理事長として実際にリーダーシップを実践している野田氏と経営管理・組織行動の研究者の金井氏の二人の著者により構成されている。 リーダーになろうと思ってリーダーになった人はいない、はじめからフォロワー(支持者)がいるわけではなく、「結果としてリーダーになる」プロセス(実はこれが“旅”)の途中でフォロワーも現れ、リーダーシップが形成されていく、という視点が貫かれている。 本書によれば、リーダーシップは企業などの組織がきっちり形成され、役位の権限によって人々を動かしているマネジメントとは別のものであり、むしろ理念や志を同じくする個々人のボランティアによる協働の場において、よりその本質がある。そして個人個人が自分のやりたいことを掲げ、そのテーマ(イベント)を展開していく時にも、このリーダーシップが必要とされる。リーダーは特定のひとりに限定されるのではなく、一人一人にリーダーシップの可能性と必要性があることも示唆している。 (NIMIC理事 種村政男) |
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