西東京市多文化共生センター
┌-------------------┐  
     NIMIC通信 No.16(2007年8月)
└-------------------┘


┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [8] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑫
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。12回目の今回は、6月にも取り上げたテーマである、日本文化、そして日本の歴史も考える本をご紹介します。

『日本の国宝50』
 佐藤晃子/河出書房 2007年8月5日発行 定価893円

 わが国の文化の最高峰にある「国宝」とは何か、どこが素晴らしいのか、誰がつくったのか・・・等、国宝について知ることは、日本の文化・歴史そのものを理解することではないでしょうか。
 国宝とは、国が指定した重要文化財のうちで、特に重要なものを国宝と定め、国が保護するということです。
 私たちは美術館で国宝と指定された絵画骨董を鑑賞すると、何か得をした気分になりますが、作者も同様であると言っています。
 本書では、多くの人々が見聞きしたことのある有名な国宝50点を中心に絵画・彫刻・工芸・建築を取り上げて解説してあります。
 解説は芸術的なポイントをわかりやすく、当時の時代背景からみたエピソード、特に贋作か本物かの見極め、作者不明だが本物と決めたいきさつなど、スリリングに大変わかりやすい説明となっています。構成は読者が鑑賞したい観点で、おなじみの国宝、謎や伝承を秘めた国宝・・・、驚くべき技法と知恵が凝縮した国宝と8章に整理されています。読者は興味のある章からから読むことができるし、また好きな国宝についてランダムに読んでも面白く理解できる本です。
                           (NIMIC理事 久保芳昭)

 
 
 前号の本の紹介文に移る | 書籍の一覧に戻る | 次号の本の紹介文に移る

HOME  |  ABOUTUS  |  ACTIVITIES  |  VOLUNTEER  |  CONTACT  |LINKS

NPO法人 西東京市多文化共生センター     Copyright (C) 2011 NIMIC All Rights Reserved.