西東京市多文化共生センター |
┌-------------------┐ NIMIC通信 No.18(2007年10月) └-------------------┘ ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [8] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑭ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 日本社会の過去数十年の変化の方向は、情報化・国際化・都市化・多様化というキーワードでとらえることができますが、「国際化」とは、日本人が外国に住み外国で活躍するようになったこと、外国人が多数日本に住み日本人と共存するようになったことです。この「多文化共生」社会にはここ数年、“デジタル化”という新しい波が。14回目の今回、ご紹介するのはこのデジタル・コミュニケーションについて書かれた本です。 「デジタル時代の日本語作法」 2007年7月、 井上史雄 荻野綱男 秋月高太郎 岩波書店 デジタル・コミュニケーションの代表的なものとして本書では、「ケータイ」と「メール」を取り上げています。Ⅲ章・Ⅳ章などではしっかり「メール文の書き方」といった多くのハウツウ本にあるような内容もあげられていますが、社会言語学者の3氏の主眼は「作法」という言葉では言い切れない、現代のコミュニケーション論に置かれています。 社会のデジタル化に伴い、新たな作法が生まれつつあり、各人がそれを身に付ける必要がある、というスタンスで書かれていますが、堅苦しくなくまとめられています。 「メールは書き言葉ではない」「メールを受け取ってから、“なにかしなければいけない”と思わせる時間圧」など興味深い視点もあり、「日本語Eメールの書き方」などを指導される日本語指導者にもまた、参考になるのではないでしょうか。 (NIMIC理事 種村政男) |
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