西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.25(2008年5月)
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┏ [9] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑳
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 20回目の今回ご紹介するこの本は、学校図書館や公共図書館の児童の棚にありますが、あなどるなかれ、大人が見ても深く考えさせられる本です。

「くらべてわかる世界地図」 全8巻シリーズ
    藤田千枝編 大月書店 2004~5年出版

 この本は、見開き2ページで一つのテーマを取り上げ、世界各国を比較しながら、いろいろな問題を面白い視点で紹介しています。どのページにも1~2箇所はえ~っと思う数値があり、自分の頭の中で「この国はこうだろう」という思い込みが多いのに驚きます。
 
①「暴力の世界地図」 藤田千枝編 2004.9
 紛争、少年兵、小型武器、軍事費、兵役、難民、児童労働、人身売買、死刑制度など
②「学校の世界地図」 小川真理子著 2004.10
 学校に行ってますか? 費用、新学期、勉強、施設、教科書、昼食、体罰など
⑤「文化の世界地図」 坂口美佳子著 2005.1

 人種・民族、言葉、文字、宗教、食物、葬式のやり方、結婚年齢、スポーツ、新聞、テレビ、携帯、インターネット、CD、映画、旅行など。最後のページには各国の「マナーとタブー」があり、「欧米ではトイレのドアをたたくと『早く出ろ』という意味に取られる」など、読んでおいた方がいい情報がいっぱいです。

 他にも③ジェンダーの世界地図、④福祉の世界地図、⑥環境の世界地図、⑦国家の世界地図、⑧国境を越えて、などがあり、このシリーズ全体が様々な問題の陳列棚のようです。
巻末に統計資料の出典元と参考図書がありますので、興味のある方はより深く追求してみてください。書店で購入できます。(各1,800円)
 
 日本で安穏に暮らす私たちにとって心痛む数値が多く、世界の現実に直面させられる本です。      (NIMIC会員 根本 百合)

 
 
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