西東京市多文化共生センター
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     NIMIC通信 No.31(2008年11月)
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┏ [12] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(26)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 26回目の今回は、写真集をご紹介します。

『地球人記 ―LIFE ON EARTH―』
       小松義夫 福音館書店 2001年 5,000円

 A4版よりやや大きく厚さは3センチという電話帳のような写真集で、5,000円です。でも、この値段は決して高くはありません。30数年にわたって作者が世界中で撮影してきた写真から再構成したこの本は、まさに〈地球〉をあらわしています。
 どのページを開いても、さまざまな地域でさまざまな暮らし方をしている子どもが、お年寄りが、大人が、キラキラした目で笑いかけてきます。
 働く・学ぶ・遊ぶ・住む・食べるなどのテーマをさらに細分化して、掃除をする・干した洗濯物・塀・トイレ・台所・塩・ゴミ箱・看板・お墓など百以上の面白い切り口でまとめてあります。それはみな人々の日常の暮らしなのですが、一枚一枚の写真から「生きてるぞー!」「楽しいぞー!」と言う声が聞こえてきそうな生命力と面白さを感じるのです。この本を開くと、彼らとともに私が今この地球上に生きていることが、すごくうれしくなります。
 これは、読むとか調べ物をする本ではありません。リビングの棚あたりに置いておき、おいしいお茶を飲みながら、時々眺めてみてください。
 仕事や日本語ボランティアなどがうまくいかなくて疲れた時でも、「地球って大きいな」「人間っておもしろいな」と感じさせてくれ、また元気がわいてくるのです。

 同じ作者で姉妹編『地球生活記―世界ぐるりと家めぐり―』や児童書『世界あちこちゆかいな家めぐり』もあります。
  (NIMIC会員 根本 百合)



 
 
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