西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.11(2007年3月)
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もくじ
[1] 講演&ワークショップ「生きた日本語を教えるくふう」
[2] NIMIC総会のご案内
[3] イベント報告「日本の伝統文化を知る~雅楽」
[4] 世界の国々・人々 ~忘れられない旅①~
[5] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑦
[6] お知らせ「NIMICホームページのご案内」
[7] 今後の事業予定
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┏ [1] 講演&ワークショップ「生きた日本語を教えるくふう」
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 多文化共生や交流にとって最も基本となる言葉。皆様からのご要望におこたえして、本年度の日本語スキルアップ講座を開催いたします。
 講師は日本語教育の草分け的存在で、現在もNHK出演など多方面で活躍中の佐々木瑞枝先生。お得意の双方向授業で、理論と経験に裏打ちされた実践的なお話をしていただきます。

日時:2007年3月31日(土)午前10時~12時
会場:武蔵野大学7号館 73O6教室(予定)
対象:日本語ボランティア活動をしている方、これからしようと思っている方
定員:30名(定員となり次第締切ります)
参加費:NIMIC会員 500円、非会員 2,000円(当日受付でお支払いください)
  ※当日入会の場合、2007年度年会費とし、会員参加費で参加できます。
申込み:FAXまたはEメールにて、以下の項目を明記してお申し込みください。①名前②住所③電話(FAX)番号④メールアドレス

 現在、ボランティアで日本語を教えている方、これから取組んでみようとお考えの方、ぜひこの好機をお見逃しなく!!

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┏ [2] NIMIC総会のご案内
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 まもなくNIMICは設立から1年を迎えます。年度の終わりにNIMICの総会を開催します。会員の方はどなたでも参加できますので、ぜひご参加ください。
 別途議案をお送りします。総会の成立には会員の半数の方の参加または委任状が必要です。ご協力をよろしくお願いいたします。

日時:2007年3月31日(土) 正午~12時30分(予定)
会場:武蔵野大学 7号館 7306教室

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┏ [3] イベント報告「日本の伝統文化を知る~雅楽」
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 2月24日(土曜日)、「日本の伝統文化を知る~雅楽」というテーマで、雅楽の歴史や楽器についての講演とコンサートを西東京市との共催で実施しました。
 講演および演奏は、NIMICの監事でもある日本雅楽会副理事の鈴木治夫さんによって進められました。演奏は鈴木さんを含め3名の雅楽会のメンバーによるものです。
 会場の南町スポーツ文化交流センター「きらっと」2階の壁面には紗や西陣織の美しい衣装が飾られました。3名の演奏者も楽人・舞人の装束で、音楽と衣装を間近に楽しむことができました。
 80名の定員でしたが、ほとんど満席の盛会で、田中さんの巧みな司会と英語での同時通訳で始まった会は、最初に、雅楽のルーツのついての多文化的なお話、そして、笙・篳篥・龍笛の仕組みや太鼓や鉦鼓などを交えての実際の演奏を楽しみました。次に、参加者が実際に楽器を手に取り、音を出してみるという体験の時間が設けられ、にぎやかなひとときとなりました。
 最後に右舞・左舞の動き方を実演していただき、緩やかな管絃の集いを垣間見た思いでした。
 参加者は始めて雅楽に触れた方がほとんどのようでしたが、豊かな音色とリズム、雅な雰囲気に魅せられ興奮さめやらず、スタッフに語りかけてくださる方もいらっしゃいました。
 
 NIMICでは、今後も多文化共生への理解を深め、音楽などを通じて「感じる」イベントを行っていきたいと考えています。アイディアをお寄せください。

★これまでのイベントの報告は、NIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event_houkoku.html

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┏ [4] 世界の国々・人々 ~忘れられない旅 ①~
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けしていきます。
 引き続き、NIMIC代表理事であり、武蔵野大学・大学院教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

71日間、世界の青年たちとの船の旅

第一回

 人には誰にでも「忘れられない旅」というものがあると思う。私もこの人生の中で実に多くの旅をした。そして今も、時間の余裕さえあれば、頭の中は旅の計画でアルファー波に満たされる。海外から無理な日程での講演を依頼されても、つい引き受けてしまうのは、「旅の魅力」があるからだろう。
 この3月はスイスのベルンにある日本領事館での講演が17日、18日とあり、20日に帰国、三日後の23日には台湾に出発し、24日、高雄で講演、25日、台北で講演、26日に帰国、「スイスから台湾では、気温差がありすぎる、どちらか断れば」と家族に言われ、考えたが旅の魅力には勝てず「大丈夫、アラスカからハワイに行くわけではないから」と、妙な言い訳をして旅に出ることにしてしまった。
 しかし、脳裏に浮かぶ「忘れられない旅」は世界の青年と過ごした71日間だ。今後、71日間も世界の青年たちと船上で過ごす旅は、もう二度とできないと思う。その旅はまさに「多文化共生」そのものであり、私の現在の思考様式に大きな影響を与えている。
 この通信ではその旅の記憶をたどりながら、皆さんにも「多文化共生の旅」を一緒に楽しんでいただければと思う。

 船は1万トンの日本丸、主催は総務庁、船に乗り合わせたのはドイツ、イタリア、モロッコ、ギリシャ、チェニジア、エジプト、クエート、アラブ首長国連邦、オマーン、パキスタン、インド、スリランカ、そして日本の青年たち、私は268人の世界の若者たちにアドバイザー講師として「日本文化論」を英語で講義することになっている。船はシンガポール、インド、エジプト、ギリシャ、オマーンと航海を続け、71日後に東京に戻る。
 船上ではどんな生活が展開されるのだろうか。私は今、期待と不安の入り交じった、実に不思議な感覚を味わっている。
                   (武蔵野大学・大学院教授 佐々木瑞枝)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーはNIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [5] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑦
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。7回目の今回は、日本語について広く考える一冊です。

『日本語はだれのものか』 (歴史文化ライブラリー190)
 川口 良・角田史幸著  2005 吉川弘文館 (1700円+税)

 きれいな英語を話すのは青い目の白人だと思う日本人は多いそうですが、英語が世界中で話される世界語という意識は共有されているようです。それに対して、日本語はほとんど日本人しか話さない、日本「民族」の感情や文化を共有していなければ、日本語という言葉の理解も、完全なものではない、と多くの日本人は思っています。しかし、日本語が幅広い多様性を持ち、変容を重ねたものであれば、その中に「日本」語という枠に収まりきれない「日本語」が存在するはずです。
 では一体、日本語は誰のものなのでしょうか。敬語が日本の伝統であるという考え方、標準語の成立、○○語の境界を定めるときの政治性、言語の純粋性、正しさの基準、母語と母国語、など多様な切り口で「日本語」について、(多文化共生社会における)日本人としての生き方・考え方について考えさせてくれる本です。

※9月から7冊を山辺が担当させていただきましたが、4月から、理事3人の持ち周り執筆になります。より多様な視点からの本の紹介になると思いますのでお楽しみに。

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┏ [6] お知らせ「NIMICホームページのご案内」
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 NIMICでは、その理念や活動を広く知っていただくためにホームページを作成・公開しています。
 NIMICホームページでは、設立趣旨をはじめとしたNIMICの組織そのものに関することのほか、年間の事業計画、イベント情報・報告や事業のご案内など、NIMICに関するすべてを掲載しています。イベントの模様は、写真を添えて報告を掲載することで、残念ながら当日参加できなかった方にもできるだけ雰囲気をお伝えできるよう、工夫をしています。また、NIMIC通信のバックナンバーも掲載していますので、メールを削除してしまった、たくさんのメールに埋もれてしまった・・・という方も、ホームページでご覧いただくことができます。
 随時更新していますので、ぜひ、インターネットの「お気に入り」に登録していただき、ことあるごとにサイトを開いてみてください。URLは、http://www.nimic.jp/ です。
 今後もますます充実・発展させていく予定ですので、会員のみなさんからのご意見もお待ちしています。

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┏ [7] 2006年度・今後の事業予定(2007年3月)※詳細は随時お知らせします。
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3月17日(土) 春休み子ども対象企画「英語で楽しく!」 ★
3月31日(土)午前 講演会&ワークショップ「生きた日本語を教えるくふう」
3月31日(土)午後 NIMIC総会
  ★印は、西東京市との共催事業です。

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
 メールはこちら→→→ info@nimic.jp
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e-mail info@nimic.jp
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