西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.12(2007年4月)
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もくじ
[1] 留学生ホームビジット 受け入れ家庭募集!
[2] 日本語ボランティア・スキルアップ講座①(全5回)
[3] イベント報告「子ども対象・英語で楽しく!」
[4] イベント報告「日本語ボランティア対象・スキルアップ講座」
[5] 2006年度総会のご報告
[6] 2007年度会費振込みのお願い
[7] 世界の国々・人々 ~忘れられない旅②~
[8] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑧
[9] 会員よりお知らせ 折り紙クラブ「かざぐるま」
[10] 会員よりお知らせ 中国胡弓楽坊・演奏会
[11] 2007年度・今後の事業予定
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┏ [1] 留学生ホームビジット 受け入れ家庭募集!
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 現在、西東京市とその周辺にはアジアからの留学生を中心に、世界各国の留学生が住んでいます。西東京市多文化共生・国際交流センター(NIMIC)では、近隣の大学の留学生と楽しく交流できる「ホームビジット」を企画しました。
 留学生にとっては日本のふだんの家庭を体験できるまたとない機会となり、市民の皆さんにとっては異文化を体験する良い機会になり、そこに楽しい交流が生まれることを目的としています。
 留学生を一日お宅に招いてくださる受け入れ家庭を募集いたします。
 受け入れを希望される方は、「受け入れ家庭説明会」にご出席ください(当日直接会場へ)。

◆受け入れ家庭説明会
 日時:2007年4月21日(土)午前11時~12時
 会場:西東京市役所田無庁舎 203会議室

◆ホームビジット実施日
 6月24日(日) 午前11時   田無庁舎で対面
            午後6時まで  各家庭に滞在
            午後6時30分~8時 合同パーティー(田無庁舎食堂)

共催:西東京市

※留学生ホームビジット実行委員を募集中です。留学生と受け入れ家庭のマッチング4名、24日のパーティーの企画・準備4名、事後アンケート2名などご協力いただける方はぜひ事務局へご連絡ください。現在4名の方が申し出てくださっています。

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┏ [2] 日本語ボランティア・スキルアップ講座①(全5回)
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 中野区国際交流協会では、在住外国人を対象に『日本語~生活の中の日本語』というオリジナル教科書を使って、日本語教室を開いています。その背景や注意点についてお話をいただきます。
 また、ゼロスタートで媒介語が使えない学習者にどのように対応しているのか、などについてテキストを用いながら具体的にお話いただきます。
 2時間では語りきれない部分について、講座終了後、正午から30分ぐらい、質問もまじえながら話し合う時間を設けますので、お時間がある方はご参加ください。(第2会議室のみ午後も使用できます。)

日時:5月19日(土曜日) 午前10:00~正午
会場:イングビル 3階 第1・第2会議室
テーマ:「既存の教材と自主教材/ゼロスタート学習者への対応」
講師:中野区国際交流協会専門員 中山真理子氏
対象:現在外国人の日本語学習をサポートしているボランティア、及び経験者等
定員:40人
参加費:NIMIC会員…無料、 会員でない方…1,000円(当日入会できます)
申込み:4月16日から、以下の方法で先着順で受け付けます。
      メール:info@nimic.jp FAX:0422-53-5350

※この講座は西東京市社会福祉協議会「地域福祉活動助成金」を受けています。

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┏ [3] イベント報告「子ども対象・英語で楽しく!」
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 3月17日(土)の午前中、南町スポーツ・文化交流センター「きらっと」では、子どもたちの元気な声と笑顔がいっぱいでした。
 1回目は幼稚園のお子さん31人、2回目は小学校低学年のお子さん23人、講師は市内在住のプロの英語教師、インド、フィリピン、ポーランドと出身国も多文化的で、まさにNIMICの理念にふさわしい顔ぶれでした。
 同時に、保護者のためのプログラムとして、日本の学校で学ぶ外国籍の子どもたちの状況を資料とビデオでご紹介しました。地域の色々な場面で起きている多文化共生への取り組みに、「現在、小学校で外国人の子どもが増えている。どのようにコミュニケーションをとっていくべきか考えるきっかけとなった」などの感想が寄せられました。
 なお、3人の講師のうちのお一人から以下のようなコメントが寄せられています。
I would like to thank everyone for your cooperation and effort in making this go smooth.
It was a nice experience in a nice place. Please extend my thanks to all the other members who worked?behind the scene. Well done all.
? I also truly appreciate this whole idea of promoting global familiarity amongst all. Being a resident of Nishi Tokyo shi for nearly seventeen years I feel that I should too actively support this cause. So, please let me know, how?can I contribute. I am also sure that every long term foreign resident of this city?will share the same feelings.

★これまでのイベントの報告は、NIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event_houkoku.html

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┏ [4] イベント報告「日本語ボランティア対象・スキルアップ講座」
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 NIMIC主催事業のひとつとして、日頃外国人に日本語を教えているボランティアの方々を対象に、スキルアップ講座『生きた日本語を教える工夫①』が3月31日、武蔵野大学大学院教授・佐々木瑞枝先生を講師に開催されました。
 当日は年度末の日にもかかわらず、予定を上回る28人が参加されました。さまざまな状況の学習者を対象にふだんからいろいろ苦心されている参加者だけに、今回の課題項目の「さまざまな挨拶のしかた」「自動詞と他動詞」を実際の指導場面さながら、指導者役と学習者役にわかれ実習を行なうなど熱のこもった講座となりました。
 日本語の教科書ではいまひとつ手のとどかない、場面と相手による日本語挨拶の使い方や自動詞・他動詞に現れる意味の違いなどはまさに「生きた日本語」ですが、その指導の工夫は受講した皆さんのこれからの活動に大きな糧になったようです。

 なお、NIMICでは2007年度も引き続き、日本語ボランティア対象のスキルアップ講座を5回にわたり開催いたします、ご期待ください。

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┏ [5] 2006年度総会のご報告
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 3月31日(土)正午から、設立後初めての総会を開催しました。
 午前中の「日本語スキルアップ講座」に参加された方の中から新たに入会された方も含め、正会員63名、そのうち全役員を含む20名が出席、18名から委任状が提出され、定足数の過半数(32名)を超え総会は有効に成立しました。
 開会に先立ち、佐々木代表理事から1年間の活動の成果や、会員はじめ市の関係職員の方々の協力への感謝の挨拶があり、市の市民生活部長からの総会に寄せるメッセージ披露(代読:種村理事)の後、木下副代表理事の議長で議案が審議されました。
 議案は、2006年度事業報告、同会計報告、監査報告、2007年度事業計画案、同予算案、新任理事の選出と5議案でしたが総て承認可決されました。
 特に会計報告については、総会の日程との関係で、まだ確定していないという変則的なものになってしまいましたが、総ての数字が確定後、理事会で承認、監査を受けて、改めて皆さんに報告するという事を含めて、了承を得ました。
 設立総会以後、総会を開いていないので、できるだけ早い時期に皆さんにご報告したりお諮りしたりしたいという役員の思いをご理解いただけたものと感謝しております。
 総会終了後、場所を移して、昼食をとりながら懇親会をしました。この席でも貴重なご意見をいただき、会員の皆さんとご一緒に、更に活動の充実を図っていけるものと、理事一同大変心強く思っております。
 引き続き2007年度も、会員の皆さんのご協力をいただきますようお願いいたします。

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┏ [6] 2007年度会費振込みのお願い
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 NIMICの活動は皆様の会費に支えられています。2007年度会費の払い込みにご協力ください。
〔郵便振替口座〕 00170-5-585196
西東京市多文化共生・国際交流センター

 なお、4月から、以下の銀行口座もご利用いただけるようになりました。
みずほ銀行田無支店 普通預金 2385130
三菱UFJ銀行田無支店 普通預金 0627633 
〔口座名義〕 西東京市多文化共生・国際交流センター

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┏ [7] 世界の国々・人々 ~忘れられない旅 ②~
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けしていきます。
 引き続き、NIMIC代表理事であり、武蔵野大学・大学院教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

71日間、世界の青年たちとの船の旅

 第二回 「船の上の共通語は英語です」

 船の上で、いつも会うとにっこりするギリシャの青年がいた。話したい。しかし言葉が通じない。彼の微笑みに魅せられたと伝えたい。しかし心も伝わらない。
 遥か遠い昔、言葉は一つだった。人間たちは神に近付こうと、天まで届く塔を建てようとした。怒った神は言葉を乱し、世界はバラバラになった…。旧約聖書の創世記に記された、バベルと呼ばれた街の物語だ。バラバラにされた私達が、再びひとつにつながるには、どうすればいいか?やはり、世界が一つになる言葉を使うしか方法はないのだろう。
 船の上での共通語は英語。アナウンス、ミーティング、壁にはられる掲示から、もちろん講義まですべて英語で進めなくてはならない。しかし英語を公用語とする国はインドくらいだから、あちこちでイタリア語訛りやアラビア語訛りの英語が飛び交うことになる。そのギリシャの青年も英語は苦手と見え、ギリシャ人仲間とは楽しそうにおしゃべりしているのに、ミーティングでは寡黙だ。
 日本人の英語下手は世界の認めるところ、「日本丸」の戦場(船上)では、おかしな会話がそこここで交わされている。
 「初め何を言っているのか、全然分からなくて」と日本の青年が言ったら、「君の英語も相当のニホンゴ訛り」とドイツの青年がからかう。
 「『職業は英会話学校の講師です』なんてとても言えないわ。話題の範囲が広すぎて、単語力が追いつかないもの」とT子さん。それでも青年たちの「話したくて仕方ない」という気持ちが会話を可能にする。キャビンで、食堂で、甲板でジェスチャーを駆使して、彼らは何とか会話を展開させる。十二人の講師たちも、講義の準備にかなりの時間を割く。
 私が講義を担当するのは「日本文化論」、英語で世界12カ国の青年を引きつけるにはどんな講義を展開すれば良いのだろうか。
 「これは苦行-」とは私の偽らざる気持ちである。

                   (武蔵野大学・大学院教授 佐々木瑞枝)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーはNIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [8] キーワードを読む~「多文化共生」について理解を深めるために⑧
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。8回目の今回は、多文化共生のテーマからは少し外れますが、NIMICの今後を考えるにあたり、この本を取り上げました。

『リーダーシップの旅 見えないものをみる』
野田智義・金井壽宏 2007 光文社

 リーダー・シップについては、これまでいわゆるビジネス書を中心に数多く取り上げられ、人々の大きな関心のひとつだったが、それらの多くはリーダーシップに必要なものは、といったハウツウ・ノウハウものがほとんどであった。
 本書は新書の手軽さを持ちつつ、NPO法人理事長として実際にリーダーシップを実践している野田氏と経営管理・組織行動の研究者の金井氏の二人の著者により構成されている。
 リーダーになろうと思ってリーダーになった人はいない、はじめからフォロワー(支持者)がいるわけではなく、「結果としてリーダーになる」プロセス(実はこれが“旅”)の途中でフォロワーも現れ、リーダーシップが形成されていく、という視点が貫かれている。 
 本書によれば、リーダーシップは企業などの組織がきっちり形成され、役位の権限によって人々を動かしているマネジメントとは別のものであり、むしろ理念や志を同じくする個々人のボランティアによる協働の場において、よりその本質がある。そして個人個人が自分のやりたいことを掲げ、そのテーマ(イベント)を展開していく時にも、このリーダーシップが必要とされる。リーダーは特定のひとりに限定されるのではなく、一人一人にリーダーシップの可能性と必要性があることも示唆している。
(NIMIC理事 種村政男)

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┏ [9] 会員よりお知らせ 折り紙クラブ「かざぐるま」
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 折り紙は作る楽しみ、見る楽しみ、飾る楽しみ、プレゼントする楽しみがあります。指先を使うので脳の活性化にも大変良いそうです。ぜひ、ご参加ください。

日時:月2回 第2・4木曜日 午後2時~3時30分
会場:西東京市民会館 第4会議室
会費:1か月 1,000円(教材費込み)NIMIC会員は4月は無料
持ち物:はさみ、のり
申込み:随時、当日参加可(事前に氏名と電場番号のファックス歓迎:042-444-2239)
連絡先:042-468-9936(NIMIC団体会員:岡田順子)

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┏ [10] 会員よりお知らせ 中国胡弓楽坊・演奏会
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 NIMICの文化担当理事の楊智さんが主宰する「中国胡弓楽坊」の演奏会が、4月30日(月・休日)午後1時から田無駅前「アスタ」で行われます。
 中国胡弓は二胡(にこ)と呼ばれることが多いのですが、今や静かなブームを呼んでおり、とりわけ中高年の間で人気が高まっています。当日は楊先生の独奏のほかに、全員や組み合わせによって10曲ほどが演奏されます。例えば、中国の「茉莉花」や今ヒット中の「千の風にのって」、「蘇州夜曲」、「知床旅情」や「少年時代」が、中国伝来の二胡の美しい音色で楽しんでいただけます。中国と日本の文化交流の成功した一面といえるでしょう。
 NIMIC会員の今岡節男は、中国で日本語教師をしている間に本国で手ほどきを受けた後、今は楊先生のグループに入れていただいて、楽しく稽古を積んでおります。また、自分たちの演奏会だけでなく高齢者在宅サービスセンターなどでボランティア活動を行い喜ばれております。
 休日の午後のひとときをお楽しみいただけるよう、お知らせいたします。
                    今岡 節男(setsuoima@aol.com)

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┏ [11] 2007年度・今後の事業予定  ※詳細は随時お知らせします。
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4月21日(土) 留学生ホームビジット受け入れ家庭説明会
5月19日(土) 日本語ボランティア対象、スキルアップ講座①(5回シリーズ)
6月24日(日) 留学生ホームビジット ★
7月下旬     子ども対象英語で遊ぶプロジェクト(夏休み) 
9月 (主に大人対象)音楽体験を通して共感・行動プロジェクト「二胡」
10月ごろ    世界の人々のくらし(シリーズで複数回)
11月中旬    市民まつりに参加
12月1日(土) 東京都外国人のための専門家リレー相談会 ★
12月中旬   NIMIC忘年会(留学生・在住外国人・市民)
2008年
1月       外国人対象「着物で初詣で」

日本語ボランティア養成講座 ★
外国人のお母さんのための生活に役立つ日本語講座(保育付) ★※公民館事業
  ★印は、西東京市との共催事業です。

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
 メールはこちら→→→ info@nimic.jp
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e-mail info@nimic.jp
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