西東京市多文化共生センター

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   NIMIC通信 No.35(2009年3月)
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もくじ
[1] 「西東京市多文化共生センター、プレオープンの様子」
[2] 事務局より「西東京市多文化共生センター窓口ボランティア大募集!」
[3] 事務局より「2009年度事業『留学生との世代横断的
 市民交流』スタッフ募集」
[4] 事務局より「多言語全体拡大ミーティング開催のお知らせ」
[5] 講座報告「日本語ボランティア・ステップアップ講座5」
[6] イベント報告「子ども対象『英語で楽しく!』」
[7] 会員より「坂の街・テグシガルパの窓から(21)」
[8] キーワードを読む〜「多文化共生」について理解を深めるために(31)
[9] 2008年度・今後の事業予定
※「世界の国々・人々 〜忘れられない旅」は今回はお休みします。
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┏ [1] 「西東京市多文化共生センター、プレオープンの様子」
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 前号(2月号)でも西東京市からの記事で紹介しましたが、2月2日に
プレ・オープンした西東京市多文化共生センターは、その運営が私たち
NPO 法人NIMIC(西東京市多文化共生センター)にゆだねられています。
 オープン後間もない2月はまだ、多くの方々に利用されているというところ
までは行っておりませんが、外国籍住民のよりどころとして、また、外国人
支援ボランティアの集う場所、多言語情報を集約して発信する場所としての
機能を期待されています。
 今月はさっそく、「両親とともに日本へ来たが日本語がほとんど話せない
ので、日本語を勉強できるところを教えてほしい」という中国からの青年の
相談が寄せられたり、「子ども日本語教室」のNIMICの皆さんが、やはり
中国から来ているお母さんの「子ども進学相談」に応じたり・・・と、地道な
活動が始まっています。
 この他には、近隣の市の日本語教室や国際交流団体などからの来訪も
数件ありました。
 そして、活動を期待する西東京市議会の方や近隣の日本人の方の
立ち寄りも増えてきました。
 NIMIC会員の皆様、お近くへお越しの節はぜひ一度お立ち寄りください。
毎週月・水・金のオープンです(午前10時〜午後4時)。
 そして、4月から毎週月曜から金曜をオープンできるよう期待されています。
現在のところは、理事および有志の方が交代で窓口を担当していますが、
このセンター事務所で応対をしていただける会員の方を募集中です。さらに、
このセンターが文字通り、私たちの多文化共生活動のセンター拠点となって
いくよう、皆様のご参加をお待ちしております。

開所日時 毎週月・水・金曜日 午前10時から午後4時まで
場所 イングビル(西東京市南町5−6−18) 1階
電話 042-461-0381

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┏ [2] 事務局より「西東京市多文化共生センター窓口ボランティア大募集!」
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 4月から「西東京市多文化共生センター(窓口)」が本格オープンします。
 多言語案内や地図など資料は準備してありますので、お時間のある方、
外国の方のちょっとしたご相談を別の窓口につないでくださる方、ぜひ
お申し出ください。まだ、設備などの設置は済んでいませんが、お茶は
用意してありますので、遊びにいらしてください。お待ちしています。
 コーディネートボランティアが見つかったら、曜日を決めて外国語のできる
方の待機も考えていきたいと思っています。
 皆さんのご協力をお待ちしています。

連絡先 メール info@nimic.jp、FAX 0422‐53‐5350

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┏ [3] 事務局より「2009年度事業「留学生との世代横断的
                  市民交流」スタッフ募集」
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 NIMICでは2007年から「留学生ホームビジット」を2年続けて開催し、
留学生にとっても受け入れ家庭にとっても多文化共生という視点で大きな
学びのある事業であることが確認されました。2009年度は、その交流をさらに
広げて2部構成にし、6月下旬に留学生ホームビジット、7月末にその
留学生と公募した小学生の国際理解ワークショップ(2日間)を行うことに
しました。事業には会場費、広報費など諸費用がかかることから市の
企画提案事業に応募し採択されています。
 この事業実施には多くのボランティアスタッフの協力が必要です。特に、
「国際理解ワークショップ」は初めての試みであり、ご参加いただける
スタッフの皆さんとともに学び作り上げていく喜びを共有したいと思っています。
 そこで、第1回ミーティングを以下の要領で開催しますので、ぜひ
ご参加ください。
 ミーティングには参加できないけれど、協力したいという方は事務局宛てに
ご連絡ください。留学生宛ての文書の翻訳、メール連絡の窓口、広報用
チラシ作りなどなど、当日だけでなく準備段階にもたくさんのスタッフが
必要です。メールでのご連絡は、タイトルに「留学生交流」とお書きください。
よろしくお願いいたします。
 
■「留学生交流」第1回ミーティング
 日時 3月23日(月)午後1時30分〜3時30分(予定)
 場所 田無庁舎202会議室(西武新宿線田無駅南口徒歩2分)
 内容 事業概要説明、過去の実施状況報告、アクションプラン作成へ
  向けての相談など

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┏ [4] 事務局より「多言語全体拡大ミーティング開催のお知らせ」
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 NIMIC多言語部会では、「語学ボランティア登録制度」を設けています。
 語学ボランティアの皆さんのご協力のもと、現在市報抜粋版の
多言語版(やさしい日本語ルビ付き、中国語、韓国語、英語)の作成、
その他西東京市の資料(図書館の利用案内、ゴミ資源について、児童館
利用方法など)の翻訳などの協力を行っています。
 一方、2月にイングビル1階に「西東京市多文化共生センター」が
プレオープンしたことを受けて、窓口に外国語のできるボランティアの
配置が望まれています。また、情報伝達手段として有効なNIMICの
ホームページの多言語化も手つかずの状態です。
 以上の状況下で、さらに協力者を増やしていく必要がありますので、
NIMIC会員の皆さまでご協力いただける方、ご興味のある方は、ぜひ
ご参加ください。
 資料の準備の都合がありますので、ご参加いただける方は4月4日(土)
までに info@nimic.jp 宛てご連絡ください。

日時 4月11日(土)午前10時〜12時
場所 市役所田無庁舎203会議室
内容
(1)2008年度活動報告
(2)2009年度の活動に向けて話し合い
  ・ホームページの多言語化
  ・センター窓口での対応

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┏ [5] 講座報告「日本語ボランティア・ステップアップ講座5」
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 『にほんご宝船』はインターネットでも紹介されていて、たくさんの人が
利用している本なので、私もぜひそのより良い活用法を聞きたいと、2月
26日(木)、地域日本語教室の学習〜『にほんご宝船』ワークショップ〜」に
参加しました。
 体験学習では、二人一組になって、それぞれが持ち寄った品物を見ながら
伝えたいこと、自慢したいことなどを語り合いました。最初言われたときは
40分は長いと思ったのですが、いざ始めてみると、いろいろ質問をしたり
情報をもらったりしているうちにあっという間に50分もたっていました。
 日本に来たばかりの外国の人と話すとき、まだ日本語があまり話せないのと、
お互いの背景もわからないので話が続かないことがよくあります。
そんな時は本当に困ってしまいます。『にほんご宝船』のように具体的な
写真や品物を媒介にすると、頭の中に仕舞い込まれていた出来事や
思い出が浮かんできて、言いたいこと、聞きたいことがスムーズに出てくるのが
不思議でした。
 ふり返りの時間では、それぞれのペアからお互いに思わぬ発見や気づきが
あったと驚きの報告がありました。
 おしゃべりは人と人との係わりにとても大切なものなので、どんどん脱線して
いっぱいおしゃべりしてください、自分の伝えたいことを日本語で話す、
こんなすばらしい国際交流はないと聞き、地域のボランティアの良さは
そこにあるのではないかと改めて学びました。
 「聞き上手は話させ上手」という言葉どおり、もっともっとたくさんおしゃべりを
してもらえるように、色々な方面から学習者の興味をくすぐってみたいと思います。
  (NIMIC会員 増尾恵子)

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┏ [6] イベント報告「子ども対象『英語で楽しく!』」
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 2月28日(土)、10時から12時20分まで「きらっと」で、「英語で楽しく!」
を実施しました。参加者は、一般募集された幼稚園年中から小学校
3年生までの36人で、3グループずつ2回に分かれ、フィリピン人の
ルースさん、マレーシア人のプラバさん、カメルーン人のアビアさんを
先生に迎えて、英語で果物や国の名前、簡単な会話を習い、お互い
質問しあったりしてあそびました。
 同時に保護者プログラムも行われ、「日本語も外国語のひとつ」をテーマに、
子ども日本語教室の活動の様子を知ってもらうことによって、日本語を
母語としない子どもたちへの理解を深めてもらおうと教材などの展示を
しました。熱心に質問してくださるかたも多かったので、関心を持って
いただけたのでは、と思います。
 最後にかわいい絵のついた修了証を先生から手渡されたあと、保護者も
一緒にみんな輪になって歌にあわせて踊るころには、最初の少し緊張した顔が
ニコニコ顔に変わっていました。
 これからも、未来のある子どもたちのために多様な文化を受け入れる
柔軟性を育てるプログラムに協力していきたいと思います。
  (NIMIC会員 石坂みどり・岩野英子・小野千穂)

★これまでの「英語で楽しく!」の様子は、NIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/080315kodomo_eigo.html(2007年度)
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/070317kodomo_eigo.html(2006年度)

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┏ [7] 会員より「坂の街・テグシガルパの窓から(21)」
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 2006年6月に「西東京市で響きあう 〜共演、ガーナの太鼓・日本の
和太鼓〜」と題して行ったイベントに協力していただいた(お仕事の
都合により、残念ながら当日は出演していませんでしたが、コーディネート、
練習等でご協力いただきました)「保谷和太鼓会」のメンバーがホンジュラスの
首都テグシガルパに赴任し、現地の様子をリアルに伝えるおたよりを
寄せてくださいました。以下にご紹介します。
※テグシガルパは盆地とはいえ、たくさんの丘があり、坂の多い街だそうです。

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 「仕事でしばらくホンジュラスに行ってきます」
 友人知人にこう報告すると、返ってくる答えは判で押したように、
「へぇ…で、どこでしたっけ、それ?」
というものでした。
 そんな知られざる中米の国、ホンジュラスに来てはや2年。
 日々の暮らしで出会った小さな驚き、発見のあれこれをお届けします。

−サルゥー!−
 国を問わず、集団の中に暑がりな人と寒がりな人がいるのは世の常です。
エアコンのスイッチをめぐる熾烈な戦いにも国境はありません。
 ホンジュラスが1年のうち最も暑い乾季の終盤には、私の職場でも毎日の
ようにエアコンのスイッチがせわしなく動かされています。
 暑がりさんがふと席を立ったと思うと、ウォーンとエアコンが作動、しばらく
すると寒がりさんがオフにする、ひたすらこの繰り返しです。特にテキが
席をはずした瞬間が狙い目のようです。
 私はエアコンに弱いのですが、気も弱く(?)、隣の席に座っている
超暑がりなエアコン操作率ナンバーワン女性をせいぜいギロリとにらむ
くらいのことしかできません。
 でもあまりに寒くなってくると、「ハクション!」とくしゃみが出ます。
 すると、周囲は決まって「サルゥー!」と声をかけてくれます。
 ホンジュラスに限らずスペイン語圏では、くしゃみをする人にこう返す
習慣があります。「Salud」とは本来、健康という意味(ちなみに「乾杯」にも
この言葉を使います)。くしゃみをした人の健康を気遣う言葉で、親しい
間柄だけでなく、たまたまバスで隣に座った人であってもこう声を
かけます。日本にないこうした習慣には、人との距離の近さ、温かさを
感じます。
 とはいえ、さっきのような場面で「サルゥー」と言われる私はちょっと複雑。
彼らにとってみればほとんど条件反射的に口にしている言葉ですが、
私の健康を気遣ってくれるなら・・・。
 そう思っていると、件の同僚がさりげなくエアコンの温度を上げてくれました。
  (Yuko Watayama)

 次号で「坂の街・テグシガルパの窓から」は最終回となります。
お楽しみに!

★2006年「西東京市で響きあう 〜共演、ガーナの太鼓・
日本の和太鼓〜」の様子は、NIMICのHPでご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/event/060617.html

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┏ [8] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(31)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の
紹介を始めました。
 31回目の今回ご紹介する本は、オーストラリアを舞台とする自伝です。

『バートの旅 —オーストラリアの大地をゆく—』   2001年邦訳 1,500円
     アルバート・フェイシー著 大坪眞子訳 清流出版

 原題は“A FORTUNATE LIFE”。1894年に生まれたバートは2歳で父を
失い、祖父母や伯母夫婦に育てられますが、8歳の時からよその家に
住み込みで働き、自分自身の手で人生を切り開いた人です。
 バートの激動の人生とその人柄も魅力的ですが、それを取り巻く環境で
ある移民、ゴールドラッシュ、農業開拓、牧畜、鉄道敷設と続くオーストラリア
建国期の社会のさまざまなことが、内側から生き生きと描かれていきます。
また、オーストラリアの気候や自然についても詳しく描写されていますが、
「開墾中の農民の唯一の現金収入はフクロギツネの毛皮・・・」「アボリジニの
蛋白源はカンガルー・・・」等の文もあり、フクロギツネもカンガルーも人間も
絶滅せずによくぞ生きのびたとハラハラしながら読みました。ここまで
激動の人生もすごいですが、それを“FORTUNATE”という著者の感性も
またすごいです。
 オーストラリアでは多くの方が外国語として日本語を学習し、留学や旅行で
日本を訪れるので、私たちもボランティアの場でよくお会いします。この本は
面白くて読みやすく、私たちがオーストラリアについて理解を深めるのに
最適です。最後にオーストラリアの歴史や基礎知識がまとめてあるのも、
大変便利です。
  (NIMIC会員 根本 百合)

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┏ [9] 2008年度・今後の事業予定 
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※詳細は随時お知らせします。
2009年
3月23日 「留学生交流」第1回ミーティング
子育て中のお母さんのための生活に役立つ日本語講座(保育付)
 第3期(1月21日〜3月11日)実施中 ※公民館事業に協力
その他、子ども日本語教室学習支援ボランティアのためのフォロー講座実施中
  ★印は、西東京市との共催事業です。

4月11日 多言語全体拡大ミーティング
5月10日 総会

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
 メールはこちら→→→ info@nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
 http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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