西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.39(2009年7月)
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もくじ
[1] 講座お知らせ「日本語ボランティア・フォロー講座(1)」
[2] 講座お知らせ「災害時の外国人支援について」
[3] お知らせ「世界の留学生と“ひょうたん島ワークショップ”」
[4] 事務局より「中国語教室コーディネーターの募集」
[5] イベント報告「第3回留学生ホームビジット」
[6] 事務局より「天津市河西区中心小学校と
      西東京市立東小学校児童の作品交流」
[7] 西東京市多文化共生センター窓口だより〜多文化の最前線〜(4)
[8] 世界の国々・人々 〜忘れられない旅(26)
[9] キーワードを読む〜「多文化共生」について理解を深めるために(34)
[10] 2009年度・今後の事業予定
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┏ [1] 講座お知らせ「日本語ボランティア・フォロー講座(1)」
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 日本で暮らす190以上の国(地域)から来た210万人を超すともいわれる
外国人は、国内で災害が起きた時、私たち日本人同様に災害に巻き込まれる
危険性をはらんでいます。国籍も言語も異なる外国人被災者に簡潔に
災害情報を伝えるためには、多くの外国人が理解できる「やさしい日本語」に
よる情報提供が有効だと考えられます。
 この講座では「やさしい日本語」の概要を理解し、簡単なポスターを作ってみます。

テーマ:「やさしい日本語」ワークショップ 
      〜外国の人にも分かりやすい日本語での情報提供〜
対象:現在外国人の日本語学習をサポートしているボランティア、また
   サポートに興味のある方など
日時:7月17日(金) 午前10時〜正午
会場:西東京市役所田無庁舎 202・203会議室
講師:米田 正人さん(国立国語研究所名誉所員)
参加費:NIMIC会員 無料、会員でない方 1,000円(当日入会できます) 
定員:40名(先着順)
申込み:以下の方法で先着順に受付中
     メール こちらから FAX 042-461-0381

※去年までの「日本語ボランティア・ステップアップ講座」を改称して、
日本語ボランティア・フォロー講座となりました。今年は全4回で実施します。
※今回の講座は、日本語ボランティア活動をしている方だけでなく、どなたでも
ご参加いただけます。

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┏ [2] 講座お知らせ「災害時の外国人支援について」
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 西東京市の外国人登録者数は3000人を超え、年々増加しています。
 もし災害が発生したら、外国人の方々にはどのようなサポートが必要でしょうか。
私たちはどのようなサポートができるのでしょうか。地域での災害時の
外国人支援について考えます。

日時 7月26日(日曜日)午前10時から正午
場所 コール田無イベントルーム
講師 田中 阿貴さん(多文化共生センター東京)
定員 80名 ※当日直接会場へ

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┏ [3] お知らせ「世界の留学生と“ひょうたん島ワークショップ”」
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 NIMICでは「留学生との世代横断交流事業」として、2009年度は
第1部・留学生ホームビジット(6月21日実施済み)、第2部・小学生と
留学生の多文化ワークショップ(7月30・31日実施予定)を開催中です。
 第2部は、名付けて「世界の留学生と“ひょうたん島ワークショップ”」、
対象者は市内在住または在学の小学校3〜6年生30名。1日目は、
留学生たちの母語を使って小グループでミニドラマを演じ、2日目は
架空の島「ひょうたん島」の地図を作ります。
 NIMIC通信3月号で募った9名の実行委員が3月末からミーティングを
重ね準備してきました。はなバスはじめ各所に貼ってあるポスターも
委員のデザインによるものです。
 活動の様子は、8月8日〜14日に、田無庁舎ロビーに展示予定です。
応援、よろしくお願いします。

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┏ [4] 事務局より「中国語教室コーディネーターの募集」
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 西東京市多文化共生センターでは、NIMIC会員対象の中国語教室を
週1回(土または日)、中国人講師の協力を得て、無料で開催する
こととなりました。
 開催にあたり、中国語教室の運営にご協力いただけるコーディネーターを
募集します。
 現在市内にボランティアで中国語を教えている所はなく、楽しい教室に
していきたいと考えています。中国語を学びたいと考えていらっしゃる方、
是非ご応募ください。

■コーディネーターの役割
(1) 連先生と相談し、教室運営方法を決定する。(開催曜日、時間、
 指導レベル、教材ほか)
(2)NIMIC会員に、希望者を募る。(NIMIC通信に掲載)
(3)教室開催日は、センターの管理を行う。(鍵施錠ほか)

■教室開催の経緯
 東京大学田無農場農学博士の連先生(女性)から先月、西東京市
多文化共生センター窓口に「中国語をボランティアで教えたい」との相談が
ありました。いろいろと情報を集めましたが、西東京市内にボランティアで
中国語を教えている所は見当たらず、NIMICが中心となって教室を開こう
との結論となりました。
 生徒募集をどこまで広げるか等の課題がありましたが、センターの広さが
限られていることなどから、当面はNIMIC会員を対象に開くこととしました。

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┏ [5] イベント報告「第3回留学生ホームビジット」
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 6月21日(日)、NIMIC主催(西東京市共催)の「第3回留学生ホーム
ビジット」が行われました。
 今年度の留学生との交流事業は、6月のホームビジット、7月の小学生との
ワークショップの二つの企画で成り立っています。
 3月の第1回実行委員会打ち合わせからスタートし、ホームビジットの
実行委員、ワークショップの実行委員にわかれ、それぞれの企画に向けて
話し合いを進めてきました。両方の企画に関わった方もいて、お忙しかった
ことと思います。
 4月には、第2回打ち合わせを行い、25日(土)の受け入れ家庭説明会に
向けての話し合いをしました。説明会当日には、8家庭の申し込みが
ありました。
 6月1日(月)のマッチングを経て、最終的に留学生14名、受け入れ家庭11
の参加が決定しました。
 21日(土)ホームビジットの当日。午前11時田無庁舎1階の食堂で対面。
朝から雨模様で、留学生の出足や駐車場の心配はありましたが、11時半には
それぞれの家庭に分かれていきました。午後6時半からの交流パーティーまで、
各家庭では一緒に買い物に行く、一緒お昼を作る、公園で自転車に乗る、
体育館でバドミントンをする、菖蒲を見に行く、子どもとゲームをする、
合気道の道着を着て記念写真、銭湯に行く等々、楽しくかつ貴重な交流が
行われました。
 交流パーティーには、NIMICの会員6名もお手伝いとして参加して
くれました。留学生と受け入れ家庭の方々は、すっかり打ち解けた感じで
食堂に戻って来ました。留学生も一緒に作った手巻き寿司や稲荷寿司、
から揚げ、もつ煮、サラダ、ケーキ、フルーツ等がテーブルに並びました。
NIMICからのサンドイッチも並びました。
 前回、いろいろな留学生と話したい、ほかの家庭の人とも話したいという声が
多かったので、今回は歓談の時間を少し長くとりました。お料理、おしゃべりが
ひと段落ついたところでじゃんけんゲームをしました。勝った4名の受け入れ
家庭の方にホームビジットの感想を話してもらいました。留学生の方たちには
全員前に出てもらって一言感想を述べてもらいました。
 ホームビジットの交流がこれからも続き、また広がることを信じて、全員で
拍手をして午後8時にホームビジットの1日が終わりました。
   (NIMICホームビジット担当  白根祐子)

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┏ [6] 事務局より「天津市河西区中心小学校と
            西東京市立東小学校児童の作品交流」
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 3月に子ども達の来日予定が、都合でキャンセルになった「天津市河西区
中心小学校との交流事業」は、当面、子どもの往来は中止とし、その後の
交流のあり方について検討した結果、交流予定だった西東京市立東小学校と
作品の交換をすることになりました。
 東小学校から、この春卒業した子どもの共同制作と、5・6年生有志が
描いてくれた日本の風景や行事、食べ物などの図画を預かり、6月18日から
21日にかけて、代表、副代表、文化担当理事が、中心小学校に届けに
行きました。
 折悪しく、新型インフルエンザの影響で、天津市には入れず、河西区教育局の
副主任と中心小学校の副校長先生が、高学年の子ども達の作品を携えて
北京の宿泊先まで出向いてくださり、両校の作品の交換をしました。
 天津小では東小からの作品を校内に展示し、その様子を後日知らせて
くれるそうです。
 天津小の作品は、図画、墨絵、砂絵、工作など30点あまりで、7月2日(木)
午後、代表以下中国に行った3名で、東小に届けました。
 東小では、給食の終了後、図画を描いてくれた子どもたちをはじめ
6年生がランチルームに集まり、作品を見て歓声を上げました。女の子は、
特に図画や砂絵に興味を示し、男の子たちは、工作に群がりました。運搬の
ために解体して持ってきた滑車や猛スピードで走りまわる飛行機などを
組立て直し、副校長先生に電池を貸していただき動かしたのにはびっくり・
感心しました。同時に、同じ年頃の子どもたちの興味・関心や、能力に国境は
ないなと感じたひと時でした。
 この日はちょうど、学校公開日で、来校中の保護者の方も興味深げに
その様子を見ていらっしゃいました。
 東小でも、折を見て、これらの作品を展示してくださるそうです。
 これをきっかけとして、互いに関心を持ち、交流が続くことを願っています。
   (NIMIC副代表 木下伸子)

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┏ [7] 西東京市多文化共生センター窓口だより〜多文化の最前線〜(4)
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 西東京市多文化共生センターの正式オープン以来、早いもので3ヶ月
(4半期)が過ぎました。
 ここで、いままでの活動を振り返る意味でも、多文化共生センター運営を
整理し報告します。
 センター運営業務は使用目的に応じて、(1)会議(会議、打合せ)、(2)作業
(各種事業の準備・まとめ作業など)、(3)訪問(見学、情報交換、紹介など)、
(4)連絡(会員、イベント・講座などの担当メンバー、NIMICと会員など)、
(5)相談の5つの区分があります。また、市との契約で運用基準(開所日)は
月、水、金の週3日となっています。
 まず、月平均実働稼働日は16日で、基準日の12日に比べて4日多く
オープンしていたこととなります。このことは諸々の講座、イベントを
担当される会員の皆さんのコミュニケーションの場として定着しつつあり、
センターが市民の活動拠点として認知されてきたと考えています。
 次に、運営業務区分による月平均件数は、(1)会議が19件(30%)、
(2)作業が17件(27%)(PC・プリンターなどの事務機器が設置された
ためか)、(3)訪問が9.4件(15%)、(4)連絡が10件(16%)、(5)相談が
8.3件(13%)となっています。相談が予想していた20%〜30%を下回って
いますが、相談者の母国語又は理解のできる言語の通訳窓口を強化して
いますので、次第に多くなってくると期待しています。
 以上から、センター窓口の開所日や稼働日が増えれば、さらに利用度が
高まることは明白で、稼働日を増やす努力が必要となります。そのためには、
センターの窓口要員の増強が不可欠になってきますので、会員の皆さんと
市の協力が益々必要となってまいりました。会員の皆さんの一層のご協力を
よろしくお願いいたします。
   (NIMIC理事 久保 芳昭)

【通訳ボランティア対応】
 中国語  7月17日(金) 午後1時〜3時
       31日(金) 午前10時〜正午
中国語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この情報を
提供してください。

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┏ [8] 世界の国々・人々 〜忘れられない旅(26)
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットを
あて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形で
お届けしていきます。
 引き続き、NIMIC代表理事であり、武蔵野大学・大学院教授でもある
佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

71日間、世界の青年たちとの船の旅

 26回 「同窓会」

 船上での数ヶ月を懐かしみ、時々思い立ったように、同窓会が開かれる。
 先日は邦子さんからの呼びかけで、麻布のイタリアンレストランに十数人が
集まった。
 
 邦子さんは、船の上ではもっともチャーミングな日本女性の一人だった。
あるアラブの青年が邦子さんと恋に落ち、船の上で二人はいつも一緒、
ある夜などは邦子さんから「先生、晩餐会の席ですが、彼の隣に座りたくて・・」と
頼まれたこともある。
 
 素晴らしいカップルの誕生、帰国して数ヵ月後、邦子さんはアラブ首長国
連邦に嫁いでいった。
 そして、同窓会、見る影もなく痩せこけた邦子さんが、男の子を3人も連れて
同窓会に現れた。
 
 「邦子さん、どうしたの、やつれたね」と政男さんが邦子さんの肩に手を
触れた途端、邦子さん顔色を変え「手をどけて。うちの彼に見られたら、
殺されるよ」という。ジョークにしては彼女の眼差しは真剣そのものだ。
 
 後でこっそり聞いた彼女の打ち明け話、結婚はしたければ、夫の嫉妬が
強くて、家から一歩も出られない生活、奥さんを大事にしてくれているのだが、
しかし、日本という自由にどこにでも行ける環境で育った邦子さんには
精神的苦痛は相当のようだ。
 
 今回の帰国は「畳が恋しくて、畳を買って帰ります」とのこと。
 アラブの裕福な家にとついでも、自由はお金では買えない。
 恋はひと時、結婚は一生、あの華やいでいた船上の邦子さんを思い出さずには
いられない。
     (武蔵野大学・大学院教授 佐々木瑞枝)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPで
ご覧いただけます。
 →→→ http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [9] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(34)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の
紹介を始めました。
 34回目の今回ご紹介する本は、まさに多文化共生そのものの本です。

『私は日本のここが好き! —外国人54人が語る—』
          加藤恭子編 出窓社 2008.2出版 ¥1,500

 「文芸春秋・特別版」2006(平成18)年8月の臨時増刊号から、「私は日本の
ここが好き!」を1冊にまとめた本です。安全、勤勉、清潔、テクノロジーなど
予期できるものから、人生観、宗教観、向上心、銭湯の壁絵、鍋焼きうどん、
一般人など思いがけないものまで登場します。短期滞在のみの人から
滞在期間が64年に及ぶ人まで、日本とのかかわり方も国もさまざまな人々が、
外国人から見た異文化としての日本の姿を、それも日本のよさを、真剣に
語ってくれるのです。
 「いえいえ、そんな、照れくさいなもう・・・」読み始めてしばらくは実に面映いの
ですが、その真剣さに引き込まれて、最後には思わず叫ぶ「すごいじゃないか、
ニッポンは!!」
 日本語にかかわる皆さん、これは間違いなく元気の出る本です。
   (NIMIC会員 根元 百合)

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┏ [10] 2009年度・今後の事業予定 
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※詳細は随時お知らせします。
7月17日  日本語ボランティア・フォロー講座(1)
   26日  講座「災害時の外国人支援について」
  30日、31日 留学生と小学生の国際理解ワークショップ
10月3日  日本語ボランティア・フォロー講座(2)
10月17日 講座「日本で暮らす外国人が抱える悩みと相談」
    24日 講座「外国人が抱える異文化ストレスと通訳が抱えるストレス」
11月     西東京市民まつり出展
12月     外国人のための無料専門家相談会

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
 メールはこちら→→→ info@@(マークをひとつ削除してください)nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
 http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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