西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.49(2010年5月)
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もくじ
[1] 事務局より「2010年度NIMIC総会のお知らせ」
[2] 事務局より「2010年度会費納入のお願い」
[3] 講演会「多文化化する日本社会と多文化ボランティアの役割」
[4] 講座お知らせ「日本語ボランティア・フォロー講座(第1回)」
[5] お知らせ「留学生ホームビジット受け入れ家庭追加募集」
[6] お知らせ「NIMIC韓国語勉強会が始まります!」
[7] NIMIC理事会だより(4)
[8] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(9)
[9] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(44)
[10] 2010年度・今後の事業予定

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┏ [1] 事務局より「2010年度NIMIC総会のお知らせ」
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 5月7日に議案を配信いたしましたが、以下のように総会を開催します。
皆さまのご参加をお待ちしています。
 なお、ご欠席の場合は、5月17日(月曜日)午後4時までに、委任状の
ご提出、またはホームページ等から議決権のご行使をお願いします。
 総会終了後、30分ほど多文化講座として当センターの楊理事による中国の
伝統楽器の解説と演奏ならびに茶話会を開催します。

日時:年5月23日(日曜日) 午後2時00分〜
場所:西東京市役所田無庁舎202会議室
連絡先:多文化共生センター(西東京市南町5−6−18 イングビル1階)
   TEL/FAX 042−461−0381
   メール info@nimic.jp
   ホームページ www.nimic.jp

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┏ [2] 事務局より「2010年度会費納入のお願い」
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 平素はNIMICの活動にご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
 NIMICも設立から5年目、「西東京市多文化共生センター」窓口の運営も
週5日オープンすることとなり、活動の幅も一層広がってきているところです。

 NIMICの活動は、皆さまお1人お1人のご支援に支えられています。
 2010年度会費の納入を、下記の口座によろしくお願い申し上げます。
 お1人の個人会員から家族会員に移行される方は、会員番号が変わり
ますので、その旨事務局へご連絡ください。
 家族会員は ご夫婦と18才以下のお子様が対象です。それ以外の方は、
個人会員でのご登録をお願いいたします。

 口座名はいずれも「NPO法人 西東京市多文化共生センター」です。
1.みずほ銀行ひばりが丘支店 普通預金口座  2386979
2.三菱UFJ銀行田無支店    普通預金口座  0034665
3.ゆうちょ銀行保谷支店     郵便振替口座  00170−5−585196

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┏ [3] 講演会「多文化化する日本社会と多文化ボランティアの役割」
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 国籍・言語・文化など異なる背景を持つ方々が共に暮らす多文化共生社会の
実現のために、地域のボランティアの活動について考えます。
 なお、この講演会は、多文化ボランティア養成講座の第1回目を兼ねています。
多文化ボランティア養成講座の詳細については、西東京市HPをご覧ください。
こちら

日時 5月15日(土曜日) 午後1時から3時
  (当日の講座終了後、養成講座全体の説明を行い、登録申し込みを
  受け付けます)
場所 田無庁舎202・203会議室
定員 60名 ※当日直接会場へ
講師 杉澤経子さん(東京外国語大学多文化・多言語教育研究センター
   プログラムコーディネーター )
共催 西東京市

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┏ [4] 講座お知らせ「日本語ボランティア・フォロー講座(第1回)」
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 心理学では、ロールプレイを用いたアサーション・トレーニングという活動が
あります。この活動では、「気が進まないけど渋々受ける(受身的)」や「相手の
気持ちを配慮せずとにかく断る(攻撃的)」という二つしか対応がないと考える
のではなく、「相手の気持ちに配慮して断る(アサーティブ)」のように、自分も
相手も尊重する第三の選択肢を勧めています。
 この第三の選択肢を、どのように教育に活かすか、教材を通してみなさんで
考えてみませんか?

日時:5月25日(火) 午後2時〜4時
会場:西東京市役所田無庁舎202会議室
   (西武新宿線田無駅南口から徒歩3分)
対象:現在外国人の日本語学習をサポートしているボランティアの方
テーマ:ロールプレイでコミュニケーションの達人を育てる
講師:森 篤嗣 さん(国立国語研究所)(『ロールプレイでコミュニケーションの
 達人を育てる小学生のための 会話練習ワーク』著者)
参加費:NIMIC会員 無料 / 会員でない方 1000円(当日入会できます) 
定員:30名(先着順)
申込み:5月6日(木)から先着順で受付中(お名前、ご所属、連絡先明記)
メール kouza@nimic.jp または FAX 042-461-0381

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┏ [5] お知らせ「留学生ホームビジット受け入れ家庭追加募集」
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 現在、西東京市とその周辺にはアジアからの留学生を中心に、世界各国の
留学生が住んでいます。
 NIMICでは、近隣の大学等の留学生と楽しく交流できる「ホームビジット」を
市と共催で実施します。
 留学生にとっては日本のふだんの家庭を体験できるまたとない機会、受け入れ
家庭の皆さんにとっては異文化を体験する良い機会になり、そこに楽しい
交流が生まれることを目的としています。
 留学生を一日お宅に招いてくださる受け入れ家庭を追加募集します。
 募集記事は市報に掲載し、5月8日に説明会を実施ましたが、まだ若干
受け入れ家庭のご協力をいただければと思っています。
★ホームビジット実施日:6月27日(日)
  午前11時   田無庁舎で対面
午後6時まで  各家庭に滞在
午後6時半〜8時 合同パーティー(田無庁舎食堂)
★申込期限:5月20日(木)
メールまたはファックスでNIMICまで。折り返し資料をお送りします。
 メール:info@nimic.jp FAX:042−461−0381
  ※タイトルを「留学生ホームビジット」としてください。

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┏ [6] お知らせ「NIMIC韓国語勉強会が始まります!」
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  韓国の文化や歴史を視野に入れながら、韓国語を学びましょう!
 
日時:5月17日(月)〜 毎月2回、原則として第1・第3月曜日
    午後7時〜8時30分
 ※5月は31日も開講、6月7日・21日、7月5日・26日、9月以降も開講
場所:西東京市多文化共生センター(イングビル1階)または
   イングビル3階会議室
対象者:韓国語を初めて学ぶ人、初めからやり直したい人ならどなたでも
定員:15人
 ※応募者多数の場合は、5月17日(月)初回に勉強会の趣旨説明後、抽選
講師:Shin Gyu Sub(シン・キュソブ)さん
費用:実費(未定、些少の予定)
申し込み:5月12日(水)までに、タイトルを「韓国語勉強会」とし、以下まで。
  FAX:042-461-0381
  e-mail:kouza@nimic.jp
問い合わせ:NIMICセンター窓口 TEL:042-461-0381
        月〜金 午前10時〜正午、午後1時〜4時

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┏ [7] NIMIC理事会だより(5)
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 4月度理事会は22日に開催されました。主に多文化共生センター窓口と
して初めての相談員兼事務員募集、第2回通常総会の準備、4月1日から
新組織・体制となった市の生活文化スポーツ部文化振興課の紹介など、
新年度の理事会らしい内容となりました。

■主な報告事項
・ 窓口の週5日対応に伴う相談当番から提起された問題点について
・ NIMIC・市共催事業(日本語ボランテイアフォロー講座、養成講座など)について
・ 日本語の検定試験の方法変更の連絡について

■主な審議事項
・ 多文化共生センター窓口相談員兼事務員の決定方法等について
・ 総会報告事項、審議事項について
・ 総会及び理事会の開催に際して、電磁的方法を可とする文を定款に
 追記することについて
・ NIMICのホームページからの総会出席ならびに議決権行使について

■生活文化課より
・ 市文化振興課の三石課長と越沼係長、水口主事の挨拶と新体制の紹介

 昨年あたりから市議(少人数です)が、NIMICは何をやっている団体なのかと
ヒアリングに来られたりしていますが、まだまだ、WHAT多文化共生?
 何をしたら良いのか不明瞭なことが多く分かりにくいとの反省から、今年度は
今まで以上に、市民に向けた企画、および議員の皆さんに多文化共生の
オリエンテーションを企画し理解を広めていただけるように、文化振興課の
皆さんに協力要請をしたところです。
   (NIMIC理事 久保 芳昭)

【通訳ボランティア対応】
 2010年4月1日から、センターが開いている時間帯は以下の多言語
対応をしています。
  英語   月・水・木・金曜日、第1火曜日(午前10時〜正午)
  中国語  金曜日

5月の予定(上記以外)
   台湾語  7日・21日  午後2時〜4時
  韓国語  21日・28日 午前10時〜正午
中国語、英語、韓国語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、この情報を提供してください。

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┏ [8] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(9)
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットを
あて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形で
お届けしていきます。
 現在、オーストラリア・国立マッコーリー大学 元日本学科長チャオ・埴原
三鈴先生によるエッセイを連載しています。

多文化に生きる

 9回
 オーストラリアも都会であれば、世界中のあらゆるお食事を楽しむことが
できる。どの国の料理でも、シェフがその国出身の人であるばかりでなく、
ウェイトレスやお客もその国から来た人が多い。だから味が純粋なだけでなく、
その国の雰囲気も一緒に味わうことができる。

 過去10年ほどは寿司屋が急増した。ちょっとした町なら大抵簡単に
お寿司がたべられる。ある日の午後、買い物に出ていて昼食がまだだった
ことに気づき、近くの回転寿司の店に入った。丁度学校の下校時間であった。
寿司をつまんでいたら、中学一年生くらいの少年が二人入ってきた。一人は
金髪、もう一人は栗毛、近くにある名門校の制服を着ていた。二人とも慣れた
もので、高い椅子に登りあがると、すぐ小皿を取り、お醤油をいれて、目の
前に廻ってくる寿司を物色し始めた。下校の途中お腹がすいたので立ち寄った
のであろう。でも何故寿司なのか。自宅で食べているとも考えられない。そう
考えて、二つの理由を思いついた。ひとつにはお皿の色と数で値段がすぐ
分る。ポケットのお小遣い内で勘定できる。もうひとつは手で食べられるから
楽。イギリスの伝統で、オーストラリアではテーブルマナーに厳しい家庭が
多い。名門校ではしっかり教え込まれる。でもお寿司なら大丈夫、という
わけであろう。おしゃべりしながら食欲旺盛に頬ばっていた。

 オーストラリアではアメリカなどに比べて、箸を使える人が多い。中華料理店
などに行くと、文化背景に拘わらず何系の人でも大抵不自由なく箸を使って
いる。しかし、これはシドニーやブリスベンなどの都会の話。地方では様子が
違う。次女の夫はタスメニア出身である。オーストラリアの最南部の離れ島。
日本で食べるイセエビなどはここの産物が多いが、最大都市ホーバートと
いってもまともな日本食レストランさえない。

 次女の結婚式の時、披露宴の最後にこの国の習慣で花婿がスピーチした。
スピーチの中で彼は始めて我が家の夕食に招待されたときのことを話した。
ガールフレンドの両親との初対面、しかも夕食。彼はものすごく緊張した。
当日前の一週間ぶっ続けで箸を使う練習をした。ところが夕食に出された
のは、豚あばらのローストであり、「手で召し上がれ」とすすめられた。
それがいかに嬉しかったか、「初対面からご両親に歓迎された思いだった。」
と彼は語った。私たちにしてみれば、ちょっとした心使いであった。そんなに
喜んで貰えたなんて知らなかった。主人と顔を見合わせで微笑みを交わした。
お目出度い日のとてもいい締めくくりであった。

     (チャオ・埴原三鈴〈Misuzu Hanihara Chow〉)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPで
ご覧いただけます。
 →→→ http://www.NIMIC.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏ [9] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(44)
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 NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の
紹介を始めました。
 44回目の今回は、北極圏の暮らしを紹介するノンフィクションで、食べ物の
話がたくさんでてきます。難しい字には振り仮名がついており、児童書に
分類されていますが、大人にも充分読み応えのある内容です。児童だけに
読ませておくのは余りにももったいない、面白い本です。

『地球最北に生きる日本人—イヌイット大島育雄との旅—』
      武田剛著  フレーベル館  2009年12月出版 1600円

 作者は朝日新聞の記者&カメラマンです。地球温暖化の取材でグリーン
ランドを担当し、『エスキモーになった日本人』(1989年文芸春秋刊)の著者で
ある大島育雄さんが現在もグリーンランドに住んでいることを知り、3週間の
取材旅行に訪れました。
 グリーンランド北部にあるシオラパルクは、50ほどの建物が並び、約80人が
住む地球最北の村です。大島さんとともに3週間を過ごす中で、昔ながらの
イヌイットの狩猟生活を体験すると同時に、海が凍らない・犬ぞりが使えない
などの気候異変の事実を体感して帰国し、この本をまとめました。ここに
登場する大島さんは登山の事前調査のためにグリーンランドへ行き、
犬ぞりや狩猟のやり方を村人に教えてもらいましたが、なんとそのまま
イヌイット猟師となりイヌイットの女性と結婚してしまった方で、5人の
子どもを育て現在は孫も5人います。二つの文化の橋渡しなどという
生易しいものではなく、正真正銘のイヌイット猟師になってしまった
大島さんの姿に、「こんな国境の越え方もあるんだ」と感嘆してしまい
ました。写真を見ると、イヌイットの人々は顔立ちが日本人と実によく
似ていて、人種が同じとはこういうことかと納得します。また、ここに
描かれているのはシオラパルクの2006年5月の生活・・・インターネットも
通じ、諸々の電化製品もある家に住みつつ、狩猟生活を営んで
いるのです。
 
 この著者は極限の地を取材するのが好きなようです。第45次南極観測隊に
参加した記録も本にまとめられており、こちらもおもしろいです。
 『南極—国境のない大陸—』
   武田剛著 朝日新聞社 2005年 1905円 一般書
 
     (NIMIC会員 根本 百合)

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┏ [10] 2010年度・今後の事業予定
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※詳細は随時お知らせします。
2010年
5月15日 講演会「多文化化する日本社会と多文化ボランティアの役割」
  23日 NIMIC総会
  25日 日本語ボランティア・フォロー講座(第1回)
6月27日 留学生ホームビジット

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→ info@@nimic.jp(@マークをひとつ削除してお使いください)
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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発行・編集
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住所 〒202‐0023 西東京市新町1−12−3
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e-mail info@@nimic.jp
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