西東京市多文化共生センター

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  NIMIC通信 No.57(2011年1月)
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もくじ
[1] 新年を迎えて 佐々木代表理事よりご挨拶
[2] 講演会お知らせ 「多文化共生の『わ』を広げよう—私たちは何をなすべきか」
[3] 講座お知らせ 「日本語ボランティア・フォロー講座
   〜楽しい地域日本語ボランティア活動のために〜」
[4] お知らせ「生活文化スポーツ部文化振興課作成の
 『西東京市多文化共生センター』リーフレットができました」
[5] お知らせ「外国籍の方から見た西東京市の写真を募集します」
[6] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」
[7] 報告 「日本語 子どもサポートボランティアフォローアップ講座」
[8] 報告「NIMIC交流忘年会」
[9] 報告「『くらしの情報』翻訳ボランティアミーティング」
[10] 事務局より「2011年度の事業についてアイディア募集!」
[11] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(52)
[12] 世界の国々・人々〜多文化に生きる(17)
[13] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
[14] 2010年度・今後の事業予定

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┏[1] 新年を迎えて 佐々木代表よりご挨拶
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 NIMIC会員の皆様
新年明けましておめでとうございます。

「多文化共生のわ」は着実に広がり、おかげさまで広報誌もまもなく第1号を発刊するはこびになりました。
 今年は西東京市と共催で新たに二つの大きな行事があります。
一つは2月14日に開催される「多文化共生の『わ』を広げよう—私たちは何をなすべきか」の講演会・対談です。議員さんや西東京市役所の職員の皆さんの出席を予定しており、「多文化共生の意味」を理解していただく良い機会になると思います。
 先着順ですが、NIMIC会員の方もご都合がつけばどうぞご参加ください。
 もう一つは10月16日に予定されている「在住外国人のためのスピーチコンテスト」です。これまでは、留学生に焦点が当てられることが多かったスピーチコンテストですが、今回は視点を変えて、「市民」としての外国人のスピーチコンテストであり、子供の部も予定しています。これは西東京市制10周年記念の行事の一環として行なわれるものです。
 私も微力ながら、「多文化共生のわ」が少しずつ広がるよう努力したいと思っております。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(NIMIC代表理事・武蔵野大学大学院教授 佐々木瑞枝)

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┏[2] 講演会お知らせ 「多文化共生の『わ』を広げよう
—私たちは何をなすべきか」
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西東京市の外国人登録者数も3,382人(22年12月現在)。外国籍の方々の長期滞在化、定住化が進む中で、私たちも地域では市などとともにさまざまな活動を展開しています。
 しかし「多文化共生」って、まだ日本語に定着していないのか、わかりにくい言葉ですよね。講演会では、日本の中の西東京がどんなふうに多文化になって、どう対応すべきかについて共に考えたいと思います。
 
日 時:平成23年2月14日(月)14:00〜16:00
会 場:西東京市役所保谷庁舎4階研修室 (西東京市中町1−5−1)
内 容:14:00〜14:40 講演 佐々木瑞枝さん(武蔵野大学大学院教授、NIMIC代表理事)
14:40〜15:00 ワークシートによる「みんなで一緒に考えよう」
15:00〜15:50 対談 講師 山田泉さん(法政大学教授) 佐々木瑞枝さん
申込み:(1)名前(2)住所(3)電話番号を明記してNIMICにお申し込みください。
   2月8日(火)締め切り
※申し込みが定員を超えた場合はお断りすることがあります。
主 催: 西東京市生活文化スポーツ部 文化振興課
共 催: NPO法人 西東京市多文化共生センター
お問い合わせ:〒188-0012 西東京市南町5−6−18
      NPO法人 西東京市多文化共生センター
      多文化共生に関する講演会 係
電 話:042-461-0381(直通) 
FAX:042-461-0381(直通)
E‐mail:event@nimic.jp

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┏[3] 講座お知らせ 「日本語ボランティア・フォロー講座
        〜楽しい地域日本語ボランティア活動のために〜」
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 「楽しい地域日本語ボランティア活動のために」と題して、コミュニケーションを支える文法をベースに以下のテーマで2回連続講座を開催します。
日々の活動に生かせるヒントが得られる内容ですので、皆さんのご参加をお待ちしています。

日時:2011年1月15日(土)、29日(土)午前10時〜12時の全2回
対象:主に市内で日本語ボランティアとして活動中の方(これから始める方)
場所:保谷駅前公民館 集会室 (保谷駅ステアビル5階)
講師:山形美保子さん(朝日カルチャーセンター日本語科講師、日本大学講師
   杉並区ボランティア団体(LTC友の会)アドバイザー)

内容:第1回目:学習者に話してもらうためのひとつの工夫
  第2回目:学習者にとってわかりやすい日本語を話すためのひとつの工夫
費用:NIMIC会員は無料/会員でない方2000円(2回分、当日お支払いください)
※西東京市内の日本語教室で活動中の方も今回は無料です。

定員:40名 (先着順)
申込:お名前、ご所属、連絡先(電話番号・メールアドレス)を明記
申込先:NIMIC講座担当kouza@nimic.jpまで
※1回だけなら参加できるという方も、日時を明記の上、お申し込みください。

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┏[4] お知らせ「生活文化スポーツ部文化振興課作成の
†††††『西東京市多文化共生センター』リーフレットができました」
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「西東京市多文化共生センター」のリーフレットが新しくできました。
これまでのチラシからフルカラーの三つ折りリーフレットになり、さらに、日本語、英語、中国語、韓国語の多言語版となっています。センター室内と田無タワーを望む市街の写真も掲載されています。センターに備え付けてありますので、ぜひご活用ください。

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┏[5] お知らせ「外国籍の方から見た西東京市の写真を募集します」
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市役所文化振興課では、多様な視点から「西東京市の文化」を考える企画として、外国籍の方が撮影した西東京市の風景やもの、生活の一場面の写真を募集しています。作品は「文化・芸術イベント会場」(田無駅前アスタビル2Fセンターコート)で、2月14日(月)〜2月20日(日)展示されます。

対象:市内在住・在勤・在学(市内日本語教室を含む)の外国籍の方
写真:標準サイズ(126mm◊88mm)の紙焼き、または電子データ。
    お1人2枚まで
応募条件:・応募写真は返却しません。
     ・他人の肖像権やプライバシー、デザインの著作権には十分ご注意ください。
応募方法:氏名・住所・電話番号・メールアドレス・国籍・コメントをお書き添えの上、写真と一緒に送ってください。
応募先:〒202-8555 西東京市役所保谷庁舎 文化振興課
      「文化・芸術イベント展示」係
      E-mail:bunka@city.nishitokyo.lg.jp
      *Eメールの場合は件名に「22イベント展示係」と明記
締切:平成23年1月28日(金)必着です。

何げない街の風景が外国籍の方の視点を通すととても新鮮に思えることが多くあります。
会員の皆様の周りにいらっしゃる外国籍の方にぜひお知らせください。

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┏[6] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」
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12月11日(土)、「南町スポーツ・文化交流センターきらっと」を会場に、外国人のためのリレー専門家相談会を実施いたしました。外国人が通訳ボランティアをとおし、弁護士等の専門家と無料で相談することができるこの相談会も、西東京市では今年で7回目を数えます。
 実施結果は相談者数14名(8ヶ国)、相談件数は22件でした。
当日は通訳として7言語16人、受付等の運営として18人の通訳ボランティアの方々のご協力をいただきました。
 実施後のスタッフアンケートには「大変良かった。初めてで何も予測できなくて不安もあったが、無事に役目を果たせてほっとしている。」「外国人居住者にとって多少なりともお役に立てたことは非常によかったと思います。」といったご意見がありました。また「都外にも広報をしたほうが良い」「保育があると良い」「通訳者の得意分野でマッチングできると良い」とのご意見をいただいております。
 今年度は例年に比べ相談者数がやや増加し、ボランティアの方にたくさんご協力いただきました。また今回の相談会の結果を踏まえ、次年度以降に向けて、より良い会としていくためのアイディアもいただいております。
 相談者数については一概には多い、少ないとは判断できませんが、今後も外国籍住民については増加が見込まれ、日本語を母国語としない人々のために、通訳を介しての相談会を継続していくことが大切であると認識しております。
 この相談会を必要とする方々に情報がいきわたりますよう、皆様にも周知にご協力をいただければと思います。今年度も他市での相談会があと4回残されています。お近くにお困りの外国人の方がいらっしゃいましたら、ぜひご案内ください。
(文化振興課 水口紅美子)

【次回相談会】
日時:1月29日(土)13:00〜15:30
会場:すみだリバーサイドホールアトリウム(墨田区庁舎1階)
問合せ:墨田区区民活動推進部文化振興課 電話03-5608-6212

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┏[7] 報告 「日本語 子どもサポートボランティアフォローアップ講座」
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 10月末から12月上旬まで、2週おきに全3回、「日本語 子どもサポートボランティアフォローアップ講座 子どものための教材作成」は、私にとっては楽しくもあり頭を痛めた苦しいものでもありました。
 今回は受講者全員の前で発表するということもあり、普段よりついつい力が入ってしまいました。何度も集まって作業をしたり、完成したものをチェックしてみるとどうにも納得がいかなくなってもう一度作り直したり…。
 一方で、グループのメンバーと意見を出し合い、一人では気付かなかったこともたくさん発見でき、苦手分野をカバーしてもらえたりもしました。
 発表後は、講師の谷先生から講評をいただき、教材作成に必要なポイントを的確にご指導いただきました。
 今後もわかりやすい教材作成を目指して努力していきたいと思います。
(子ども日本語教室  堀 明子)

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┏[8] 報告「NIMIC交流忘年会」
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今年もNIMIC交流忘年会が12月17日(金)の夕方6時半から、イングビル2階の北京飯店で開催されました。
参加者は中国からの留学生5人を含む20人でした。いつものように種村理事の軽妙な司会で、佐々木代表の挨拶と乾杯でスタート。北京飯店は楊理事のお店で、本場の中国料理や紹興酒などテーブルいっぱいに並び、皆さん舌鼓を打つのとおしゃべりをするのに大忙し……。
順番に自己紹介を兼ねて「今年いちばん嬉しかったこと」を披露していきました。留学生は「日本に来られたこと」、会員はそれぞれ「旅行」や「NIMICに出会ったこと」(うゎー嬉しい)などを挙げて話されました。
NIMICとしての一番嬉しかったことは、「今年も活動が順調に行ったこと」、「佐々木代表が釜山大学から日本語教育の業績により名誉博士号を授与されたこと」になるでしょうか。
楊理事の二胡演奏、佐々木代表のチェロと齋藤理事の二胡の合奏のほか、母国では歌手という留学生の独唱などを楽しむうち、みなさんもすっかり打ち解けてカラオケ大会になっていきました。留学生の方々も故郷の歌はもちろん、日本の新旧いろいろなジャンルの歌をとても上手に歌いこなし、盛んな拍手を浴びていました。
出席者の中には、留学生のアルバイト先の雇用主や先輩のアルバイト学生の方もいらして、とてもいい関係で働けている様子が分かり嬉しかったです。
楽しいときはあっという間に過ぎるもので、9時近くに名残を惜しみながら、散会しました。
最後になりましたが、急な日程変更で、ご出席できなくなってしまった方々には心からお詫び申し上げます。
(NIMIC副代表 木下伸子)

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┏ [9] 報告「『くらしの情報』翻訳ボランティアミーティング」
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 12月18日(土)午前10時から2時間、田無公民館集会室で、市報抜粋多言語版「くらしの情報」翻訳ボランティアミーティングが開かれました。
ボランティアの方9名(英語、韓国語、中国語各4名の方々が活動中)、多言語部会から8名の出席がありました。最初にNIMICから挨拶、各人の自己紹介、意見交換と進んでいきました。意見交換では日ごろの翻訳、チェック作業の中での疑問点や改善点が活発に出されました。また、他の言語はどのように訳しているのかなどという情報交換も行われました。
 多言語部会ではルビ版作成やイラスト編集を担当していますが、翻訳者の方々の意見から気付かされたことも多く、これからの作業に活かしていくことを再確認しました。
 最後に各言語ごとに話し合いをしました。日頃、ボランティアの方々とメールのやり取りが多く、直接会って話す機会は少ないので、多言語部会としても有意義な時間が持てたと思います。2011年度は、「くらしの情報」も7年目に入ります。これからも外国人の方々に有益な情報を提供して行きたいと思います。
 (多言語部会・くらしの情報担当 白根祐子)

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┏[10] 事務局より「2011年度の事業についてアイディア募集!」
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NIMICでこんなことをやってみたい、こんな事業があったらいいな……など、会員の皆さんが日ごろ抱いているアイディアやご意見はありませんか?
 2011年度の事業について、会員のみなさんのアイディアやご意見を1月末までにお寄せください。2011年度に事業化できるものがあるかもしれません。
 皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。
 FAX 0422‐53‐5350
 e-mail info@nimic.jp

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┏[11] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(17)
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流をいろいろな形でお届けしていきます。
 現在、オーストラリア・国立マッコーリー大学 元日本学科長チャオ・埴原三鈴先生によるエッセイを連載しています。
 
多文化に生きる -オーストラリア- (17)

オーストラリアの国民性を特徴付けるものに、ヴォランティア精神がある。要するに「助け合い」の精神である。 1994年のお正月、シドニー一帯は歴史に残るほどの大規模な森林火災に見舞われた。高温、低湿、強風、と悪条件が重なり、火は急速に広がりシドニーは周辺ドーナツ状の大火に囲まれ、陸の孤島になった。

次女は仲間とキャンプに出ていた。高校を卒業し、夫々の大学に散っていく前に仲間たちと最後のキャンプであった。シドニーから北へ200キロ、オーストラリア特有の森林・ブッシュの中に湖の点在する有名なキャンプ地である。火災はこの近くから始まった。携帯電話などない時の話である。
どうなったことかとやきもきしながら連絡を待った。娘からの第一報はやっと
見つけた公衆電話からだった。
「森林警備隊から早めに通報を受けたので一同無事避難して高速道路まで辿りついた。でもシドニーに戻る道は全部遮断され帰れない。」
 次の連絡は「避難所が設置されたので、そこに移動した。」というものであった。母親として次に心配は食物である。全員高校生で、しかもキャンプとなれば所持金は限られている。あと何日帰宅できないか分らない。食べ物はどうなる。「大丈夫よ、マミー。食べ物は有りすぎる位」との返事であった。避難所設置と同時に周辺の主婦たちが、せっせとサンドウィッチやサラダを作り、男性の住民はバーベキューをして肉を焼いた。パン屋さんが山盛りのパンを持ち込み、手作りのケーキも沢山ある。避難者数が増えても食べきれないほどの量の食料だった。これは避難中毎日続いた。誰が持ち込んだのか、避難所の各所に大きなスクリーンが設置され気を紛らせる映画など上映した。エネルギーを持て余す若者たちのためにスポーツができる手配も整った。これは総てヴォランティアの活躍であった。一週間近く経って、やっとシドニーに戻ってきた娘と仲間たちは皆健康で、元気いっぱいであった。

森林火災時には、正規の消防団に加えて、何百人もの特別消防隊員が出動する。彼等は皆ヴォランティアである。普段はエンジニアであり、弁護士であり、あらゆる職業の人たちであるが、年中を通じて森林火災時のための訓練を欠かさない。森林火災との奮闘は命がけである。しかし親子何代も隊員である家族も少なくない。親から子に、そして孫に継がれるオーストラリア特有の「男気」のようなものを感じる。火災時には家族の女性たちも忙しい。食料、水の供給などに気を配る。ヴォランティアは森林火災消防団に限らない。
各自治体に付属している災害救助隊は総てヴォランティアである。台風の被害から交通事故に至るまで、被害者の援助に24時間待機している。

オーストラリアの学生は大学在学中、海外のヴォランティア活動に出ることが多い。「どうして行くの」と訊くと、「オーストラリアは恵まれている国だ。だから恵まれていない国に行って手助けするのはオーストラリア人として当然。」という返事が自然に返ってくる。子供の時から間近に見て育ったヴォランティア
精神と無関係ではないと思う。
(チャオ・埴原三鈴〈Misuzu Hanihara Chow〉)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPでご覧いただけます。
→http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

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┏[12] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(52)
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NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
第52回目の今回は児童書から、エジプトの民話をご紹介します。

『ゴハおじさんのゆかいなお話 エジプトの民話』
   デニス・ジョンソン‐デイヴィーズ再話
   ハグーハムディ・モハンメッド・ファトーフ と ハーニ・エルーサイード・アハマド絵 
   千葉茂樹訳 徳間書店 2010年1月 ¥1,700

 ゴハおじさんが出てくるエジプトの民話が15話。所によりおじさんの呼び方が変わりますが、中東やその近くのイスラム教国で、国境を越えて何世紀にもわたって語り継がれてきたお話だそうです。賢いのか間が抜けているのかよくわからないゴハおじさんですが、あかるくておかしくて、なんとも言えない庶民の味です。気候風土や宗教が違い、とかくに遠く感じる国々ですが、このお話を読むと人々の暮らしが伝わり、とても身近に感じます。
日本の民話や児童書などもこれらの国々に紹介されて、お互いの距離が近づくと良いのになと思います。
 この本の魅力の半分は、挿絵に使われている刺繍アップリケです。カイロの市場で売られているエジプトの天幕職人さんたち(なんと全員男性!)の作品で、ゴハおじさんの顔が実に表情豊かでとぼけているのです。
一見の価値があります。
 (NIMIC会員 根本百合)

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┏[13] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
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【通訳ボランティア対応】
 2010年4月1日から、センターが開いている時間帯は以下の多言語
対応をしています。

英語  月・水・木・金曜日 第1火曜日(午前10時〜正午)
中国語 月・金曜日(21日と28日は午前のみです)

1月の予定(上記以外)
台湾語 7日(金)14:00〜16:00、21日(金)10:00〜12:00
今月は韓国語は担当者の都合でお休みです。

英語、中国語、台湾語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、この情報を提供してください。

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┏ [14] 2010年度・今後の事業予定
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※詳細は随時お知らせします。
2011年
1月15日、29日 「日本語ボランティア・フォロー講座」
    ——コミュニケーションを支える日本語文法
2月14日    多文化共生講演会「多文化共生の『わ』を広げよう」
3月19日    子ども対象「英語で楽しく」

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 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@(このカッコ内を省略してお送りください)nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
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発行・編集
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住所 〒202‐0023 西東京市新町1-12-3
FAX 0422‐53‐5350
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