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NIMIC通信 No.58(2011年2月)
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もくじ
[1] イベントお知らせ「子ども対象『英語で楽しく!』」
[2] お知らせ「子ども対象『英語で楽しく!』サポートスタッフ募集」
[3] お知らせ「外国籍の方が撮影した西東京市の風景写真展」」
[4] 報告 「日本語ボランティアフォロー講座」
[5] 報告 講演会申し込み締め切り
[6] 事務局より「2011年度多文化共生センター窓口相談員兼事務員募集」
[7] 事務局より「広報誌『多文化のわ』編集制作スタッフ募集」
[8] 世界の国々・人々〜多文化に生きる(17)
[9] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(53)
[10] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
[11] 2010年度・今後の事業予定
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┏[1] イベントお知らせ「子ども対象『英語で楽しく!』」
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いまや、英語はアメリカやイギリスだけでなく、世界中で母語として、または共通語として話されています。グローバル化する世界で生きていく子どもたちに、英語を楽しく体験してもらいましょう。
講師には、フィリピン、インド出身の英語教育専門家や中国の英語話者をお招きします。英語を学ぶだけでなく、英語に触れることをとおして、別の文化に触れ、その違いを感じさせてあげてください。
日時:3月19日(土)
(A)午前10時〜11時・・・幼稚園年長児、小学校1、2年
(B)午前11時30分〜12時20分・・・幼稚園年小児・年中児
定員:(A) (B)ともに24人(8人×3グループ)
対象:幼稚園年小相当?小学校2年生
(安全のため保護者の送り迎えをお願いします)。要申込み。
参加費:1人500円(当日受付でお支払いください)
内容:英語でのあいさつや簡単な会話
(保護者の方も一部ご覧いただけます)
※保護者の方に日本の学校で学ぶ外国籍の子どもたちについて
理解していただくプログラムがあります。
申込み:往復はがき、またはEメール(携帯メール不可)で、以下の項目を書いて、3月3日必着でお申し込みください。
(1)参加する子どもの名前(ふりがな)
(2)年小・年中・年長・小1・小2のいずれか(申し込み時点の学年)
(3)保護者の名前
(4)住所
(5)電話番号(FAXの有無)
申し込み先
〒202-8555 西東京市役所保谷庁舎 文化振興課「英語で楽しく3/19」
または bunka@city.nishitokyo.lg.jp
(件名に必ず「英語で楽しく3/19」と明記してください)
※応募者多数の場合は抽選となります。
※記録として、写真撮影をいたします。ホームページ等で公開することをご了承ください。
*一昨年のイベントの様子がNIMICのHPでご覧になれます。
→http://www.nimic.jp/jpn/event/090228kodomo_eigo.html
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┏[2]お知らせ「子ども対象『英語で楽しく!』サポートスタッフ募集」
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上記「英語で楽しく」の3月19日(土)当日のスタッフを募集しています。
ご協力いただける方は事務局 info@nimic.jp にご連絡ください。
※Eメールのみで受け付けています。
・募集内容 受付・案内:2名、英語プログラム:5名
※英語プログラムサポートの方は、3月14日(月)午前10時から事前
打ち合わせがあります。出席できないときはご連絡ください。
・時間 集合午前9時、解散予定午後1時
・場所 きらっと
ご連絡をお待ちしています。
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┏[3] お知らせ「外国籍の方が撮影した西東京市の風景写真展」
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市役所文化振興課では「Hot西東京市」と題して、多様な視点から「西東京市の文化」を考える企画として、外国籍の方が撮影した西東京市の風景の写真を募集しました。
集まった写真作品が田無駅前の「文化・芸術イベント会場」で展示されます。
期間:2月14日(月)〜2月20日(日)
場所:田無駅北口アスタビル2Fセンターコート
外国籍の方の新鮮な視点を通した西東京市の風景をぜひご覧ください。作品を通して「西東京市の文化」を考えるきっかけにもなればいいですね。
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┏[4] 報告 「日本語ボランティアフォロー講座」
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2010年度の日本語ボランティア・フォロー講座 第2回・第3回が、2011年1月15日(土)・29日(土)に開かれました。
今回は初めて、保谷駅前公民館の集会室をお借りし、講師には朝日カルチャーセンター、日本大学講師でもあり、杉並区のボランティア団体のアドバイザーもされている山形美保子さんをお迎えしました。
「『楽しい地域日本語ボランティア活動のために』−コミュニケーションを支える日本語文法−」というテーマで、15日は「学習者に話してもらうためのひとつの工夫」について、29日は「わかりやすい日本語を話すためのひとつの工夫」ということでお話をしていただきました。
学習者にたくさん話してもらいたい、それはわかっていてもついついボランティアがたくさん話してしまう。それを防ぐための方法や日本語をやさしく言い換える練習など具体的なお話で、すぐにでも教室の活動で使ってみたいという受講者の声が聞かれました。
(NIMIC講座担当 清水智子)
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┏[5] 報告 講演会「多文化共生の『わ』を広げよう
私たちは何をなすべきか」申し込み締め切りました
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西東京市の外国人登録者数も3,382人(22年12月現在)。外国籍の方々の長期滞在化、定住化が進む中で、私たちNIMICも地域では市などとともにさまざまな活動を展開しています。
このたび市文化振興課の主催で多文化共生に関する講演会が開かれ、NIMICの佐々木代表が講演と対談をします。
この講演会には市長をはじめ、市議会議員、市職員の方々も参加されます。
先日一般の市民参加の申し込みを締め切りましたことをご報告いたします。
日 時:平成23年2月14日(月)14:00〜16:00
会 場:西東京市役所保谷庁舎4階研修室 (西東京市中町1ー5ー1)
内 容:14:00〜14:40 講演 佐々木瑞枝さん(武蔵野大学大学院教授、
NIMIC代表理事)
14:40〜15:00 ワークシートによる「みんなで一緒に考えよう」
15:00〜15:50 対談 講師 山田泉さん(法政大学教授) 佐々木瑞枝さん
講演会や対談の様子は次号のNIMIC通信および広報誌『多文化のわ』第2号で詳しくご報告しますのでご期待ください。
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┏[6] 事務局より「2011年度多文化共生センター窓口相談員兼事務員募集」
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平成22年度、多文化共生センター窓口は週5日オープンし、多言語にも対応できる態勢を整えてきました。平成23年度も地域の多文化共生の窓口としてさらに役立ててもらうための準備を進めているところです。
そこでNIMICでは来年度のセンター窓口相談員兼事務員を募集します。
*募集期間は3月1日〜10日です。募集要項など詳しくは市報3月1日号をご覧ください。
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┏[7] 事務局より「広報誌『多文化のわ』編集制作スタッフ大募集」
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会員の皆様、広報誌『多文化のわ』創刊号はいかがでしたか。
広報誌編集制作委員会では編集・制作スタッフを大募集しています。
この広報誌は会員手作りでセンターや会員の活動、そしてこの街の多文化の今を発信していくものです。
取材や編集・デザインなどにご興味をお持ちの方はぜひスタッフ登録を!
企画提案したい、取材だけ、レイアウトだけ…など参加の仕方もいろいろ。
経験不問です。あとは何かやってみたい!というお気持ちだけです。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
ご一緒に楽しい紙面を作っていきましょう!ご応募お待ちしています。
◇応募先:e-mail:press@nimic.jpまで。
◇ご応募の際は「取材・編集スタッフに応募」と明記ください。
◇ご応募の方には、広報誌編集制作委員会から直接ご連絡をさせていただきます。
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┏[8] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(18)
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「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流をいろいろな形でお届けしていきます。
現在、オーストラリア・国立マッコーリー大学 元日本学科長チャオ・埴原三鈴先生によるエッセイを連載しています。
多文化に生きる 〜オーストラリア〜(18)
1月26日はオーストラリア・デイ、建国記念日である。1788年1月、11隻からなる艦隊がイギリスから半年以上の航海を経て南太平洋の大陸に到着した。この地に最初のヨーロッパ植民地を築くためであった。艦隊を率いたのは大英帝国海軍大佐アーサー・フィリップ、艦隊は約800名の流刑囚を含む総勢1500名をこの地に運んだ。
フィリップはまず沿岸視察、太平洋から狭い入り口によって隠され、しかも艦隊を幾つも停泊させられる程広大で水深の深い湾を見つけた。海軍軍人の眼で見て理想的であったのが現在のシドニー湾である。湾の最奥にある静かな入江を上陸地と決定し、上陸と同時に砂地に高いマストを建て大英帝国国旗を掲揚した。鼓笛兵が英国歌を奏でた。国歌が鳴り響いたのはしかし、砂地と原始林のブッシュが茂る未開地であった。
フィリップが上陸したシドニー・コウヴは今やオペラ・ハウスとハーバー・ブリッジで知られる観光名所。背景にはシドニーの高層ビルが立ち並ぶ。しかし毎年、オーストラリア・デイの祝典はフィリップが降り立ったその場所で、国旗掲揚をもって開幕される。奏される国歌はアドヴァンス・オーストラリア・フェア、もうイギリス国歌ではない。
植民地の建設は容易でなかった。イギリスから運んだ植物の苗は気候の全く違うこの地で根付かず、家畜の多くも失われた。最初の数年は飢餓と戦う生活であった。初代総督となったアーサー・フィリップは、しかし人徳で知られる。原住民のアボリジニー民族と共生を目指した。
沿岸視察中、アボリジニーの攻撃に合い、一人の投げた槍がフィリップの足を貫通した。しかし反撃しようとする部下をなだめたのはフィリップ自身であった。彼は矢を投げた男を「男らしい(manly)」と賞賛した。マンリーと名づけられた風光明媚なその海岸は今観光客で賑わう。
警戒心の強いアボリジニーの中でひとり、人懐っこく英国人に近づいてくる男があった。名はベネロング、彼は英語を覚えるのも早く、通訳の役割すら果たすようになった。フィリップは彼がアボリジニーとの交流のかけ橋になると願い特別に目をかけて、自身の散歩道である岬に彼のための家を建てた。現在オペラ・ハウスの建つその岬はベネロング・ポイントと呼ばれる。オペラ・ハウスに接続するガラス張りの素敵な建物はベネロング・レストランとして有名である。
毎年オーストラリア・デイには各地で、新しく市民権をとる人のための授与式が行われる。キャンベラの授与式では首相が宣誓文を読み、一人一人に市民権証書を手渡す。昨年の数字で、全国の市民権取得者は年齢にして4歳から85歳、出身国は150ヶ国に上った。今年のオーストラリア・デイも華やかに繰り広げられる。オペラ・ハウス一帯はその日を祝う人々で埋まり、シドニー湾には最初の艦隊を模したクラシックな帆船が数々入港する。高いマストには色とりどりの旗がなびき、多国民国家になった今のオーストラリアを象徴するかのようである。
(チャオ・埴原三鈴〈Misuzu Hanihara Chow〉)
★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPでご覧いただけます。
→http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html
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┏[9] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(53)
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NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
第53回目の今回はベスト・エッセイ集です。
‘09年度版ベスト・エッセイ集『死ぬのによい日だ』
日本エッセイスト・クラブ編 文芸春秋 2009年8月 ¥1800
2008年に発表されたエッセイで予選を通過した128篇の中から、日本エッセイスト・クラブの最終選考により55篇が選ばれ、出版された本です。つまり、その年の最も面白いエッセイ55篇です。
1篇の長さは、1200〜6000字で、新聞・雑誌(同人誌、機関紙・誌、校内紙・誌、会報などを含む)に掲載されたものです。
この55編の中から、以下の11篇を特にお勧めします。
(1)「気難しい恋人との付き合い方」マーク・ピーターセン(明治大学教授)
英語圏人にとっての日本語とは
(2)「サイデンステッカーと『源氏物語』の自然観」ハルオ・シラネ(コロン
ビア大学教授)
著者は一歳で両親とアメリカに移住、大学院でサイデンステッカー氏に師事し、現在はその後任として教鞭をとっている。
(3)「明治天皇を食べようか」楊逸(作家) ・・・ 日中の言語・文化について
(4)「シュリーマンと日本」但木敬一(前検事総長)
『シュリーマン旅行記 清国・日本』(講談社学術文庫)の紹介
(5)「タイトルは難しい」沼野充義(ロシア東欧文学者)・・・ 文学作品のタイトルについて
(6)「食を以って天と為す」平井健一(会社顧問) ・・・ 中国の山珍海味
について
(7)「名前に思いを馳せて」糸見偲(「パンヨーロッパピクニック‘89基金」
理事)
ハンガリー在住40年、ハンガリー人と結婚出産した著者の名前についての話
(8)「ひげ」有馬哲史(会社員) ・・・ カタールのプラント建設現場で働いた時の話
(9)「長寿より長精?」黒田勝弘(産経新聞ソウル支局長、論説委員)・・・ 韓国の話
(10)「鎮海の桜」加賀乙彦(作家) ・・・ 韓国の鎮海(ケネ)に桜を見に行った話
(11)「鎮魂歌(レクイエム)」木村泰司(西洋美術史家) ・・・ バリ島旅行の話
(1)〜(4)は外国人から見た日本語や日本文学・文化について、
(5)〜(11)は日本人が体感した外国文化についての文章です。
ベストエッセイ55篇のうち5分の1にあたる11篇が多文化体験に関する話であることは、人の移動がグローバルになっていること、多文化体験がいかに面白いものであるかの表れだと思います。
残り40数篇も、日本に関する内容ですが、戦争体験や俳句・川柳・枕草子・落語などからケータイや日常生活にいたる様々なことを取り上げた面白いエッセイです。上級の日本語学習者には、よい教材となるのではないでしょうか。
(NIMIC会員 根本百合)
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┏[10] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
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【通訳ボランティア対応】
2010年4月1日から、センターが開いている時間帯は以下の多言語対応をしています。
英語 月・水・木・金曜日
第1火曜日(午前10時〜正午)
中国語 月・金曜日
韓国語 金(午前10時〜正午)
2月の予定(上記以外)
25日(金)の中国語は担当者の都合でお休みです。
英語、中国語、韓国語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この情報を提供してください。
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┏ [11] 2010年度・今後の事業予定
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※詳細は随時お知らせします。
2011年
2月14日 多文化共生講演会「多文化共生の『わ』を広げよう」
3月19日 子ども対象「英語で楽しく」
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