西東京市多文化共生センター

┌−−−−−−−−−−−−−−−−−−−┐
  NIMIC通信 No.59(2011年3月)
└−−−−−−−−−−−−−−−−−−−┘
もくじ
[1]ミニ講演会お知らせ
†††††「世界の人々とともに特別編〜ハングルの歴史とその世界」
[2]お知らせ「子ども対象『英語で楽しく!』サポートスタッフ募集」
[3]お知らせ「『留学生世代横断的交流事業』実行委員を募集」
[4]報告 講演会「多文化共生の『わ』を広げよう」
[5]報告「碧山小学校の総合的学習—外国人の方と一緒に」
[6]報告 「NIMIC中国語教室 1年半が経過して」
[7]お知らせ「韓国語勉強会 参加者追加募集」
[8]お知らせ「外国籍保護者のための小学校案内・多言語版完成」
[9]事務局より「広報誌『多文化のわ』編集制作スタッフ募集」
[10]事務局より「2010年度会費納入のお願い」
[11]世界の国々・人々〜多文化に生きる(18)
[12]キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(54)
[13]お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
[14] 2010年度・今後の事業予定

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [1] ミニ講演会お知らせ
「世界の人々とともに特別編〜ハングルの歴史とその世界」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 日本に近くて遠い国と言われる韓国の文字の歴史を通して、お隣の国の文化について考えてみませんか?
 今回は、去年5月にスタートした韓国語勉強会の特別講義を会員の皆様に公開する形での開催となります。ぜひご参加ください!

タイトル:ハングルの歴史とその世界
日時: 4月9日(土) 午後2時〜4時
場所: イングビル3F 第二会議室
講師: 神谷丹路さん(西東京市在住、東京女子大学非常勤講師)
定員: 10名(先着順) 
費用: NIMIC会員は無料
(定員に余裕がある場合のみ会員以外の方500円)
申込: タイトルを「ハングルの歴史」とし、お名前と連絡先を明記しevent@nimic.jpまでお申し込みください。先着順に受け付け、定員に達し次第締め切ります。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [2] お知らせ「子ども対象『英語で楽しく!』サポートスタッフ募集」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2月号でお知らせしました「子ども対象『英語で楽しく!』」のサポートスタッフを、継続して募集中です。イベントはすでに4年目で、毎年好評をいただいています。参加対象者は幼稚園年中〜小学校2年生までで、市内在住の英語教育の専門家や英語話者を講師として迎え、遊びを通して英語に親しむものです。
 サポートスタッフにお願いしたいのは、子どもたちの見守りや講師のサポート、受付などで、ご希望により配置はご相談に応じます。
ぜひ皆さまのサポートをお待ちしています!
ご協力いただける方は事務局 info@nimic.jp にご連絡ください。
※Eメールのみで受け付けています。

募集内容 
・受付・案内:2名、英語プログラム:若干名
・時間 3月19日(土) 集合午前9時、解散予定午後1時
・場所 きらっと(田無庁舎並び)

※英語プログラムサポートの方は、3月14日(月)午前10時から講師を交えて事前打ち合わせがあります。出席できないときはご相談ください。

*一昨年のイベントの様子がNIMICのHPでご覧になれます。
http://www.nimic.jp/jpn/event/090228kodomo_eigo.html

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[3] お知らせ「『留学生世代横断的交流事業』実行委員を募集」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
NIMICでは以下のように留学生と様々な世代の市民との交流事業をシリーズで開催します。実行委員としてご協力いただける会員の方を募集しますので、ぜひご参加ください。

(1)留学生ホームビジット
6月26日(日)午前11時対面、午後は各家庭で、午後6時30分から交流パーティー
(2)留学生と小学生の多文化ワークショップ
7月29日(金)と30日(土) 午後の3時間 きらっとで
(3)1と2の報告展示会+ステージイベント
8月4日(木)〜6日(土) アスタセンターコートで

上記(1)〜(3)の事業実施のために実行委員を募集します。
実行委員としての一部参加も可能です。委員は、月に1〜3回のミーティングをしながら準備を進めます。後日、当日サポーターも募集します。
詳しくは第1回ミーティングでお尋ねください。
実行委員希望で1回目のミーティングに不参加の方はその旨ご連絡ください。

第1回実行委員ミーティング
日時:3月30日(水) 午後1時〜3時(延長の可能性あり)
場所:イングビル3F 第1会議室(田無庁舎隣)

※この事業は市のNPO企画提案事業として補助金を受けて実施予定です。
2011年度の採用決定日が未定なので、場合によってはプログラム変更の可能性があります。

申込み: NIMIC事務局 info@nimic.jp
※タイトルを「留学生実行委員」としてください。
 一部参加ご希望の場合、(1)〜(3)の番号をご記入ください。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [4] 報告 多文化共生に関する講演会「多文化共生の『わ』を広げよう」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「多文化共生の「わ」を広げよう—私たちは何をなすべきかー」と題して2月14日(月)14:00〜16:00市役所保谷庁舎 4階研修室において、市主催、NIMIC共催で、多文化共生に関する講演会が開催されました。
講師はNIMICの代表理事である佐々木瑞枝武蔵野大学大学院教授と山田泉法政大学教授。出席者は市職員11名、近隣自治体議員・職員4名、NIMIC会員など市民・学生63名、計78名でした。当初は市長・市議の出席も予定されていましたが、議会の審議延長により出席できなくなったとのこと、残念でした。
講演会は(1)講演(2)ワークショップ(3)対談の3部構成で行われました。
(1)佐々木先生の講演では パワーポイントによるプレゼンテーションで、
 ・「多文化共生」に関する日本政府の方針、オーストラリアなど多文化共生の先進国紹介
・西東京市の外国人の状況・西東京市多文化共生センターの活動紹介など、多文化共生に関わる概要と基本情報の紹介がされました。
(2)ワークショップは 佐々木先生のリードで、ワークシートを読み、多文化社会を作る上で大切なキーワードを探して、隣同士で意見交換しながら問題を解き発表するという全員参加型のものでした。
(3) 山田先生と佐々木先生の対談では、ワークショップで提起された課題・キーワードを中心に、それぞれのお考えや体験談などのお話がありました。
 日常生活の中でよくあるわかりやすい事例で文化の違いが紹介され、その後会場との質疑応答もなされ、あっという間に2時間が過ぎました。
多文化共生は容易ではないけれど、「違い」を否定したり排除するのではなく、それが何なのか興味・関心を持って見たり聞いたり考えたりすることで理解ができ、そのために、どのような国の人たちとも、市民同士が率直に話し合える関係を作っていくことが必要だなあと思った講演会でした。
                 (NIMIC副代表 木下伸子)

※講演会の様子は市のホームページ(トップページ→楽しむ→市内のできごと)にも掲載されています。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏[5]報告「碧山小学校の総合的学習—外国人の方と一緒に」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
今年も碧山小学校から依頼を受け、2月17日と3月3日に学校に出向き、3年生の総合的な学習「碧山のまちの外国人と仲良くしよう」のお手伝いをしました。

2月17日には、木下、種村2名の理事が学校に行き、3年生3クラス107名に、多文化についてや西東京市の外国人の状況、NIMICの活動などについてパワーポイントで作成したスライドを使いながら話しました。
種村理事が、「西東京市には何人ぐらい外国人が住んでいると思いますか」「どこの国の人が多いでしょうか」「日本全体では?」など、児童たちに質問しながらわかりやすく、楽しく話を進めていきました。児童からは、外国人の数はどうしてわかるのか、などいくつかの質問が出され、次回は、外国人に来てもらってお話を聞きたいという希望を実現することにしました。

そこで、3月3日に、市内の複数の日本語教室で活動しているNIMIC会員のご協力で、中国、韓国、リトアニア出身の方4名に訪問していただきました。
この日も3クラス合同で、初めに訪問者が紹介され、すぐに児童からそれぞれの国の様子や、食べ物、遊び、有名人は?など色々な質問が出され、上手な日本語で、みなさん一生懸命答えてくれました。後半は児童から、竹馬や剣玉・お手玉・めんこなど日本の伝統的な遊びの紹介、富士山、坂本龍馬など日本の有名な景色や人物についての紹介、絵など作品のプレゼント、そして全員でのコーラス『旅立ち』で終わりました。
訪問してくださった外国人の方も交流を楽しまれたようでした。

NIMICでは、このような学習を通じて、子どものころから地域の外国人に関心を持ち、仲良くしていこうという機運が生まれることが、多文化社会を築いていくうえで大変有意義なことだ考えています。
  (NIMIC副代表 木下伸子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏[6] 報告 「NIMIC中国語教室 1年半が経過して」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
東京大学の練先生のご厚意で始まった中国語教室、先生不在時には大学院生の蘇さんが代行され、あっという間に1年半が過ぎた感じです。
毎回、和気あいあいの雰囲気で、ゆっくりですが、着実に、中国語の理解が進んでいるように感じます。
 勉強だけでなく、文化交流もということで、1月30日には、消費者センター料理室を利用して、日中料理の交換を行いました。練先生ご夫妻、蘇さん、最近来日の院生、それに生徒は7名参加。
中国料理は、水餃子、日本料理は 五目御飯、だし巻き卵、ネギ塩豆腐、澄まし汁が作られ、お互いに作り方を交換し(院生の自炊生活のメニューが増えました)、美味しい料理も味わうことが出来ました。これからも、中国語の勉強をベースに、中国の文化を学ぶとともに、日本の文化も伝えられればと考えております。
(NIMIC会員 小野博)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[7] お知らせ「韓国語勉強会 参加者追加募集」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 昨年5月から市内在住の韓国語の先生のご協力により、一般市民とNIMIC会員の参加を得て、楽しくも熱心な韓国語勉強会が開かれてきました。今回はそのクラスで4月から一緒に勉強できる参加者を追加で募集します。韓国の文化や歴史にも
触れながら、韓国語をきちんと身につけたいという方、ぜひご参加ください。
 その勉強会では、これまで月2回のペースで、ハングルの読み方、動詞や形容詞などの連用形の作り方、過去形の作り方などを勉強してきましたので、なるべく1年ほど学習したレベルに近い方の参加をお待ちしております。

日時:4月4日(月)〜 毎月2回、原則として第1・第3月曜日
    午後7時〜8時30分
※予定日:4月4日・18日、5月9日・16日、6月6日・20日、7月4日・25日、8月以降も開講
場所:西東京市多文化共生センター(イングビル1階)またはイングビル3階会議室
対象者:ハングルの読み書きと簡単な文法ができる方
定員:5 人
※応募者多数の場合は、4月4日(月)に勉強会の趣旨説明後、抽選
講師:Shin Gyu Sub(シン・キュソブ)さん
費用:1000円/月(資料代、特別講義の講師謝金に充当します)
申し込み:3月31日(木)までに、タイトルを「韓国語勉強会」とし、以下まで。
  FAX:042-461-0381
  e-mail:kouza@nimic.jp
問い合わせ:NIMICセンター窓口 TEL:042-461-0381
        月〜金 午前10時〜正午、午後1時〜4時

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[8] お知らせ「外国籍保護者のための小学校案内・多言語版完成」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 子ども日本語教室スタッフと多言語ボランティアの皆さんの多大なご協力、さらに教育委員会職員のご助力により、「外国籍保護者のための小学校案内」日本語ルビ版、中国語版、タガログ語班が完成し、市内の小学校に配布されました。
日本の小学校の考え方や日々の流れ、使うもの、学校行事、保護者会などについて、カラーイラスト入りで解説しています。学校に関する考え方は国によって違いますが、外国から来た子どもたちが日本の学校に適応していく上で、保護者の理解は欠かせません。この資料が必要な人の手に迅速にわたり、活用される事を願っています。

★「就学案内多言語版」のダウンロードはこちらから。
http://www.nimic.jp/kids/school-index.html

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[9] 事務局より「広報誌『多文化のわ』編集制作スタッフ大募集」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
広報誌編集制作委員会では引き続き編集・制作スタッフを募集しています。
この広報誌は会員の手作りでNIMICの活動やこの街の多文化の様子を発信していくものです。
取材や編集・デザインなどにご興味をお持ちの方はぜひスタッフ登録を!企画提案したい、取材だけ、レイアウトだけ…など参加の仕方もいろいろ。
印刷や発送の時だけのお手伝いも大募集です。
経験不問です。どうぞお気軽にお問い合わせください。
ご一緒に楽しい紙面を作っていきましょう!ご応募お待ちしています。

◇応募先:e-mail:press@nimic.jpまで。
◇ご応募の際は「取材・編集スタッフに応募」と明記ください。
◇ご応募の方には、広報誌編集制作委員会から直接ご連絡をさせていただきます。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[10] 事務局より「2010年度会費納入のお願い」
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 平素はNIMICの活動にご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
2010年度は「西東京市多文化共生センター」窓口の運営も週5日オープンとなり、活動の幅も一層広がってきています。

 NIMICの活動は、皆さまお1人お1人のご支援に支えられています。
 2010年度会費の納入がまだお済みでない方は、年度内に、イングビルのセンターまでご持参(月〜金、午前10時〜12時、午後1時〜4時)または下記の口座まで振り込みをよろしくお願い申し上げます。
 お1人の個人会員から家族会員に移行される方は、会員番号が変わりますので、その旨事務局へご連絡ください。
 家族会員は ご夫婦と18才以下のお子様が対象です。それ以外の方は、個人会員でのご登録をお願いいたします。
 口座名はいずれも「NPO法人 西東京市多文化共生センター」です。
1.みずほ銀行ひばりが丘支店 普通預金口座  2386979
2.三菱UFJ銀行田無支店    普通預金口座  0034665
3.ゆうちょ銀行保谷支店     郵便振替口座  00170?5?585196

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[11] 世界の国々・人々 〜多文化に生きる(18)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流をいろいろな形でお届けしていきます。
 現在、オーストラリア・国立マッコーリー大学 元日本学科長チャオ・埴原三鈴先生によるエッセイを連載しています。

多文化に生きる 〜オーストラリア〜(18)

一年半余に亙ってお読みいただいたこのシリーズ最終回に当たって、我が家のことを少し。

主人は中国に生まれ、香港で育ち、教育の大部分はオーストラリアとカナダで受けた。私は東京生まれ、大学までは東京で、大学院からはアメリカに留学した。娘二人はオーストラリア生まれ。彼女たちが学校に行き始めたのは多文化が国の政策になって間もなくであった。
学校教育は真っ先に多文化意識の育成に努めていた。長女が8歳位だっただろうか、ふと言ったことがある。「私は三つの文化を持っている。結婚するんだったら、相手は少なくとも二つ以上の文化を持っていなければね。」 まだ子供だと思っていた娘の意識に私は驚くとともに感心した。

その長女の結婚が決まった時、私たちは驚かなかった。大学医学部の同級生で10年間付き合った仲、彼はよく宅にも来ていた。私たち夫婦は彼を信頼し気に入っていた。しかし、ご両親との面識はなかった。インドのハイドラバッド出身のご夫婦。ハイドラバッドは今やインドのシリコン・ヴァレーと呼ばれる近代都市であるが、イギリス統治の頃、植民地になるのを拒否し、地元の王家を守り独立を保った。古い伝統を保つ地方である。さて、どうなるものか、主人と二人、懸念がないわけではなかった。結婚の承諾は何とか得たようであるが、結婚式の様式など、いろいろ問題が出てきた。若いカップルの解決策はヒンドゥ教とキリスト教で二度式を挙げることであった。
「せっかくのお祝いだから、思い切って多文化の祭典にしましょう。」
と言い出した私に、長女も次女を大賛成でウキウキと支度にかかってくれた。
インドのお式は先方に合わせて娘たちも私もサリ、主人はネルースーツ。
次の教会の式では、花嫁はウェディングドレス、ブライズメイドの次女は振袖、先方のお嬢さんは真紅に金のサリ。参列者は和服、サリ、中国服、アオザイなど色とりどり。司祭のグリン神父は一同を見渡して、「これこそ正に多文化の祭典」と満面の笑顔であった。ハイドラバッドの親族から披露はそちらでもしたいとの申し出があり、両家で出向いた。数百人のお客様。目の覚めるようなサリの美しさ。インド伝統社会の煌びやかさを満喫させてもらった。そのあと、急に近しくなったインドを初めて旅行して廻った。学ぶことが多く、視野が新しく広がる思いであった。

数年後、次女は同僚の外科医と結婚した。金髪・青い目の彼はイギリスとロシアの血を併せ持つ。二組の若夫婦たちは学会などで、夫々よく旅行する。
海外に出れば日本、カナダ、香港、インドと各国に親族が居る。彼等にとってそれらの国は外国ではない。世界各地に親しい国がある。自ずと彼等の世界観は拡がっていく。

今私たち夫婦の喜びは長女、次女に一人づつ生まれた二人の孫娘である。いくつもの文化の伝統を持って育つ子供たち。彼等が成長した時、どんな世界観を持つのであろうか。
(チャオ・埴原三鈴〈Misuzu Hanihara Chow〉)

★これまでに掲載したエッセイのバックナンバーは、NIMICのHPでご覧いただけます。

http://www.nimic.jp/jpn/magazine/essay_1.html

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[12] キーワードを読む  「多文化共生」について理解を深めるために(54)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
NIMIC設立の理念の中で大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
第54回目の今回は北アフリカのモロッコを舞台とする自伝的作品です。
時代は約30〜40年前ですが、今連日ニュースで報道される民主化要求の戦いが、アラブ諸国の中で当時からずーっと継続していることがよくわかります。

『みんながそろう日』 —モロッコの風のなかで—
  ヨーケ・ファン・レーウェン&マリカ・ブライン作 野坂悦子訳
  鈴木出版 2009年11月 \1600
 
 モロッコでは、先代の国王ハッサン二世が在位した約40年間(1961〜1999)、国王が強権をふるい、反体制デモが頻発しました。
これは、その時代を舞台としたマリカ・ブラインさんの自伝的作品です。
 物語は1969年、モロッコのカサブランカに始まります。貧しいが両親と子ども6人が明るく暮らしていた一家の生活は、ビラを配りに行った高校生の長兄アムラが政治犯として警察に拘束されたことで一変、数年後には次兄メディまで捕まってしまいます。家族8人が再びそろうまでの約9年間の日々の生活を、成長期の次女ジマの目を通して描きます。
物語のはじめ、食後の一家団欒で、子どもたちにせがまれた父親が語って聞かせるのが、なんと2ヶ月前にご紹介した『ゴハおじさんのゆかいなお話』に入っており、イスラムの人々の日常生活が身近に描かれています。
(NIMIC会員 根本百合)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏[13] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【通訳ボランティア対応】
 2010年4月1日から、センターが開いている時間帯は以下の多言語対応をしています。

英語   月・水・木・金曜日・第1火曜日(午前10時〜正午)
中国語  月・金曜日
韓国語  金(午前10時〜正午)

3月の予定(上記以外)
台湾語  25日(金)の午後2時〜4時です。
11日(金)午後の中国語は担当者の都合で3時までです。

英語、中国語、韓国語、台湾語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この情報を提供してください。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [14] 2010年度・今後の事業予定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※詳細は随時お知らせします。
2011年
3月19日    子ども対象「英語で楽しく」

-----------------------------------------------------------------------

 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@(このカッコ内を省略してお送りください)nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
http://www.nimic.jp/jpn/magazine/back_number.html
--------------------------------------------------

=========================
発行・編集
NPO法人 西東京市多文化共生センター(NIMIC)事務局
住所 〒202‐0023 西東京市新町1-12-3
FAX 0422‐53‐5350
e-mail info@(このカッコ内を省略してお送りください)nimic.jp
ホームページURL http://www.nimic.jp/

イングビル1F事務所
住所 〒188-0012 西東京市南町5−6−18
TEL/FAX 042-461-0381
=========================

 
 
 Back to Top

HOME  | ABOUTUS  | ACTIVITIES  | VOLUNTEER  | CONTACT  | LINKS

NPO法人 西東京市多文化共生センター     Copyright (C) 2011 NIMIC All Rights Reserved.