西東京市多文化共生センター |
┌-------------------┐ NIMIC通信 No.115(2016年1月号) └-------------------┘ もくじ [1] NIMIC代表理事・新年のご挨拶 [2] 講座お知らせ「朗読入門講座Part2 ~コミュニケーション力UPのために~」 [3] イベント報告「世界の子どものクリスマス」 [4] 報告「東小学校訪問」 [5] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」 Professional Consultations for Foreign Residents [6] 世界の国々・人々 「シリアのダマスカス大学訪問」 [7] 事務局より 「NIMICのマイナンバー対応について」 [8] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(109) [9] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程 [10] 今後の事業予定 ┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [1] NIMIC代表理事・新年のご挨拶 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 謹賀新年 皆さんはどんな新年をお迎えですか? 戦後70年、ほとんどの人が戦後生まれとなり、戦争の時を知らない人たちが大部分となりました。平和を謳歌し、世界に自由に行き来できる今だからこそできること世界の人たちとこの美しい「平和の水」に覆われた地球を守る事だと思います。 しかし、実際には世界の各地で母なる地球を傷つける行為が拡大し、祖国を失った人たちが難民となって逃げ惑い、これから寒さに向かう中、飢えと寒さに苦しむ人たちがいます。 今私たちにできること、多文化の和・輪・環の中で、ともに地球人である意識を持ち、語り合い、コミュニケーションを通してできるだけのことをする。 2016年はたとえ微力であっても、一人一人が平和のために貢献する年にしたいものです。NIMICはその「わ」がひろがるよう、努力を続けます。 お陰さまで私たち西東京市多文化共生センターNIMICは10周年を迎えました。多くの市民の皆様や西東京市当局のご理解とご支援に支えられ、この10年を歩んできました。たとえゆっくりでも「平和の歩み」を続けたいと思います。 2016年が皆さんにとって素晴らしい年になりますように! 2016年1月1日 NIMIC代表理事 佐々木瑞枝 ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [2] 講座お知らせ「朗読入門講座Part2 ~コミュニケーション力UPのために~」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 声を出して本を読む楽しさ、日本語のリズムを体験して、伝えるための 表現方法を学んでみませんか。 日時:2016年2月2日(火) 午前9時30分~12時30分 会場:コール田無イベントルームA 講師:横田 千恵子さん(朗読家・安房直子倶楽部代表。 劇団を経て、各地で朗読公演を通して語り手として活動。 地元・西東京市の児童文学作家・安房直子さんの作品を 広める活動を続けている。) 定員:20名程度 参加費:無料 申込み:先着順で受け付けています。 (1)名前、(2)所属、(3)連絡先(TEL、メールアドレス) を書いて メール kouza@nimic.jp またはFAX:042-461-0381へ お申し込みください。(タイトルを「朗読入門講座」としてください。) 共催:西東京市 ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [3] イベント報告「世界の子どものクリスマス」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 12月13日(日)に田無公民館で多文化体験with Kids「世界の子どものクリスマス」を開催しました。 参加者は、0歳~6歳の子ども18人を含む、親子10組。いろんな国の「こんにちわ」で始まったイベントは、絵本、パズル、工作、ペープサートを通して、世界各国のクリスマスを体験。クリスマスの食べ物パズルでは、パズルが完成すると、シュトーレン、クリスマスプディングなど世界のクリスマスケーキがあらわれます。また各プログラムを達成するとシールがもらえます。シールが集まったら、そのシールを使ってオリジナルクリスマスカード作り。最後はメキシコのクリスマスとして紹介したくす玉に似たピニャタ。子どもたちだけだと割れなかったピニャタも、大人が加わると見事にわれて、大盛り上がりでした。 「プログラムが工夫されていて、大人も子どもも楽しめました」と感想をいただき、スタッフも満足いくイベントとなりました。 (with Kids実行委員 冨田まり子) ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [4] 報告「東小学校訪問」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 12月3日(木)、市内ボランティア日本語教室に通うフィリピン出身の遠藤マリファさんと共に西東京市立東小学校4年2組を訪問しました。 今回の訪問は、「2020年の東京オリンピック、パラリンピックに来日する外国の人たちは、日本でどんなことに困るだろう。その時、私たちはどんなことができるだろう。」という総合の授業のなかで実際に外国の人に話を聞きたいという依頼があり、市のNPO等企画提案事業の枠組の中で対応したものです。 マリファさんから日本に来たばかりの時のエピソードや日本語ができなくて困ったことなどを子どもたちに伝え、子どもたちからもフィリピンと日本の違いについてなど、たくさんの質問がありました。 最後に、NIMICの活動やNIMIC子ども日本語教室に通う外国につながる子どもたちのことも知ってもらい、身近な多文化について考える時間としました。 (NPO等企画提案事業2015実行委員 清水智子) ┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [5] 報告「外国人のためのリレー専門家相談会」 Professional Consultations for Foreign Residents ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 12月12日(土)、スポーツ・文化交流センターきらっとにて、「外国人のためのリレー専門家相談会」を開催しました。相談会は平成16年度から継続して開催し、今年で12回目です。今回は、弁護士等9人の専門家と、14人の通訳ボランティアの方にご協力いただきました。当日は、ビザや住居などに関する5人7件のご相談があり、中国・韓国・コロンビアやイランの国籍の方々がいらっしゃいました。 リレー相談会は、都内17ヶ所で持ち回りで開催されており、市外からご相談にいらっしゃることも多くあります。お近くに悩みを抱えている外国人の方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。 次回の相談会:1月23日(土)午後1時~4時 セシオン杉並 (問合せ 杉並区交流協会03-5378-8833) (西東京市文化振興課 周藤倫枝) ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [6] 世界の国々・人々 「シリアのダマスカス大学訪問」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。 今回は、皆さんご待望のNIMIC代表理事であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。 シリアのダマスカス大学訪問 シリア・アラブ共和国、通称シリアは、中東・西アジアの共和制国家。 北にトルコ、東にイラク、南にヨルダン、西にレバノン、南西にイスラエルと国境を接し、北西は東地中海に面する。首都はダマスカス。 2010年、ダマスカス大学からお招きを受け、日本語科の学生たちに講義するために旅立った。 エミレーツ航空で真夜中にドバイで乗り換え、数時間待ってソファーで夜を明かし、そこから更にシリアの首都ダマスカスまで数時間、空港には愛弟子がにこやかに出迎えてくれ、アラブ風のホテルにチェックイン、翌日ダマスカス大学では数十人の日本語を学ぶ学生たちが「佐々木先生、おはようございます。ようこそダマスカスへ」と迎えてくれた。彼らの日本語の聞き取りレベルは高く、日本語能力試験N3にパスしている学生がほとんどだった。 ダマスカス大学のキャンパスにはあちこちにアサド大統領の大きなビルを覆うほどの肖像写真があり、「集会の自由が禁止されている」ということで学生たちもグループでは行動できないなどの規制はあったものの、少なくても教室の中では自由だった。 シリアでは、2011年の内戦勃発以来、推定22万人の命が奪われ、約1200万人が避難を強いられ、2015年12月現在、2人に1人が避難に追い込まれているという緊急事態が続いているという。 ダマスカス大学の授業の後、シリアの世界遺産である「パルミラの遺跡(ローマ帝国支配時代の古代遺跡)を訪れた。ローマ様式の建造物の中で遊ぶ子ども達、彼らとアラビア語と日本語の数字を教え合ってひとときを過ごしたが、今子ども達はどこにいるのだろう。 この危機の影響で、800万人以上のシリアの子どもたちが人道支援を必要としているという。300万人近い子どもが国内避難民となり、親を亡くした子ども、家族とはぐれた子ども、戦闘に巻き込まれて重傷を負った子どもも大勢いる。 こんな状況下、自分がいかに非力であるかを思い知る。 だからこそ、できるときに、できることをしていかなくてはと決意を新たにしている。 (佐々木瑞枝) ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [7] 事務局より 「NIMICのマイナンバー対応について」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016年1月から、いよいよ「マイナンバー制度」がはじまります。 国民ひとりにひとつ付番される12ケタの数字「マイナンバー」は、正確な本人特定を行うための番号で、生涯にわたって変わらず使い続けるものです。 NIMICは法人用のマイナンバー、13桁の「法人番号」が国税庁長官によって指定されていますが、以下のように対応します。 NIMICは従業員100人以下の中小規模事業者に該当し、個人情報保護の観点から安全に管理を行うために取り扱う情報を整理して基本方針の策定と取扱い規定の策定を義務付けられています。 これらを「マイナンバー安全管理措置」として(1)組織的安全管理、(2)人的安全管理、(3)物理的安全管理、(4)技術的安全管理としてまとめました。 NIMICは新しくマイナンバー安全管理措置と従来からある個人情報保護方針・規定を関連づけた総合的なマイナンバー安全管理を実施します。NIMICがマイナンバーを収集するのは事務給与者、講座等の講師の方々です。該当する方は、ご協力をお願いします。 (総務担当 久保芳昭) ┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [8] キーワードを読む 「多文化共生」について理解を深めるために(109) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。 第109回目の今回は、世界で最も親日的と言われるトルコと日本の関係を描く本で、小学校高学年から大人の方までおすすめです。 「エルトゥールル号の遭難 ―トルコと日本を結ぶ心の物語―」 寮 美千子文 磯 良一絵 小学館クリエイティブ 2013年6月 日本の皇族がトルコを表敬訪問した答礼として、1889年7月、美しい大型帆船エルトゥールル号はオスマン帝国の皇帝から日本の天皇への親書と勲章を携えて、長い旅に出ました。無事役目を果たした帰路、1890年9月16日、紀伊半島沖で台風に会い遭難。大島村の漁民たちの捜索、看護により69名が助かりましたが、約500名が亡くなりました。 村民の手厚い看護や死者の弔いに感激した生存者により、日本の話がトルコに伝えられたのです。 実際にはどんな航海であったのか、当時の世界情勢や遭難の原因なども詳しく解説されています。その後の日本とトルコの関係を示すエピソード―イラン・イラク戦争でテヘランに取り残された215名の日本人を救出するため、トルコが飛行機を飛ばせてくれたことも、描かれています。 今、ちょうど公開されている映画「海難1890」(日本・トルコ合作)はこの物語が映画化されたものです。 著者は外務省勤務経験もある作家。童話、詩、小説、ノンフィクションとなんでも、ジャンルも自然科学から先住民文化や神話まで幅広い方です。 (NIMIC会員 根本 百合) ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [9] お知らせ 今月の窓口通訳ボランティア日程 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 英語、中国語、韓国語、スペイン語でのサポートが必要な方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この情報を提供してください。 【英語・ENGLISH】 午前10時~午後4時 毎週月~金曜日 【中国語・中文】 午後1時~3時 毎週水曜日、金曜日 【韓国語】 午後1時~3時 第3水曜日・第3金曜日 【スペイン語・ESPANOL】 午前10時~午後4時 毎週火曜日 詳しくはNIMICのHPへ→→→ http://www.nimic.jp/index_multilingual.html ┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏ [10] 今後の事業予定 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※詳細は随時お知らせします。 2016年 1月23・24日 NPO市民フェスティバル 2月2日 朗読入門講座 Part2 ------------------------------------------------- 今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。 みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。 メールはこちら→→→ info@nimic.jp ★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。 http://www.nimic.jp/index_newsletter.html -------------------------------------------------- ========================= 発行・編集 NPO法人 西東京市多文化共生センター(NIMIC)事務局 住所 〒202‐0023 西東京市新町1-12-3 e-mail info@nimic.jp ホームページURL http://www.nimic.jp/index.html イングビル1F事務所 〒188-0012 西東京市南町5-6-18 TEL/FAX 042-461-0381 ========================= |
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