西東京市多文化共生センター
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 NIMIC通信 No.124(2016年11月)
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もくじ
[1] お知らせ「11/12・13第16回西東京市民まつり
       NIMICブースへおいでください!」
[2] 講座お知らせ「日本語ボランティアフォローアップ講座
           『漢字を楽しく学ぶには』」
[3] 報告「日本語ボランティアフォローアップ講座」
[4] 報告「第57回西東京市日本語ボランティア連絡会」
[5] 報告「東京都市町村社会教育委員連絡協議会
         ブロック研修会での事例発表」
[6] 報告「総合防災訓練に参加」
[7] 事務局より「2017年度の事業についてアイディア募集!」
[8] 会員より「武蔵野大学日本語スピーチコンテスト」
[9] 世界の国々・人々「ロンドンーパリ ユーロスターで、
            パスポートは無事だった!」
[10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(3)
[11] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(118)
[12] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「11/12・13 第16回西東京市民まつり
          NIMICブースへおいでください!」
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 第16回西東京市民まつりが11月12日(土)・13日(日)に開催されます。
 NIMICは、市内に暮らす様々な国の人々も同じ地域の住民として捉え、ともに多文化共生の地域づくりをする意義を広く市民に知ってもらうために、今年も市民まつりに参加します。
 今年はテント1張りでの参加ですが、ゲーム参加を楽しみながらNIMICの活動を知ってもらう良い機会としたいと思っています。
 また、NIMIC会員とも交流できる機会ですので、ぜひ足をお運びください。

日時:11月12日(土)午前10時~午後4時、
        13日(日)午前9時~午後3時30分
会場:西東京いこいの森公園
 NIMICのブースは149番で、例年通り会場の正門(ステージの反対側)から入って、最も右側列(北側)の奥から5番目です。

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┏ [2] 講座お知らせ「日本語ボランティアフォローアップ講座
            『漢字を楽しく学ぶには』」
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 市の委託により、日本語学習支援ボランティア対象のフォローアップ講座を以下の要領で開催します。

日時:12月2日(金) 13:30~15:30
会場:イングビル第1・第2会議室
講師:飯塚睦さん、日本語教室「とびら」スタッフの皆さん
対象:現在、成人の日本語学習支援をしている方
内容:学習者の「漢字って苦手」を「漢字っておもしろい」にかえていく工夫をみなさんで考えましょう。
定員:約30名
費用:無料

申込み:11月25日(金)までに、所属する日本語教室経由で文化振興課まで申し込んでください。
市内の教室に現在所属していないNIMIC会員は直接NIMIC(kouza@nimic.jp)へ。

問い合わせ:文化振興課(TEL:042-438-4040)、またはNIMICへ kouza@nimic.jp

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┏ [3] 報告「日本語ボランティアフォローアップ講座」
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 10月11日(火)・11月1日(火)の2回にわたり、日本語教師の金子広幸さんを講師に迎え、日本語ボランティア・フォローアップ講座が開かれました。
 10月11日は、「聞く力を育てよう」というタイトルで聴解力の支援について。「耳」(聞く)と「口」(話す)を結びつける活動が大事だというお話でした。
 11月1日は、「書いたものを直す力を育てよう」ということで、学習者が書いたものを添削することにチャレンジする講座でした。細かいところを直す前にまず全体を読んでみて、文意が伝わるかをみること。また、支援者として学習者にヒントをだして、指摘することが大事であるということを学びました。
(講座担当 清水智子)

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┏ [4] 報告「第57回西東京市日本語ボランティア連絡会」
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 10月14日(金)午後7時から、標記の会が日本語教室および文化振興課、ボランティアセンター、NIMICから11名の出席で行われました。司会と書記は輪番制で、今回は子ども日本語教室の担当でした。
 文化振興課、ボランティアセンター、NIMICからの連絡事項やスピーチコンテスト等イベント協力へのお礼に続き、各教室から、在籍者数や課題、および学習以外の多様なイベントの報告がありました。季節の行事に加え、料理会、川越散策、文化交流会、ショートスピーチ会、ボーイスカウトとの活動、美術館見学など、活発な活動が行われている様子が伺えました。
(書記担当 小野千穂)

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┏ [5] 報告「東京都市町村社会教育委員連絡協議会
          ブロック研修会での事例発表」
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 10月22日の午後、西東京市防災センター講座室で行われた研修会で、連携と循環をキーワードにNIMICの活動を紹介しました。当日は多摩地域近隣5市から社会教育委員約50人の参加があり、災害対応と防災を目的に活動するレスキューバードの事例とともに、質問や感想を頂きました。
 特に、ボブディランのBlowin‘in the windの歌詞を引いて、NIMICの話を聞きながらhow many ears must one man have を思い出した。NIMICは「人の声に耳を傾ける」活動をしていると言われたのが印象的でした。
(NIMIC代表 山辺真理子)

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┏ [6] 報告「総合防災訓練に参加」
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 10月30日(日)、文理台公園をメイン会場に西東京市の総合防災訓練が実施されました。今年は、市内より52の機関が参加して行われましたが、NIMICも例年通り「災害情報Web訓練」、jcomのデータ放送に災害情報を緊急掲載する「災害情報放送要請訓練」、「外国籍市民被災相談対応訓練」では避難生活に必要な情報を伝えるための即時翻訳へ協力しました。即時翻訳とは、10分ごとに伝わる情報を次々に“やさしい日本語”をはじめ各言語に翻訳していくものですが、非常時にのみ使用する言葉をどのようにわかり易く伝えるかなど翻訳者同士で意見交換する有意義な時間も持つことができました。年ごとにスキルアップしていきたいと思っています。
(多言語コーディネーター 石坂みどり)

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┏ [7] 事務局より「2017年度の事業についてアイディア募集!」
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 NIMICは今年の3月で設立から10年、代表も交替し11年目に入っています。今年の6月には会員の皆さまからアンケートを通じてご意見を頂いていますので、それを活かしながら今後を考えていきたいと思っています。
 2017年度について、NIMICでこんなことをやってみたい、こんな事業があったらいいな・・・など、具体的なアイディアやご意見はありませんか?
 すぐに事業化できるかどうかわかりませんが、しっかり検討していきます。
 締切は12月9日(金)、皆さんのアイディア・ご意見をお待ちしています。

 e-mail info@nimic.jp(タイトルを「事業アイディア」としてください)

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┏ [8] 会員より「武蔵野大学日本語スピーチコンテスト」
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 武蔵野大学では、今年も恒例の日本語スピーチコンテストが下記のように行われます。
 日本の大学へ通う海外から留学生たちの想いを聴く好機会です。特に今年度のテーマは「2020年の私」です。母国を離れ日本で学んでいる若者たちが近い将来に描いている夢の一端をお聞きください。
 このコンテストは毎年、会場への来場者全員の投票も含めて入賞が決まります。ぜひご参加の上、あなたも審査の一票を。

日時 2016年 12月 9日(金) 13時30分~16時00分
会場 武蔵野大学 有明キャンパス3号館302教室
 http://www.musashino-u.ac.jp/guide/campus/access_ariake.html

申込み 事前申込みは不要です。直接会場へお出かけください。
(NIMIC会員 種村政男) 

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┏ [9] 世界の国々・人々「ロンドンーパリ ユーロスターで、
             パスポートは無事だった!」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

「ロンドンーパリ ユーロスターで、パスポートは無事だった!」

 私は列車の旅が好き、だからチャンスがあれば列車移動することにしている。ロンドンーパリ間も、飛行機なら国内移動感覚だけれど、私はロンドンのSt.Pancras駅の雑踏の中のカフェで英国特有のベーコンエッグと薄いサンドイッチの朝食を慌ただしくとり、まわりで聞こえてくる様々な英語の会話を楽しみ(英語の会話しか分からないのだけれど)、スーツケースを持って列車に乗り込むのが好き、それも1stクラスに決めている。だって、列車の旅って、会話が弾むし、1stクラスの方が席もゆったりしていて、何より泥棒の心配が少ないから。
 今まで世界のずいぶん危険なところにも行ったが、泥棒に遭ったことがないのは不思議なくらい・・・だった。それが・・・。
 列車の中って、睡魔が襲ってくる。ロンドンを離れ1時間くらい、パリの北駅に着くまでのちょっとの間、耳にイヤホーンをかけ、向いの老夫婦に「ちょっと音楽を聞きますね」といって、目を閉じてからのことは覚えていない。
 コンパートメントなので、車掌さんがドアを開け閉めして出入りする。誰か他の出入りは分かるはず、そんな気分がいけなかった。たぶん熟睡してしまっていたのだろう。目が覚めたら、向いに座っていた老夫婦の姿はなく、外を見ると既にパリの北駅、Paris nord、あわてて列車を降りようと思ったら、ない、ない、膝の上の「重要バッグ」が消えている。パスポート、カード類、キャッシュ、すべてない。どうして?もしかして膝から滑り落ちた?席の下、横、どこを見てもない。列車はほとんど皆降りてしまって空だというのに、どうしよう。
 そこに車掌が通りかかった。「あのう、ハンドバッグがなくなりました」「どんなバッグですか?」、落ち着いて説明を心がける、「洗面所は見ましたか?」「洗面所には行っていませんが」「よく泥棒は洗面所で中身を物色しますよ」、そうなんだ、洗面所にダッシュ、あった。なんと私のバッグが洗面台の上に広げられていた。中身は?パスポート、ある!カード、ある!キャッシュ、ない、かろうじて小銭入れが残っている、
 盗まれたのは、たぶん1500ユーロと英国の300ポンドくらい、ああ良かった!パスポートさえあれば旅は続けられる。目出たし目出たし!!!
(佐々木瑞枝)

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┏ [10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(3)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

半田での日本語ボランティア

 今月の24日で、半田に住んで1年になります。半田市は2016年10月現在、総人口は118,824人です。そのうち外国人は2,978人で、全体の約2.5%にあたります。外国人の中でも半数近くが中南米にルーツを持つ人たちです。
 半田でも、日本語ボランティアか国際交流に関係する活動をしたいなと思っていました。2団体に問い合わせたところ、日本語教室はありました。
 しかし、活動日が土曜と日曜で、私は平日希望でしたので、日本語ボランティアはできないなとあきらめていました。そんな時、市の講座で知り合った職員の方から、小学校の日本語教室のお手伝いの話がきました。喜んでさせていただくことにしました。
 4月末から、火曜日2時間、金曜日1時間、車で15分の小学校にボランティアとして行っています。学期の途中の転出入もあり、50人前後の外国にルーツのある子どもたちが在籍しています。主な国はブラジル、ボリビア、フィリピン、ペルー、中国です。私が担当しているのは、中国人の女の子とブラジル人の男の子と女の子です。行事の都合で、違う子を担当することもあります。日本語教室の専任の先生が、一人一人に応じたカリキュラムを作って、ファイルに入れておいてくださいます。ファイルを見れば、違う子を担当することになっても、慌てることはありません。授業の内容は、国語の読み、書きに関連することが多いです。時々算数も入ってきます。夏休みに、外国人の児童対象の宿題教室にも参加しました。先日、「夏休みに一緒に勉強したね」と子どもに声をかけられ、うれしかったです。ボランティアは、私を含めて6人います。
 今、わたしの1週間は、日本語ボランティアを軸として回っています。子どもたちが、勉強して楽しかったと感じてくれるような時間を作っていきたいと思います。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [11] キーワードを読む
    「多文化共生」について理解を深めるために(118)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第118回目の今回は中国残留孤児の父を持つ作者のノンフィクション作品です。458ページと分厚いですが、大変読みやすい本ですので、ぜひ手に取ってみてください。

「あの戦争から遠く離れて ~私につながる歴史をたどる旅~」 
 城戸久枝著 情報センター出版局 2007年 文春文庫 2012年
 
 第1部は著者の父の実話です。終戦の時3歳であった父は混乱する満州で両親とはぐれてしまいますが、幸い子供のいない中国人に出会い、孫玉福として大切に育てられます。奨学金で高校を卒業し大学を受験しますが、書類に日本民族と記入したため何回受けても不合格。それは文化大革命がはじまり中国全土に広がっていく時期でした。未来も閉ざされ、身の危険も感じた彼は、当時国交のなかった日本へ帰還する道を探って、手を尽くします。幸いにも、シベリア抑留から無事帰還していた父を探し当て身元を確認することができ、1970年日本へ帰国し、城戸幹となりました。しかし、まだ残留孤児の帰還事業が始まる前です。国の支援が全く無いまま、働きながら夜間中学で日本語を勉強して就職し、結婚、3人の子供を育てました。

 第2部は城戸幹の次女久枝の話です。大学生の時に2年間中国の吉林大学へ留学して、中国語と中日関係史を学びました。日本へ帰国後も中国の親戚や友人と丁寧に付き合いを続けていた父のおかげで、中国で大勢の人々に温かく迎え入れられて、濃密な触れ合いも体験して帰国しました。そして直面したのは、日本へ帰国を果たしたが様々な困難へ直面している元残留孤児一世たちのこと。通訳などをしながら、出会った彼らの中国語で語られる思いや心のひだまで丁寧に記録していきます。さらに、満州国の軍に所属していた祖父の人生についても、日本側、中国側両方の資料を読みこなしながら探っていくのです。

 この本は、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞し、NHK土曜ドラマ「遥かなる絆」(2009年)の原作にもなりました。
(NIMIC会員 根本百合) 

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┏ [12] 今後の事業予定
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※詳細は随時お知らせします。
2016年
11月12・13日 市民まつりに参加
11月15日 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座
11月19日 日本語ボランティアフォローアップ講座
12月2日 日本語ボランティアフォローアップ講座


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