西東京市多文化共生センター
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 NIMIC通信 No.127(2017年2月)
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もくじ
[1] お知らせ「多文化サロン-フィンランド編」
[2] お知らせ「スナップ写真入門講座」
[3] お知らせ「アートみーる講座―多様な見方を広げよう」
[4] イベントお知らせ「子ども対象『多言語で楽しく!』」
[5] 募集「子ども対象『多言語で楽しく!』サポートスタッフ」
[6] 募集「第11回留学生ホームビジット2017実行委員」
[7] 報告「第8回NPO市民フェステバルに参加」
[8] 報告「在住外国人支援における連携促進に向けた意見交換会」
[9] 報告「多文化サロン-スリランカ編」
[10] 世界の国々・人々「博物館のものは誰の物?」
[11] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(6)
[12] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(121)
[13] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「多文化サロン-フィンランド編」
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 フィンランド出身の永原リタさんが母国のことや育った環境や家族、そして西東京市に住んでの印象や仕事(染色や通訳)のことなどをお話しします。
 お菓子とお茶をいただきながら、リタさんのお話を聞く14人程度の少人数の多文化サロンです。
 ぜひご参加ください。

日時 2月10日(金)午後4時30分-6時
場所 西東京市多文化共生センター
 (田無駅南口徒歩2分、イングビル1階)
参加費 無料(先着順で受付中、残席わずか)
申込・問合せ info@nimic.jp Tel&Fax 042-461-0381
※市の委託事業です。

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┏ [2] お知らせ「スナップ写真入門講座」
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 身近になったデジカメやスマートフォンでの写真撮影。
ひと味違った1枚をあなたの地域活動に活かしませんか。

日時 2017年2月22日(水) 午後2時-4時
場所 コール田無 会議室A
講師 西村隆さん ((株)西村カメラで約20年前からデジタルカメラなどでの撮影、デジタルプリントに従事している)
定員 15名 (あと数名可能です)
参加費 NIMIC会員は無料
      それ以外の方は、1,000円
持ち物 デジタルカメラまたはスマートフォンなどの撮影機器
申込み 1月10日(火)より先着順で受け付け中。
 (1)名前(2)所属(3)連絡先(TEL、メールアドレス)を書いて
 メール kouza@nimic.jp または FAX:042-461-0381でお申し込み
 ください。(タイトルを「スナップ写真入門講座」としてください。)

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┏ [3] お知らせ「アートみーる講座-多様な見方を広げよう」
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 対話による美術鑑賞・・・グループで美術作品をみて、対話しながら作品の見方を深めていきます。知識に頼らず、よくみて自分の考えを言葉にすることで主体的なものの考え方、答えのない問題を考え続ける面白さを学びます。参加者同士の多様な見方や考え方を受け入れる態度は、多文化共生につながるでしょう。

日時 2017年3月21日(火) 午前9時30分-11時30分
場所 田無庁舎 202・203会議室
講師 グループアートみーる
定員 20名
参加費 NIMIC会員は無料、それ以外の方は、1,000円
申込み 2月6日(月)より先着順で受け付けています。
 (1)名前(2)所属(3)連絡先(TEL、メールアドレス)を書いて
 メール kouza@nimic.jp または FAX:042-461-0381
 でお申し込みください。
 (タイトルを「アートみーる講座」としてください。)

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┏ [4] イベントお知らせ「子ども対象『多言語で楽しく!』」
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 フィリピン、オランダ、トンガ、中国等出身の外国語話者が子どもたちに、外国語に出会う楽しさを教えてくれます。全体活動は英語で行いますが、小グループでの活動を中国語で行うグループを1つ設定します。子どもたちに異なる言語・文化に触れる楽しさを体験させてあげましょう。

日時:3月11日(土)
 ①幼稚園年長-小学2年生:午前10時-11時
 ②幼稚園年少・年中:午前11時30分-午後0時20分
 希望グループA英語、B中国語を明記してください。
 ※学年は申し込み時点。
 ※会場までは必ず保護者の方が送迎してください。
場所:西東京市南町スポーツ・文化交流センター「きらっと」
定員①、②各32人
 ※応募多数の場合は抽選。
費用:一人500円

申込:往復はがきまたはEメールで、①お子さんの氏名とそのローマ字表記
  ②学年③保護者の氏名④住所⑤電話番号⑥希望グループを明記し、下記へ。
 〒202-8555西東京市役所文化振興課「3/11多言語で楽しく」係
 bunka@city.nishitokyo.lg.jp
 ※Eメールは件名に「3/11多言語で楽しく」と記入してください。
締切:2月16日(木)必着

共催:西東京市

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┏ [5] 募集「子ども対象『多言語で楽しく!』サポートスタッフ」
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 上記「多言語で楽しく」の3月11日(土)当日のスタッフを募集しています。
ご協力いただけるNIMIC会員の方は、事務局 info@nimic.jpにご連絡ください。
 ※Eメールのみで受け付けています。

募集内容 受付・案内・英語(中国語)サポーター・・・6名
時間 集合午前9時、解散予定午後1時

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┏ [6] 募集「第11回留学生ホームビジット2017実行委員」
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 NIMIC設立2年目から続いている留学生ホームビジットを、2017年度も以下のような準備期間を経て、6月18日(日)に実施します。

 1日だけのホームビジットですが、留学生にとっては日本の家庭を肌で感じる時間となり、受け入れ家庭も多文化に触れ、世界を身近に感じるようになったと、毎年好評です。
 参加者募集の広報、受け入れ家庭説明会準備、留学生や受け入れ家庭との連絡、留学生と受け入れ家庭のマッチングなどに実行委員としてかかわってみませんか。
 ミーティング回数が少ないなど、それほど負担なく参加できるにもかかわらず、スタッフとしての充実感を味わうことができ、楽しかったという感想が寄せられています。

主なスケジュール
3月24日(金) 午後4時30分-6時30分 第1回実行委員会
 (イングビル1F、多文化共生センター)
4月15日号(市報)に受け入れ家庭募集記事掲載
4月半ば過ぎ 近隣大学にチラシポスター郵送(留学生募集)
5月 13・14日 受け入れ家庭説明会
6月18日(日)ホームビジット当日

 分担して進めますので、すべてにかかわる必要はありません。
ミーティング日時にご都合が悪い方も、その旨を書いてお申し込みください。
なお、情報共有はメールで行いますので、申し込みもメールでお願いします。

申込み Email:info@nimic.jp
(タイトルを「留学生ホームビジット実行委員」としてください)

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┏ [7] 報告「第8回NPO市民フェステバルに参加」
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 1月21・22日の2日間、田無のアスタ・センターコートで標記の会がが開催され、NIMICも参加しました。
 会場の広さの関係から各参加団体ともに展示は1日だけとなりましたが、22日のNIMICの展示には23人と昨年よりも多くの人が立ち寄って、NIMICが目指すことや活動などの説明を熱心に聞かれていたのが印象的でした。
 (NPO市民フェステバル担当 高橋二朗)

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┏ [8] 報告「在住外国人支援における連携促進に向けた意見交換会」
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 1月26日(木)の午後1時半から5時まで、武蔵境のスイングビルで標記の会があり、4市(武蔵野市、三鷹市、小金井市、西東京市)の国際交流・多文化共生に取組んでいる団体、教育機関、地域連携担当部署の50名とオブザーバー10名が参加しました。
 2016年度は、国際交流・多文化共生をテーマに4市で各種調査が行われてきましたが、その締めくくりとして調査結果が報告され、連携をめざしてのグル―プ討議がありました。4市からの報告の中で西東京市を代表する団体としてNIMICの活動を紹介しました。今後多文化共生の分野で4市の連携がさらに進むものと期待しています。
 (副代表理事 久保芳昭)

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┏ [9] 報告「多文化サロン-スリランカ編」
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 1月27日(金)午後4時30分から、市の委託により多文化サロンを開催しました。今回のお話はスリランカ出身の山崎シルヴァさんで、参加者は10人でした。
 シルヴァさんは母国の過去の内戦や近年の外国人の観光のこと、都市を離れると昔ながらの物資不足だがゆったりした生活や人情などを話してくれました。
 そして、母国での大学卒業後に訪日して西東京市に住むきっかけとなった現在のご主人との出会い、また母国の田舎の小学校の設備への少額援助を兼ねた日本人のスリランカ旅行を毎年実施していることなどをサロン参加者の質問に答えながらのお話になりました。
 サロン会場は和やかな雰囲気で、シルヴァさんの話に参加者は興味が尽きない様子でした。
 (多文化サロン担当 高橋二朗)

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┏ [10] 世界の国々・人々「博物館のものは誰の物?」
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博物館のものは誰の物?

 ラウンジから留学生たちの声が聞こえてくる。
もうテスト期間も終わり、旅行の相談でもしているのだろうとラウンジに顔を出してみると、意外な質問が私に向けられた。
「先生、韓国の裁判は正しいと思いますか?」
とつぜんのことで「え、何の裁判」と聞き返すと「日本の対馬のお寺で盗まれた仏像は、もともと韓国のものだという裁判です」と院生の木村君が説明する。
「ああ、仏像は韓国の高麗時代に倭冦によって盗まれた物だから,韓国に帰すべき、という裁判の判断ね。みんなはどう思うの?」
 そうするとアメリカ少女というより女史といいたくなる180センチもある長身のジーンが身をのりだし「先生、大体高麗って、いつの話ですか?」と。
 「韓国の高麗は10世紀から14世紀くらいに続いたけれど、仏像が盗まれたという記録はないみたい」
 するとジーンはすっくと立ち上がって「もし、それが認められるなら、イギリスの大英博物館もパリのルーブルも博物館はからっぽになります。なぜならすべて「盗品」だからです」と。
 そこから議論が巻き起こった。いつも静かなイギリスのロイ「アテネのアポロン宮殿の話、みんな知っていますか?もし大英博物館にコピーがなかったらとっくに失われていました。なんとギリシャ人はあそこを火薬庫にしていて、トルコ軍の攻撃されたからです」と。
 「大体その前に、ベネチア軍に攻撃を受けていますし」
留学生たちの英語の「討論?」は世界史を舞台にどんどんエスカレートしていく。
はて、さて、世界の博物館がからっぽになるのも困るけれど、日本の博物館は大丈夫なのだろうか?
 (佐々木瑞枝)

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┏ [11] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(6)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

パリ雑感(1)

 先月は半田でも雪が積もり、スコップを買い、雪かきをしました。でも、実は今冬の初雪体験は半田ではなくパリでした。
 昨年12月31日-1月7日、次女がいるパリに行ってきました。ルーブル美術館では、教科書に載っていたモナ・リザやミロのビーナスを見られて感激。
 フォンテンブロー城では、フレスコ画の修復作業をしていました。特別な場所でなくても、街中の至る所で芸術や文化の香りに浸ることができます。今月と来月は半田をちょっと離れて、パリで「へぇー、そうなんだ」と感じたことを、少しお伝えしようと思います。

◎地下鉄
 パリのなかを移動するのに、地下鉄を多く利用しました。ホームの長いベンチに、人が寝袋や毛布にくるまり、横になっていました。娘にきいてみると、冬の間、ホームを開放し、避寒対策をとっているとのこと。パリのやさしさを感じました。地下鉄の路線によりますが、乗り降りをする時、乗客がドアのボタンを押して、ドアの開閉をする場合があります。最初はドキドキしましたが、2度目からはボタンを押すのが楽しくなりました。

◎荷物検査
 テロ多発の影響で、シャンゼリゼのクリスマスマーケット、ショッピングモール、デパート、美術館に入る時は必ず、バッグの中身を見せます。コートの前を開けるところもありました。ちょっと見て、「メルシー」と言って通してくれます。それだけでも、抑止効果があると思いました。クリスマスマーケットでは、マーケットに通じる横の道は、警察のトラックがふさいでいました。ニュースで、ベルリンの似たような映像を見たことを思い出しました。銃を持った軍隊が、パトロールをしていました。日本では見られない光景が、日常的になっていると思いました。
 それでも、クリスマスマーケットでの買い物、食べ歩きはキョロキョロ、ワクワクでいっぱいでした。 
 (NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [12] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(121)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第121回目の今回は、カンボジアの内乱を生き抜いた少女の物語です。

「カンボジアの大地に生きて」 ミンフォン・ホー作 もりうちすみこ訳
 さ・え・ら書房 2014年

 1975年ポル・ポト派が政権を取り、極端な共産主義を実践した3年9カ月の間に、当時の人口700-800万人中の100-200万人が処刑・飢餓・病気などで亡くなったと言われています。1979年のベトナム軍のカンボジア侵攻によってポル・ポト政権の恐怖政治は終わりましたが、その後もポル・ポト派の残党、クメール・セライ、ソン・サン派、ベトナム軍などが入り乱れて戦闘を繰り広げ、最終的に内戦が終結したのは1991年10月のパリ和平協定でした。
 この本は、カンボジアの村の少女ダラの目から描く内戦の様子です。戦争がはじまり、平和だった村の上を爆撃機が飛び、爆弾で大勢の人が死にました。ある日爆撃はやみますが、村はポル・ポト派の兵士にのっとられます。
 村の子どもたちに字を教えていた父は殺され、兄は強制労働のため連れ去られ、満足な食事も与えられずに女子どももきつい仕事をさせられました。
 悪夢のような3年間が過ぎ、ベトナム兵がやってきて村は解放されますが、ポル・ポト軍は最後に村のすべての食べ物や家を焼き払って去ったため、村には何も残っていません。生き残った家族3人、母と兄とダラは残った荷物をすべて牛車に積み、タイとの国境にあるというノンチャン難民キャンプをめざします。
 この本はフィクションですが、ダラが生きていれば今50歳位になっているはずです。カンボジアのそれ以上の世代の人々が多かれ少なかれ実際に体験したことだと思います。
 (NIMIC会員 根本百合)

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┏ [13] 今後の事業予定
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2月10日 多文化サロン(市の委託事業)
2月22日 スナップ写真入門講座
3月11日 子ども対象・多言語で楽しく
3月21日 アートみーる講座


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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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