西東京市多文化共生センター
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  NIMIC通信 No.128(2017年3月)
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もくじ
[1] お知らせ「多文化サロン-ガーナ編」
[2] お知らせ「アートみーる講座」
[3] 募集「第11回留学生ホームビジット2017実行委員」
[4] 報告「多文化サロン-フィンランド編」
[5] 報告「スナップ写真入門講座」
[6] 報告「保一小への出前授業~モンゴル編」
[7] 事務局より「『西東京市の多文化共生~
      この10年と今後に向けて』完成」
[8] 世界の国々・人々「国定教科書に利用された『桃太郎』」
[9] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(7)
[10] キーワードを読む
   「多文化共生」について理解を深めるために(122)
[11] 今後の事業予定

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┏ [1] お知らせ「多文化サロン-ガーナ編」
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 ガーナ出身のコティ・トーマスさんが母国のことや育った環境、家族、そして西東京市との関わりや仕事(身体障害者の介護)のことなどをお話しします。
 お菓子とお茶をいただきながら、トーマスさんのお話を聞く12人程度の少人数の多文化サロンです。ぜひご参加ください。

日時 3月13日(月)午後4時30分-6時
場所 西東京市多文化共生センター
      (田無駅南口徒歩2分、イングビル1階)
参加費 無料(先着順で受付中、残席わずか)
申込・問合せ info@nimic.jp Tel&Fax 042-461-0381
※市の委託事業です。

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┏ [2] お知らせ「アートみーる講座」
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 西東京市は文化芸術振興計画の一環として、「子どもたちの参加機会の充実」や「文化芸術を支える人材の育成と仕組みづくり」をARDA(芸術資源開発機構)と協力しながら進めています。「アートみーる」とは、市の研修を受けた鑑賞ボランティアが市内の小学校で「対話による美術鑑賞」を進めているもので、グループで美術作品をみて、対話しながら作品の見方を深めていきます。美術に関する知識は必要ではなく、よくみて自分が感じたことや考えを言葉にすることで主体的なものの考え方、答えのない問題を考え続ける面白さを学びます。
 今回は、大人のグループで多様な見方を言葉にして共有していく過程、まさに多文化共生と重なる体験を楽しみます。古代から現代までの工芸品、絵画、彫刻等のカードを使ってのゲームもあり、子どもと関わる機会のある方々や西東京市の文化的な取り組みを知りたい方々にとってはチャンスです。ぜひ参加してみませんか。

日時 2017年3月21日(火) 午前9時30分-11時30分
場所 田無庁舎 202・203会議室
講師 グループ アートみーる
定員 20名
参加費  NIMIC会員は無料、それ以外の方は、1,000円
申込み  2月6日(月)より先着順で受け付けています。
    (1)名前(2)所属(3)連絡先(TEL、メールアドレス)を書いて
     メール kouza@nimic.jp または FAX:042-461-0381でお申し込み
     ください。(タイトルを「アートみーる講座」としてください。)

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┏ [3] 募集「第11回留学生ホームビジット2017実行委員」
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 NIMIC設立2年目から続いている留学生ホームビジットを、2017年度も以下のような準備期間を経て、6月18日(日)に実施します。

 1日だけのホームビジットですが、留学生にとっては日本の家庭を肌で感じる時間となり、受け入れ家庭も多文化に触れ、世界を身近に感じるようになったと、毎年好評です。
 参加者募集の広報、受け入れ家庭説明会準備、留学生や受け入れ家庭との連絡、留学生と受け入れ家庭のマッチングなどに実行委員としてかかわってみませんか。
 ミーティング回数が少ないなど、それほど負担なく参加できるにもかかわらず、スタッフとしての充実感を味わうことができ、楽しかったという感想が寄せられています。

主なスケジュール
3月24日(金) 午後4時30分-6時30分 第1回実行委員会
        (イングビル1F、多文化共生センター)
4月15日号(市報)に受け入れ家庭募集記事掲載
4月半ば過ぎ 近隣大学にチラシポスター郵送(留学生募集)
5月 13・14日 受け入れ家庭説明会
6月18日(日)ホームビジット当日

 分担して進めますので、すべてにかかわる必要はありません。ミーティング日時にご都合が悪い方も、その旨を書いてお申し込みください。
なお、情報共有はメールで行いますので、申し込みもメールでお願いします。

申込み Email:info@nimic.jp
(タイトルを「留学生ホームビジット実行委員」としてください)

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┏ [4] 報告「多文化サロン-フィンランド編」
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 2月10日(金)、西東京市在住・フィンランド出身の永原リタさんをゲストに15人の参加を得て多文化サロン(市の委託事業)を開催しました。
 リタさんは母国について、大学まで無料の教育制度、近年の観光や冬季の風景などを説明しました。また、更紗に魅せられてインドネシアに幾度も足を運び、現在も自分の更紗の作品を発表し教室も開いているそうです。
 最近フィンランドについて関心が高まっている様子で「マリメッコ展」も催され、サロン参加希望者が多く途中で応募を締め切ったほどでした。特に若い年代の方々の関心が高いようで、今回のサロンでも高校生と20代の二人がフィンランド語を独学しているとのことで、リタさんのお話を熱心に聴いて質問もしていました。
 (多文化サロン担当 高橋二朗)

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┏ [5] 報告「スナップ写真入門講座」
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 2月22日(水)の午後、地域活動に活かしてもらおうと、「スナップ写真入門講座」をコール田無で開催しました。講師は東伏見駅前の(株)西村カメラの西村隆さん、この地域で長く暮らしている方です。シャッタースピード、絞り、感度など撮影の基本用語の詳しい説明の後、各自持参したデジカメで実際に写真を撮りました。露出調整機能を使って、窓辺の人物の顔を明るく撮ったり、テーブルのペットボトルの置き方や方向を変えながら撮ったりとみな夢中でカメラをいじって(?!)いました。西村さんいわく、自由に楽しく面白いものを発見して、シャッターチャンスを逃さず、撮るのがスナップだとのこと。デジカメのシャッターをただ押すだけでなく、いろいろな機能を試して使って慣れて、そしてたくさん撮って楽しみたくなった2時間でした。パート2を期待する声も多く聞かれました。
(講座担当 小野千穂)

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┏ [6] 報告「保一小への出前授業~モンゴル編」
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 小学2年生が「スーホの白い馬」を国語の授業で勉強するので、モンゴル出身者にモンゴルの話をしてもらいたいと保谷第一小学校の先生からNIMICに依頼がありました。東京学芸大学のモンゴルの留学生、包海清さんの協力を得て、2月22日(水)に保一小を訪問しました。
 教員志望という包さんは事前にしっかりと準備をし、写真を見せながら馬頭琴の説明をしたり、映像で音色を聞かせたりと子どもたちを飽きさせない工夫を凝らしながら授業を進めました。教科書には馬頭琴は馬から作ったと書いてあったので、「馬頭琴は本当に馬の骨で作っているのですか?」という質問が子どもたちから出たのが印象的でした。授業の最後に、縦に書くモンゴル文字の紹介があり、包さんが「スーホの白い馬」とモンゴル文字で書くと教室は大いに盛り上がりました。
(岩野英子)

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┏ [7] 事務局より「『西東京市の多文化共生~
            この10年と今後に向けて』完成」
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 NIMICでは、2016年度、市のNPO等企画提案事業の一環として外国人市民実態調査と日本人市民およびNIMIC会員意識調査を6月に実施しました。その結果の概要と、NIMIC設立後10年間の西東京市における多文化共生事業をまとめた冊子が出来上がりました。全会員分の冊子を準備しておりますので、ついでの折にイングビルの多文化共生センターでお受け取りください。皆さまの周囲にいる方々へ、活動の広報をよろしくお願いします。

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┏ [8] 世界の国々・人々「国定教科書に利用された『桃太郎』」
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国定教科書に利用された『桃太郎』

 日本には、親から子へ,子から孫へと語り伝えられる物語が数多くある。
 『桃太郎』もその一つで幼稚園では先生が「大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ」と流れてきました、と子どもたちに読み聞かせている。
 「おじいさんは山へ芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に」はジェンダーの役割分業という問題もあるが、「桃から生まれた」という奇想天外な発想が面白い。
 歌でも歌われる「桃太郎さん、桃太郎さん、お腰につけた吉備団子、一つ私にくださいな」、動物たちが家来になる時に言う、「きびだんご」、この「きび」が桃太郎は吉備の出身だと分かったのは中学生の頃、古代日本の地方国家を調べた時だ。出雲、筑紫、大和と並ぶ強大な勢力を持った吉備の国、桃太郎はその国の人で、「鬼退治」を果たす。
 なるほど、「吉備」、岡山なら海が目の前だし、海外との接点も出てくる。
 世界史で「蒙古襲来」を習い、桃太郎に出てくる「鬼退治」が蒙古襲来と関連があると気づいたのは高校生の頃、それ以来、「桃太郎」が「鬼征伐」をして出世するという物語が気になっていた。
 調べてみると、『桃太郎』は1877年より1945年の間小学校国定教科書に毎回採用され続けてきた。つまり『桃太郎』は「軍国主義」の中では「敵と勇敢に戦い、彼らを軍門に下す寵児」であったのだ。
 今、多文化共生と言われながら、「自分の国のために」「自分の地方のために」と「自分ファースト」がともすると優先される傾向があちこちで透けて見える。
 桃太郎は「鬼征伐」をするのではなく「皆と仲良く暮らしました」という結末の物語も登場し始めたが、多文化共生社会の中で「可哀想な鬼」は生き続けられるのだろうか?
(佐々木瑞枝)

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┏ [9] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(7)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

パリ雑感(2)
 今月もフランスの話になりますが、お付き合いください。
 今回の旅行は、主人と二人で街中を歩いたり、モン・サン・ミシェルへの1泊旅行を(日本語ガイドツアーを利用)しました。その時のエピソードを2つご紹介します。

◎トイレ事情
 パリを観光する時、トイレを探すのに一苦労と聞きますが、確かにそうかもしれません。大きい公園やクリスマスマーケットには有料のトイレがあり、一人0.7ユーロぐらい。ビルの中にあるトイレグッズのショールームのような所は、2ユーロでした。私が行ったデパートは、最上階に1か所だけでした。長い列ができていました。美術館やレストランを出るときは、必ずトイレに寄ります。外でトイレが見つからない時、カフェに入ったこともあります。トイレに行って、またコーヒーを飲む・・・・。でも、店員さんが楽しいからよかったよかったと思い、次の目的地に向かいました。

◎日本語
 外国に行くと、観光地のお土産物屋さんやレストランで、日本語であいさつをしてくれることがあります。パリも同様です。モン・サン・ミッシェルに行ったとき、あるレストランの前に出ていたメニューは、フランス語・英語・日本語で書かれていました。ちょっと驚きましたが、お目当ての料理を探すのに役立ちました。ホテルの部屋のテーブルに、簡易おしぼりとモン・サン・ミッシェル名物のクッキーが置いてありました。日本の旅館みたいと思いました。おしぼりの袋に、”おしぼり 緑茶の香り”と前述の3か国語+中国語が書いてありました。ほっこりした気分になりましたが、なんとなく苦笑いも出ました。クッキーはおいしかったのでホテルの売店で買いました。入っていた缶が可愛いく、今は小物入れになっています。いい思い出が一つ増えました。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [10] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(122)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。
 この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第122回目の今回は、福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」から、世界の珍しい場所を紹介した本を2冊です。

「イースター島 ちいさくて大きな島」  野村哲也文/写真 
     福音館書店 たくさんのふしぎ第359号 2015年2月号

 モアイ像で有名なイースター島ですが、かつてはヤシの木の森でおおわれていたのだそうです。島の歴史や、モアイ像を丁寧に紹介します。

「ナミブ砂漠 ―世界でいちばん美しい砂漠―」 野村哲也文/写真
     福音館書店 たくさんのふしぎ第374号 2016年5月号

 アフリカ西岸にあるナミブ砂漠の写真が、非常に美しいです。一口に砂漠と言っても、こんなにいろいろなのだということは知りませんでした。

 この「たくさんのふしぎ」というシリーズは児童書になっていますが、小学生から大人まで楽しめる本で、私は好きです。テーマは科学や数学、身の回りのことまで何でも取り上げますが、年に4~5回は、写真家の方が世界の様々な自然や、そこで暮らす人々の生活を紹介しています。
 もしかしたらカメラの腕が良すぎて、実際に見るよりきれいに写されているかもしれませんが、とにかく夢がふくらみ、旅心が刺激されます。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [11] 今後の事業予定
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3月11日 子ども対象・多言語で楽しく
3月13日 多文化サロン(市の委託事業)
3月21日 アートみーる講座

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
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