西東京市多文化共生センター
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  NIMIC通信 No.143(2018年7月8月合併号)
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もくじ
[1] イベント予告 「西東京市日本語スピーチコンテスト2018」
[2] 継続募集 「『日本語スピーチコンテスト2018』実行委員」
[3] お知らせ 「外国人のためのリレー専門家相談会」
[4] 報告 「第12回留学生ホームビジット」
[5] 報告 「日本語を母語としない親子のための
        多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)
[6] 報告 「日本語ボランティア入門講座終了」
[7] 会員より 「『NIMIC卓球クラブ』参加者募集」
[8] 世界の国々・人々 「オマーンのオアシスへ、初めてみた蜃気楼」
[9] 会員より 「日本国内の多文化共生:半田だより(22)」
[10] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(137)
[11] 今後の事業予定

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┏ [1] イベント予告 「西東京市日本語スピーチコンテスト2018」
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 今年も、10月7日(日)の午後、コール田無で「西東京市日本語スピーチコンテスト2018」を開催します。発表者と市民審査員募集は8月上旬にスタートし、応募締め切りは9月6日(木)です。
 詳細は、8月上旬のNIMICホームページや市内配布のチラシをご覧ください。
 スピーチコンテスト当日の詳細は、NIMIC通信9月号でお知らせします。

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┏ [2] 継続募集 「『日本語スピーチコンテスト2018』実行委員」
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 6月に発足した実行委員会では、10月7日(日)の開催に向けて準備を進めています。第2回実行委員会は9月7日(金)午後4時から開催します。
 新たな参加も大歓迎ですので、info@nimic.jpまでお問い合わせください。みなさまのご参加とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
(スピコン実行委員長 清水智子)

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┏ [3] お知らせ 「外国人のためのリレー専門家相談会」
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 以下のように、市とNIMICの共催で「外国人のためのリレー専門家相談会」を開催します。ぜひ、必要な方々への情報提供をお願いします。

日時: 2018年8月25日(土)13:00~15:30
場所: 西東京市民会館3階大会議室(西武新宿線田無駅北口徒歩7分)
※ 当日直接会場へ。(予約もできます:西東京市多文化共生センター 
   TEL 042-461-0381)

 弁護士、行政書士、社会保険労務士、税理士、フェミニストカウンセラー等に無料で相談ができます。
 国際結婚・離婚、事故、ビザ、在留資格、労働問題、税金、年金、健康保険、パートナーからの暴力(DV)、心の悩みのことなど。

※ 秘密は守ります。
※ 相談をスムーズに行うため、契約書などの資料があれば、相談会にお持ちください。
※ 相談には通訳ボランティアが付きます。
言語: 英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、当日、言語が変更になる場合があります。当日の通訳情報は、Websiteで。
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/event/manabu_kangaeru/free-soudan30.html

◆Free consultation for Foreign Residents
Date: August 25th (Saturday), 2018
Time: 13:00 - 15:30
Venue: Nishitokyo City Meeting Hall (Shimin Kaikan), 3rd floor /3F
Large Conference Room
(7minutes walk from Tanashi Station(North Exit) on the Seibu Shinjuku Line)

※ Appointments are not required. Please come directly to the venue during the consultation hours. You may make an appointment in advance if you prefer to.
(Please call the Nishitokyo Multicultural and International Center for reservations. Tel. 042-461-0381).

Free counseling with professionals including lawyers, administrative procedures legal specialists, social insurance and labor consultants and certified public tax accountant will be offered as well as counseling that specializes in women’s issues. The professional consultation covers issues related to international marriages and divorces, accidents, visas, residents status, labor problems, taxes, pensions, health insurances, domestic violence, emotional matters, etc.

※ All consultation will be strictly confidential and your privacy will be assured.
※ If there is any specific document you would like to consult on, such as official agreements or contract, please bring it with you in order to enable the consultants to better understand your situation.
※ The interpreting service by volunteer interpreters for English, Chinese, Korean, Spanish, Portuguese and French is scheduled on the day but it may change depending on the interpreter’s availability.

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┏ [4] 報告 「第12回留学生ホームビジット」
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 6月24日(日)第12回留学生ホームビジットが開催されました。
 今年は14カ国、様々な国からの留学生27名(男性10名、女性17名)、受け入れ家庭は14家庭の参加でした。11時からの対面式のあと、各家庭で、それぞれに趣向を凝らし留学生を暖かく迎え入れてくださったようです。 
 終了後には、各家庭の皆様から、「とても素適な留学生達でした。外国の若者とゆっくり話す機会を頂き感謝すると共に、こういう交流はとても大事だと思いました」、「今まで以上に異文化に興味が沸いてきました」 また、留学生からは「受け入れ家庭の方が暖かく迎えてくださり、とても貴重で、楽しい時間でした」「ホームシックになっていた私ですが、このプログラム参加して、日本で家族ができたようで、とても嬉しかったです」という感想が寄せられました。
 来年、また、どんな出会いがあるか楽しみです。
(実行委員:三村志津子)

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┏ [5] 報告 「日本語を母語としない親子のための
         多言語高校進学ガイダンス(説明会と教育相談)」
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 7月8日(日)、「日本語を母語としない親子のための多言語高校進学ガイダンス」が武蔵境のスイングビルで開催されました。このガイダンスは、8言語の通訳を介して日本の高校入試制度の説明会、個別相談に参加できるものです。
 NIMICも一昨年より実行委員として参加しており、子ども日本語教室からも毎年、生徒や保護者が参加しています。今年は全体で付き添いの人も含めて90名もの参加がありました。主だった国としては中国、ネパール、フィリピンなどの生徒が多く、日本の入試のことや夏休みの過ごし方など熱心に聞いていました。
 また、後半では、10名以上の都立高校の先生、中学校の先生が個別の相談に応じました。
 このようなガイダンスは、7月から10月にかけて都内5カ所で開かれています。
(子ども日本語教室中学部 清水智子)

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┏ [6] 報告 「日本語ボランティア入門講座終了」
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 5月中旬より実施してきた全8回の日本語ボランティア入門講座が終了しました。今回は主に大人の教室で活動して頂くボランティアさんの発掘を目的に実施しました。講座の最初から積極的に意見交換があった年度となりました。
 20名の方が修了し、何人かは入る教室を決めて、活動を楽しみにしていらっしゃいます。
 今後、皆様の周りでも受講生が様々な活動に入っていくかと思います。
 その際は活動に入りやすいようにサポートをよろしくお願いします。
(文化振興課 周藤倫枝)

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┏ [7] 会員より 「『NIMIC卓球クラブ』参加者募集」
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 顧問の佐々木瑞枝さんを中心として、9月からNIMIC卓球クラブが発足します。
 1か月に1回、木曜日の夜を、軽いスポーツで楽しみませんか。

日時(1回目): 9月20日(木)18:00-20:00
場所: 谷戸地区会館ホール(田無駅、またはひばりケ丘駅からバス03で7-8分)
 http://www.city.nishitokyo.lg.jp/sisetu/community/yato.html
費用: 無料
対象者: 卓球をしたことのある人、してみたい人(NIMIC会員)
その他: 卓球台1台、ラケット、ボール、スリッパがあります
申込・問合せ: Emailでysr-koga@wish.ocn.ne.jp(担当:古賀)まで
(NIMIC会員:古賀義郎)

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┏ [8] 世界の国々・人々 「オマーンのオアシスへ、初めてみた蜃気楼」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。オマーンの最終回です。

 ペルシャ湾とインド洋に面する国、オマーン、「今日は皆さんを砂漠のオアシスにご案内します」と言われた時には、「あのアラビアンナイトに出てくるようなオアシスですか?」と思わず聞いてしまった。
 王様の弟君がにっこり笑って「きっとミズ・ササキならオアシスだけではなく、特別なものも表れてくれますよ」と。
 冷房の効いた重装備の車でガイドに案内されて灼熱の砂漠を行く。途中でヤギの集団にすれ違ったりはしたが、人間にはほとんど出会わない。こんなところ、レンタカーなどで移動していて、もし車が動かなくなったら、たちまち日干しになってしまいそうだ。
 近代的な高級車の中ではアラビアの音楽が流れ、私たちはオマーン内陸部にある秘境のオアシス、ワディ・バニ・ハリッド(Wadi Bani Khalid)を目指している。
 500mほど先に、青い湖と椰子の木が白い霧の中でユラユラと揺れている。「蜃気楼ですよ。実際に500m進んでも、オアシスはまだまだ先です」とガイドさん。
 ああ、快適な車の中から見る蜃気楼はまるで別世界にタイムカプセルでやってきたかのようだ。
 そして着いた。砂漠のオアシスに。日本ならどこにでもありそうな湖、しかし、砂漠の中で見ると格別の思いがある。水辺があり、緑の木々が生存できるということは、なんと恩恵に満ちたことか。
 改めて日本という自然豊かな国の住人であることを感謝せずにはいられなかった。
 美しい日本よ、その豊かな自然をいつまでも!
(佐々木瑞枝)

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┏ [9] 会員より 「日本国内の多文化共生:半田だより(22)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

「シランダの会」現在進行形

 7月になりました。2018年の後半が始まり、学校が夏休みに入ります。
 一息つくような時間が流れています。さて、今月は、毎週金曜日の夜活動している「シランダの会」の話をしたいと思います。
 4月から備品や使用時間の都合で活動場所(公共施設)が変わり、生徒の数も増えました。学習時間は小学生は6時から8時まで。中学生は7時から9時までです。それに伴い、いかに子どもたちの学習がはかどり、彼らの居場所・拠り所になるか、プログラムやシステムの改善がされています。
 まず、保護者の方々が、積極的に手伝ってくれています。保護者のパワーは、去年のクリスマス会で実証済みで、毎週、受付、おやつの準備・見守りをお願いしています
 日本語のわかる人は、子どもたちの音読を聞いてくれています。小学生たちは、おやつのあとの時間を、読書やカードゲーム、もっと勉強するなど、自分たちのペースができてきた感じです。時には、羽目を外す子どもたちもいますが、スタッフが丁寧に話し、ルールを守ること、人に迷惑をかけないことを指導しています。
 中学生は、部活をしている子、していない子がいて、来る時間に差があります。学習に取り組むまで、ざわつきます。スムーズに、落ち着いて勉強していくことが、課題の一つです。20日に「外国につながりをもつ子どもとその保護者のための進路説明&教育相談会In半田市」が開催されます。対象は外国につながりを持つ小学校高学年・中学生とその保護者です。ポルトガル語・中国語・スペイン語・英語・フィリピノ語/タガログ語・ベトナム語の通訳があります。
 内容は、日本の教育制度・進学準備に必要なこと・先輩の経験談・質疑応答等です。中学生は高校受験が身近なものになってきています。受験は、どうにかなるだろうでは済まされません。子どもたちの将来に関係します。彼らがどのように考えているか、これからの指導のヒントになると思い主人と参加します。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [10] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(137)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。第137回目の今回は、イスラームについての児童書の4冊シリーズです。

イスラームってなに?       長沢栄治監修 かもがわ出版
 シリーズ1 イスラ-ムのおしえ 後藤絵美著 2017年9月
 シリーズ2 イスラ-ムのくらし  鳥山純子著 2017年11月
 シリーズ3 イスラ-ムとせかい 勝沼 聡 著  2018年1月
 シリーズ4 イスラ-ムのいま  平井文子著 2018年3月

 書名がひらがなになっていますが、これは実は意味不明で、本文は一般書なみに漢字が使用されていて、全漢字に振り仮名がついています。学校図書館や公立図書館などに是非備えて欲しい本ですが、小中学生の調べ学習だけでなく、広く大勢の方に読んで欲しい本です。
(1) はイスラムの教え(コーラン、お祈り、断食など)について書かれており、正直私にはよくわからない部分です。が、(2)から(4)は非常に面白く読めました。
(2) ではインドネシア・エジプト・日本・アメリカで暮らす4人のイスラームの小・中学生を取り上げ、食事や衣服、日々の暮らしを紹介しており、大変身近に感じました。
(3) では、7世紀に登場したイスラームが、世界の中でユダヤ教やキリスト教と時には戦いながらも共存し、広がっていく様子と、イスラーム内部にも意見の違いが生じて枝分かれする過程が描かれています。イスラーム世界の共通言語であるアラビア語の存在とメッカ巡礼により社会の交流がはかられたことなど、なかなか面白いです。
(4) では1970年代以降のイスラーム復興が紹介されています。石油からの莫大な収入などで、イスラーム諸国は急速な経済発展を遂げました。教育が普及し生活水準も上がり、女性も仕事を持ち、社会の在り方も変化しました。西欧の科学技術や軍事力、経済力の前に自信を失い西欧化していたイスラームが、イスラーム本来のものの考え方や社会の在り方を見つめなおしはじめたのです。ハラール食品の普及、ハラール観光、モスリム・ファッションなどがその表れです。インドネシア女性の声や、映画や漫画の紹介も交え、面白く読ませてくれます。

 現在のイスラーム人口は約16億人で、世界人口の20-25%ですが、今後さらに増加することでしょう。日本に住む人々は11-18万人だそうですが、最近は旅行者も多く、日常的にモスリム・ファッションの方を見かけるようになりました。
 こんなに丁寧に深くイスラームを紹介した児童書が出版されるのも、子どもたちにも身近になりつつあるからなのでしょう。各巻の巻末に、参考図書リストがありますので、更に詳しく知りたい方は、ご活用ください。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [11] 今後の事業予定
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7月29日 浴衣を着て夏祭り
8月25日 リレー専門家相談会
10月7日 日本語スピーチコンテスト

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
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