西東京市多文化共生センター



┌--------------------┐
  NIMIC通信 No.159(2020年1月号)
└--------------------┘

もくじ
[1] NIMIC代表理事 新年のご挨拶
[2] イベント「外国人対象『地元田無の<うどんつくり>』」
[3] お知らせと募集「NPO市民フェスティバルにパネル展示参加」
[4] 講座「第10ブロックサーキット講座:
   どう向き合う?外国ルーツの子ども達(先生応援プロジェクト)」
[5] 事務局より「外国人対象:多摩六都科学館イベント」
[6] 報告「NIMIC忘年会で会員と知り合おう」
[7] 報告「子ども日本語教室小学部お楽しみ会」
[8] 事務局より「2020年度の事業案募集結果」
[9] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(6)」
[10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(38)」
[11] キーワードを読む「多文化共生」について理解を深めるために(153)
[12] 今後の事業予定

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [1] NIMIC代表理事 新年のご挨拶
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
NIMIC会員の皆さま

 明けましておめでとうございます。2020年の始まりです。
 2019年は4月に「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」が施行され、5月には元号が平成から令和に変わりました。
 西東京市の外国人住民数は、2019年12月1日現在、76の国や地域から5,350人となっており、全人口の2.6%と増加し続けています。実際、市内の日本語ボランティア教室は、学習者の増加に対し、場所やボランティアスタッフの確保に苦慮しています。 一方、12月1日の日本語スピーチコンテストでは多様な文化的背景を持つ12人の方々が、ユーモアたっぷりに様々な体験を話され、多様性の豊かな面を実感できる機会もありました。
 2020年は、7月下旬から9月上旬まで主に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックの年で、いまも多方面で準備が進められています。その中で、災害時や予想されるトラブルへの多言語対応については、旅行者のみでなく在住外国人の方にも役立つ体制整備です。さらにNIMICとしては、外国人住民と日本人住民が生活をする日々の中に、互いを理解しあう機会を設け、協力して住みやすい地域にするために、今後も活動していきます。
 これからも、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
(NIMIC代表理事 山辺真理子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [2] イベント「外国人対象『地元田無の<うどんつくり>』」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1月19日(土)に「地元のうどんつくり」のイベントを在住外国人を対象に実施予定です。地元の家庭での伝統的な“うどんつくり”を田無JA(農協)の婦人部の方々とお話をしながら実施するイベントです。
 まだ、募集枠に余裕がありますので、お知り合いの外国人にイベントの紹介をお願いします。
 また、日本人の当日ボランティアも募集中ですので、ご連絡ください。

日時: 2020年1月19日(日)14:00-17:00 (ボランティアは1時集合)
場所: 田無公民館地下実習室
定員: 西東京市内および近隣に在住・在勤・在学の外国人、20人
年齢: 小学生以下は保護者が一緒に参加すること
参加費: 300円(当日集めます)
自分で用意する物: エプロン、バンダナ(髪の毛が落ちないように)
通訳: 英語・中国語・韓国朝鮮語の対応可能
申込み: メールでNIMIC事務局info@nimic.jpまで。
(メールタイトルを「うどんつくり」としてください))
     名前、住所、電話番号、母語、メールアドレス、通訳が必要な時はその言語を書いてください。
申込み締切: 1月10日(金) ※締め切りが間近です!
問合せ: info@nimic.jp (担当 高橋; 090-6008-6146)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [3] お知らせと募集「NPO市民フェスティバルにパネル展示参加」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 西東京市市民協働推進センター“ゆめこらぼ”が主催する「第11回NPO市民フェスティバル」が、開催されます。NIMICは、多文化共生の地域づくり活動を、市民やNPO他団体に知ってもらうために、パネル展示をします。
 会員の皆様も家族やお友達と一緒に他団体との交流を楽しんでみませんか?

 なお、25日と26日に展示するNIMICパネル説明のお手伝い(午前と午後、各4名)を募集中ですので、協力できる方は事務局までお知らせください。

日時:1月25日(土)・26日(日)10:30-16:00(お手伝いは10時集合)
場所:フレスポひばりが丘(谷戸町2-3-7)
応募:メールでNIMIC事務局info@nimic.jpへ
メールタイトルを「市民フェス・ボランティア」としてください。
(NPO市民フェスティバル担当 高橋二朗)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [4] 講座「第10ブロックサーキット講座:
      どう向き合う?外国ルーツの子ども達(先生応援プロジェクト)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMICは「東京都在住外国人支援のための合同連絡会議・第10ブロック会議(小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市)」に市の文化振興課と共に参加しています。今回、第10ブロック子ども専門委員会が標記の講座を開催することになり、NIMICも共催団体として「自治体とNPOの連携」について事例発表をします。ぜひ情報の拡散にご協力ください。

 外国ルーツの子ども達の増加に伴い、現場の先生方は新たな困難に直面しています。経験豊かな講師(出口雅子氏:三鷹市ピナット)や、地域子ども日本語教室のメンバーと共に現状を見据え、明日から使えるヒントを学び合いましょう。

日時:2月10日(月) 18:30-20:30
会場:清瀬市消費生活センター4階(清瀬市元町1-4-17)清瀬駅北口徒歩3分
参加費:100円(茶菓子付)
申込み:2/7(金)まで、定員30人。名前、連絡先、所属をお知らせください。
kiyose_tabunka@yahoo.co.jp、 090-5526-6950
主催:清瀬国際交流会多文化共生事業

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [5] 事務局より「1/12&18 外国人対象:多摩六都科学館イベント」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMICは、多摩六都科学館の「ミュージアムを中心とした地域の多文化共生プロジェクト」に協力しています。以下のイベントに参加、また情報の拡散にご協力をお願いします。

 多摩六都科学館では、2020年1月に外国にルーツを持つ小学生とその保護者向けに、やさしい日本語による2つのワークショップを行います。12日は、科学館を探検した後にiPadを使った絵本づくりをします。18日は、やさしい日本語の解説でプラネタリウムの星を見ます。
 日本人のお友達と一緒に参加することもできます。くわしくは科学館のホームページやロクトニュースをご覧ください。
https://www.tamarokuto.or.jp/event/index.html?c=event&info=2169&day=2020-01-12

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [6] 報告「NIMIC忘年会で会員と知り合おう」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 12月13日(金)の理事会終了後、午後6時半過ぎから、イングビル2階の北京飯店でNIMIC忘年会を開き、16人が参加しました。タイトルにあるように、日頃あまり接点のない会員同士の交流を目指した会でしたが、新たに入会した会員、団体会員である日本語教室のスタッフ、窓口通訳ボランティアになって間もない会員など、初めての参加者を迎えて、賑やかで楽しい会になりました。
 前代表の佐々木顧問をはじめ、NIMIC設立時からのメンバーも参加し、様々な世代の多様な経験を持つ人たちが飲食を共にしながら意見交換もでき、会員同士の親睦を深めることができました。これからも、気軽に話せる機会を作り、活動の広がりにつなげて行ければと思います。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [7] 報告「子ども日本語教室小学部お楽しみ会」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 12月14日(土)恒例の子ども日本語教室小学部のお楽しみ会を行いました。子ども20名、保護者12名。ボランティア講座からの新しいスタッフも増え、合わせて64名もの大勢の参加となり会は熱気であふれました。
 スタッフと仲間の方が披露してくれた南京玉すだれに皆感嘆の声をあげ、ゲームの後はティータイムやサンタさんからのプレゼントもあり、子どもも大人も本当に楽しい時間を過ごしました。普段顔を合わせない他の教室の子ども同士も楽しくおしゃべりして交流しました。こんなに大勢の会をまとめてくださった行事係さんに感謝するとともに子どもたちや保護者の笑顔に支えられて活動できていると改めて思う一日となりました。
(小学部 加藤祐子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [8] 事務局より「2020年度の事業案募集結果」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2020年度に向けて、NIMICの事業案を募集していましたが、外国人住民への情報提供に関して1件のご提案を頂きました。ご提案、有難うございました。
 今後事業化に向けてしっかり検討していきますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [9] 世界の国々・人々「ヤングママの子連れアメリカ大旅行(6)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

ヨセミテ国立公園からの脱出

アメリカを移動するにはとにかく車がいる、弟が運転してくれたレンタカーでロスアンジェルスから6時間のドライブでヨセミテ州立公園に行くことにした。
(当時はまだ州立公園だった)。延々ドライブし、やっとヨセミテの看板が見えたときには胸がときめいた。目指すはエル キャピタンのヨセミテ渓谷、そこはヨセミテ州立公園のわずか1パーセントに過ぎないということで、ヨセミテ渓谷の奥深さが分かる。
ジャイアントセコイアの木々には「樹齢〇年」と書かれたものが、垂直に茂っていて、まるで森林の中に近代移動手段である車が日本からの家族4人を乗せて迷い込んだような感じを受けた。
そしてエル キャピタンに到着。シュラネバダ山脈から真っ白な花崗岩の絶壁を無数の滝が流れ落ちる。その光景は地球の奥深さを思わせるもので、ネイティブ アメリカンがこの地に住んでいたというのも納得できる。まさに自然と人間が溶け合う場所のような気がしたからだ。
まだ小学生の娘たちがどのような感動を覚えたのかは聞けず終いだったが、おおはしゃぎして嬉しそうな二人の表情から、何かしらの感動は覚えたことと思う。
さて、問題は帰り道、森は薄暗くなりはじめ、車の数はほとんどなくなり、ライトをつけて走っても走っても何の標識もなく、ついにそこらじゅうに「熊に注意」の看板が出るようになった。「ヨセミテには真っ黒なアメリカ熊が住んでいるんだよ」という弟の話に思わず「キャー、これ以上進まないで明るくなるのを待とうよ」と言ってしまった。幸い夏のこと、車にロックしてライトはバッテリーがあがらないように消し、我々は車の中で仮眠をとることにした。
我々は9万ヘクタールもある原生林のどこかで迷ってしまったのだ。
翌朝、鳥がさえずり始め、薄ら明るくなり、弟と私は遠方にかすかに街の灯りを発見、そちらを目指して走ることになった。運転はもっぱら弟まかせ、車に積んであったおせんべいやチーズも空き袋、胃の中もからっぽの状態で我々は見知らぬ街にたどり着いた。
1軒目のレストランで「ここはどこですか?」と。
答えは「ロスアンジェルスとは正反対にある街ですよ」だった。

(注)ヨセミテ国立公園はひときわすぐれた自然美および美的な重要性をもって最高の自然現象を含むとして1984年世界遺産指定されている。
(佐々木瑞枝)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [10] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(38)」
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

 2020年が始まりました。今年もよろしくお願いします。
 半田の暮らしは5年目になります。「半田の人より半田を知っている。」と、半田の友人たちによく冗談で言われます。しかし、ボランティア仲間の話に出てくる、半田運動公園、半田福祉ふれあいプール、ごんぎつねの湯、いちご狩りはまだ行ったことがありません。アイプラザ半田(教養・文化の向上、健康の増進やレクレーションの場)もその一つでした。アイプラザで半田や知多半島の物産品を売っているという話を聞き、「たこ飯の素」が欲しかったので行ってみました。しかし、物産品はもう扱っていないとのことでした。せっかく来たので、キョロキョロしていると、初めて見たものがありました。「いいかも半田」という観光協会が出している半田の観光案内の冊子があります。
 それの英語版、中国語版(繁体字・簡体字)が置いてありました。日本語版はよく見るのですが、その時まで、英語版、中国語版があるのは知りませんでした。
 同じようなことがもう一つ。知多半田駅前のクラシティというビルの1階に観光案内所があります。昨年12月そこの前を通ったら「いいかも半田」の3か国語版が置いてありました。アイプラザで見ていたので、置いてあるなあと思い、パンフレットの棚を見ると、半田運河ガイドの英語版、中国語版(繁体字・簡体字)、「新美南吉の世界」という日本語と英語で書かれたもの、ミツカンミュージアムの英語のパンフレット、赤レンガ建物の英語版、中国語版(繁体字・簡体字)、韓国語版の館内案内、知多半島の英語版ガイドがありました。週に1回は案内所の前を通っているのに、今まで気が付きませんでした。しかも、「いいかも半田」はスマホやPCでも見られて7言語(日本、英語、中国(繁・簡)、タイ、ポルトガル)対応ということもわかりました。見ているようで、見ていないのですね。
 今年は、半田でまだ行っていないところに行き、多文化の話もいろいろ見つけたいと思います。
(NIMIC会員 白根祐子)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [11] キーワードを読む
       「多文化共生」について理解を深めるために(153)
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━
 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第122回目の今回は、EU離脱に揺れるイギリスの現在がとてもよくわかる本です。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
     ブレイディみかこ著 新潮社 2019年6月 

 著者紹介文から・・・保育士・ライター・コラムニスト。1965年生まれ。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。『子どもたちの階級闘争―ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)をはじめ、著書多数。

 著者はアイルランド人男性と結婚して、男の子が一人います。住まいは市の高級住宅街に隣接する元公営住宅地。元がつく理由は、サッチャー政権時代に払い下げになった公営住宅地だから。購入して住み続ける人、購入しない人、あとから引っ越してくるミドルクラスの人と様々な人々がまだらに入り混じって住んでいますが、最底辺の人々が集まりまだらにならない高層公営団地もあります。著者はこの地域の「最底辺保育所」で実習しながら保育士資格を取り、働いていました。
 著者の息子は、最底辺保育所→カソリックの公立小学校→元底辺中学校へと進学しました。カソリック校は市の公立学校ランキングで1位、元底辺中学校は校長と教職員の努力で最近ランキングの中位に上昇した学校です。
 昨今の英国の田舎町の学校事情によると、なんと人種の多様性があるのは優秀でリッチな学校、底辺校は見渡す限り白人英国人だらけという奇妙な構図になっているとか…。詳しくは、本をお読みください。現在のイギリス社会と子どもを取り巻く状況、中学校教育の様子がとてもよくわかります。
 新潮社の月刊誌「波」(2018年1月―2019年4月号)に掲載されたエッセイをまとめて2019年6月に出版されましたが、11月までに12刷を数え、本屋大賞2019のノンフィクション本大賞を受賞しました。書店では平積み状態かと思いますが、ぜひお買いください。買って損はありません。雑誌のエッセイは今も続いています。
 著者の息子さんはバランス感覚がよくてしっかりした少年で、将来が楽しみです。
(NIMIC会員 根本百合)

┏┏┏ ━━━━━━━━━━━━━━━
┏ [12] 今後の事業予定
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━
1月19日  地元田無の「うどんつくり」

------------------------------------------------
今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
★NIMIC通信のバックナンバーはこちらから。
https://www.nimic.jp/index_newsletter.html
------------------------------------------------

=========================
発行・編集
NPO法人 西東京市多文化共生センター(NIMIC)事務局
住所 〒202‐0013 西東京市中町5-12-32
e-mail info@nimic.jp
ホームページURL https://www.nimic.jp/index.html
連絡先
〒188-0012 東京都西東京市南町5-6-18イングビル1F
=========================

















 
 
 Back to Top

HOME  | ABOUTUS  | ACTIVITIES  | VOLUNTEER  | CONTACT  | LINKS

NPO法人 西東京市多文化共生センター     Copyright (C) 2011 NIMIC All Rights Reserved.