西東京市多文化共生センター




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  NIMIC通信 No.166(2020年8月号)
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もくじ
[1] 募集「モンゴルってどんな国?リモート版 多文化サロン第2回」
[2] お知らせ「NIMICのホームページの刷新について」
[3] 講座「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座」
[4] 報告「リモート版 多文化サロンーパリからのゲストと」
[5] 報告「安全安心の相談窓口に(多文化共生センターレイアウト変更)」
[6] 世界の国々・人々「南イタリアへの女4人旅(5)」
[7] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(45)」
[8] キーワードを読む
     「多文化共生」について理解を深めるために(159)
[9] 今後の予定

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┏ [1] 募集「モンゴルってどんな国?リモート版 多文化サロン第2回」
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 Zoomを使って、多文化サロン第2回を開きます。
 西東京市在住のモンゴルのご夫妻、エ ジグメドドルジさんとハ アリオンザヤーさんにモンゴルの魅力を写真を見せていただきながらたっぷりとお話ししていただきます。

 下記のとおり、参加者を募集します。

日時:2020年9月13日(日) 午前10時−11時30分
人数:15名程度(先着順、NIMIC会員限定)
参加条件:ご家庭でのネット環境が整っている方。パソコン、タブレットなどで参加できる方。
申し込み:info@nimic.jpまで、お名前と電話番号を書いてメールで申し込んでください。
メールタイトルを「モンゴル多文化サロン」としてください。
参加が決まった方に、ZoomのミーティングIDとパスワードをお知らせします。

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┏ [2] お知らせ「NIMICのホームページの刷新について」
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 NIMICは、ホームページを刷新します。現在、新しいホームページを鋭意準備中です。新しいホームページは、10月上旬に公開予定です。

 新しいホームページでは、、、
・スマホからも見やすくなります。
・日本語/英語/中国語/韓国語のほか、やさしいにほんご(ルビつき)のページも用意します。
・過去2年間のイベント報告を写真つきで掲載。NIMICの活動をより深く理解していただけます。
・在留外国人の役に立つ、さまざまな生活情報を用意します。
・年会費のクレジット払いが可能になります。
・ホームページ上から、NIMICへの問い合わせが可能になります。
・今後のイベントスケジュールを確認できます。

 また、新しいホームページの公開に合わせて、NIMICのキャッチフレーズも募集する予定です。
 どうぞお楽しみに!
(新ホームページ担当 NIMIC会員 佐藤泰治)

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┏ [3] お知らせ「子ども日本語ボランティアフォローアップ講座」
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 新型コロナウィルスの影響で、対面での支援活動が思うに任せず、何とかしたいと思われている方も多いかと思います。リモート支援は、通信環境や機器の整備等の課題があり、広がっていかない面もありますが、活動ができない時こそ、自分の引き出しを広げておくことも大切ではないでしょうか。
 西東京市の委託により、外国につながる子どもたちの支援に関わっているボランティアを対象に、以下の講座を開催します。文化振興課から案内が届いたら、ご所属の教室を通じて申し込んでください。

日時:9月19日、26日(いずれも土曜日 午前10時―12時)
対象者:子ども日本語教室スタッフ、または市内日本語教室で子どもを支援するスタッフで、自宅などから、パソコンやタブレットなどで参加できる人(スマホでも講座の参加はできますが、資料が見にくい、資料を提示しにくいなど難しい面があります)
定員:20人程度(2回受講希望者を優先します)
講師:櫻井千穂さん(広島大学准教授、文科省作成のDLA:日本語を母語としない子どもの言語能力測定ツールの開発者)

1回目 9月19日(土)  地域活動に活かすDLAの考え方
2回目 9月26日(土)  Zoomでの具体的な学習活動のやり方

ぜひご参加ください。

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┏ [4] 報告「リモート版 多文化サロンーパリからのゲストと」
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 8月4日(火)午後7時半より(日本時間)zoomを使って、多文化サロンを開きました。
 パリ在住8年、オートクチュールの刺繍を扱うアトリエで刺繍家として活躍されている白根実の里さんにコロナ禍のフランスでの生活の様子、またご自身のお仕事のことなど、たくさんの写真を見せていただきながら、パリのご自宅からお話ししていただきました。
コロナの対応ひとつにしても日本とフランスの同じ点や違う点など、実際に生活していないとわからないことが、よくわかりました。ふとしたことから、自分は外国人なんだなぁと感じたりもされたそうです。
 この「リモート版 多文化サロン」は、コロナの影響で初めてzoomを使っての開催になりました。海外旅行がままならない今だからこそ、7時間もの時差のあるパリからお話しいただけて楽しい時間となりました。
(リモート版多文化サロン担当:清水智子)

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┏ [5] 報告「安全安心の相談窓口に(多文化共生センターレイアウト変更)」
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 8月5日(水)に、イングビル1Fの「西東京市多文化共生センター」の室内レイアウトを変更しました。コロナ感染防止対応で、相談窓口エリアを事務・打合せエリアから隔離する必要性が生じましたが、各種什器の配置がそれを前提としていなかったために、全体の使い勝手が非常に悪くなっていました。すべての什器の配置を見直して、安心安全でより広くすっきりした相談窓口を設置すると同時に、その他のエリアも使い勝手を改善させました。また、各事業担当に、収容保管物を確認して断捨離を実施していただいたことも併せて、室内環境が大きく改善されました。
 難しい状況ではありますが、相談ごとがある場合は安心して相談に来てください。相談員一同、感染防止策を講じてお待ちしています。
(木曜担当:田村久教)

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┏ [6] 世界の国々・人々「南イタリアへの女4人旅(5)」
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 「世界の国々・人々」と題したこのコーナーでは、ある国にスポットをあて、その国の文化・人々との交流を、不定期ですが、いろいろな形でお届けします。
 今回は、NIMICの顧問であり、武蔵野大学名誉教授でもある佐々木瑞枝先生の書き下ろしエッセイをご紹介します。

カプリ島のホテル チェックアウトの驚き

 今朝の海は蒼い!海の見えるホテルのダイニングでおいしい朝食、食いしん坊の女4人の笑顔がいつまでも続けば良かったのだが・・・。
 朝10時にホテルをチェックアウト、荷物を預かってもらってカプリ島の名所である「青の洞窟」にいくつもりで、女性4人は軽装に日除けの帽子、ロビーでチェックアウトを待っているとなにやら怒鳴り声に近いKさんの「NO,NO」という声、一体何事かと駆けつけてみると、Kさんが血相を変えて「予約時に部屋代5万円一泊5万円と聞いたのに、二泊で20万円になっている。おかしい」と。
 ホテルのフロントマンはにこやかな(でも目元は険しく)、「一部屋5万円なのです。お客様は2部屋ですから一泊で10万円、二泊ですと二倍になります」と。今ならメールのやり取りで証拠も残るのだが、Kさんが電話予約してくれた「証拠」などあろうはずもなく、ホテルのフロントマンの断固とした態度に「私たちが泊まったのはスイートルームですよね。2部屋にリビング、朝食付き、その値段表を見せてください」と私が囁くように小さな声で言うと「Yes, Madam」と英語とイタリア語で書かれたプライスリストを見せてくれた。英語版にはドルで値段が書かれていたが、たしかに一泊10万円相当だった。「私たち騙されているのよ。お金なんか払う必要ないから」とKさんは無茶なことを言う。
 見かねたMさんが「とりあえずカードで支払っておきましょうよ。今日の予定がこのままでは料金交渉で終わっちゃう」と。さすが年長者のMさん、鶴の一声で彼女のカードで支払いが終わり、荷物をホテルにあずけたまま、ホテルの坂道を降りて海辺に向かう。
 カプリ島の周囲の大部分は断崖絶壁で、そこに海食洞窟があちこちにある。昨日はその景色を楽しんだが、今日は手漕ぎの小舟に乗って、「青の洞窟」に行くのだ。
 しかし、Grotta Azzurra(青の洞窟)と書かれた海辺にはざっと100人くらいの観光客が船を待っていて、列を作るでもなく、小舟が近づくと、船頭さんの目に留まった運の良い観光客が船に乗れるという、なんともイタリアらしい仕組み、我々は1時間ほど小舟が近づくたびに「PLEASE」と叫ぶがその声はむなしく響くばかりだった。
(佐々木瑞枝)

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┏ [7] 会員より「日本国内の多文化共生:半田だより(45)」
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 NIMICの各種事業のまとめ役として活動されていた白根祐子さんが、ご家族の都合で愛知県半田市に転居されました。アメリカの多文化事情報告終了からしばらくお休み後、今度は国内の多文化事情報告です。

 半田国際交流会だより「こんにちわールド」に、「半田市多文化共生プラン」の話が載っていました。今月はその話をします。2020年3月、半田市は国籍に関わらず誰もが暮らしやすいまちとなるよう、多文化共生の理念や責務、推進体制を盛り込んだ「半田市多文化共生社会の推進に関する条例」を制定し、「半田市多文化共生共生プラン」を策定しました。
〇多文化共生イベントや姉妹友好都市交流など、交流の場の充実
〇日本語を学ぶ機会、行政サービスや生活のルールなどを学ぶ機会の提供
〇外国籍市民が地域社会で活躍できる地域づくり
の3つがプランの基本にあります。外国籍市民が市役所へ来やすい環境づくりをすすめ、言葉や文化の違いによるストレスを感じず生活できるように取り組んでいます。
 担当は市民協働課です。外国人の方が協働課に相談に来て、相談内容に合った担当課の窓口まで課員が案内します。また、協働課は、テレビ電話通訳で13か国語で対応できるようにしています。月曜日から金曜日8:30~17:15(水曜日は19:15)、言語により多少時間が異なります。対応言語は、英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語・フィリピン語・ベトナム語・タイ語・ネパール語・ヒンディー語・フランス語・ロシア語・インドネシア語です。7月15日から、ポルトガル語を母語とする多文化相談員が月・火・木・金曜日8:30~12:00、水曜日15:45~19:15、常駐しています。協働課はFB・Komaranはんだー多文化共生で情報を発信しています。無料オンラインサマースクールの紹介、コロナ感染者の情報、大雨注意報、仕事についての相談会、テレビ電話通訳のことなど、ポルトガル語訳や多言語訳付で載せています。
 2020年6月1日現在、半田市の人口は119,887人。内外国人の人口は4,403人です。ブラジル・1,954人、ベトナム・779人、中国・528人、フィリピン・292人、韓国・281人が多いベスト5です。外国人の方々がテレビ電話通訳やFBを活用し、充実した半田生活を送ってほしいです。
(NIMIC会員 白根祐子)

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┏ [8] キーワードを読む
      「多文化共生」について理解を深めるために(159)
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 NIMIC設立の理念のなかで大きなウェートを占める「多文化共生」。この言葉をキーワードに、2006年9月号から多文化共生に関わる本の紹介を始めました。
 第159回目の今回は、難民として日本で暮らしている方々を取り上げた本です。
 対象は小学校高学年位から大人まで、漢字には全部ふりがながついています。

故郷の味は海を越えて ―「難民」として日本に生きる―
      著・写真 安田菜津紀  ポプラ社 2019年11月

 シリア(クルド人)、ミャンマー、ロヒンギャ、ネパール、バングラデシュ、カメルーン、カンボジアから来日した7人の方々を紹介した本です。カンボジアから日本に留学中だったセタリンさんは、その間に、母国でポル・ポトが政権を握り、国民の四分の一が亡くなったと言われる過酷な状況に陥りました。
 他の6人は母国で暮らしている時に、政府、反政府勢力、反乱軍と呼び名は様々ですが武力集団に襲われ、命からがら日本に逃れてきました。それからがまた大変でした。短くて数年、長い人は十数年かけて、やっと滞在許可を得ることが出来た人、難民認定まで得ることが出来た人、日本国籍を取得した人がいます。今は、それなりに、みなさん穏やかな落ち着いた生活を送っています。写真には、日本で手に入る食材で、故郷の味をつくり、温かい笑顔を見せてくれる彼らの柔和な姿があります。でも、そこにいたるまでの、苦労などという簡単な言葉で言い表せない人生に、ぜひ思いをはせてください。
 日本も難民条約に加盟しており、毎年難民を受け入れていますが、その難民認定率は0.25%(2018年)という低さで、他の国々に比べて低さが突出しているのです。「難民」についてのQ&Aやコラムが文中に沢山あり、子どもにもわかるよう説明されています。
 昨年11月に出版された本ですが、カフェやレストラン、食材輸入などを営む方々は、このコロナ騒ぎの中でどう過ごしているのだろうかと、気にかかります。
(NIMIC会員 根本百合)

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┏ [9] 今後の事業予定
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9月13日 リモート版 多文化サロン2回目「モンゴルってどんな国?」
9月19/26日 子ども日本語ボランティアフォローアップ講座

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今回のNIMIC通信は、いかがでしたでしょうか。
みなさまのご意見、ご感想をお待ちしております。
メールはこちら→→→ info@nimic.jp
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