NIMIC通信 [No.285 2025年8月号-2]

目次

1.外国から来た保護者のための小学校入学前説明会

日本の小学校を知らない外国から来た保護者が、安心して入学準備ができるように、市と共催でオンライン(Zoom)説明会を行います。今回は、「学校生活」や「小学校の1年間」、放課後に子どもを預かる「学童保育」などの話をします。

日時:9月6日(土)午前10時~11時30分

対象:これから小学校に入学・転入する子どもがいる保護者

申込み:8月29日(金)までに、下の申し込みフォームから申し込んでください。

申し込みフォーム: https://forms.gle/7HMkULrSVQtwkYxH6

問合せ:西東京市多文化共生センター ℡042-461-0381

くわしいことは、 https://nimic.jp/wp-content/uploads/2025/07/pre-elementary-school-orientation-202509.pdf 

2.「ゆかたを着て夏まつり2025」終了報告

7月27日(日)に、東伏見のダイドードリンコ・アイスアリーナ駐車場で開かれた東伏見商栄会主催の盆踊りに、浴衣姿の外国からの参加者17名(5か国/地域)にスタッフ・ボランティアの17名が加わって、標記イベントを実施しました。田無公民館で浴衣の着付けを行い、会場では3つの班ごとに踊りの輪に加わり、屋台の様々な軽食や飲み物を楽しみました。今年は初めて、最後にほぼ真上に上がった美しい花火を見て、会場を後にしました。

3.夏季ビジネス日本語ポイント講座(無料)by東洋大学

(NIMIC会員からの情報です。周囲の日本語学習者にお伝えください。)

期間:8⽉19⽇(火)~8⽉24⽇(日) 全6日間、14コース(90分1コースごとの受講可能)

形式:Zoomを用いたオンライン形式

対象:JLPTN2合格以上の外国人留学生、または外国人社員の方

定員:各回1,000名(先着順)

授業料:無料

講座申込: https://toyo-jlp.com/class/courselist-2025-summer-business-japanese-special-courses

チラシ: https://www.tugs.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/e0d4240712a0490562ad22db1b030c9b.pdf 

※有料のアドバンス講座はこちら: https://www.tugs.co.jp/wp-content/uploads/2025/08/357711b06134045fc310707e4c0b3797.pdf 

4. エッセイ:崔さんのつれづれ日記(17)
工場見学ネット予約

わたしのウォーキング友だちは、ここ何カ月もある有名お菓子工場の見学予約を試みている。月一回かふた月に一回、決まった曜日の決まった時間帯にネットで見学予約をするが、なかなか予約が取れないそうだ。この工場見学プログラムは大変人気があって、ものの1、2分で席が埋まるらしい。友達が予約時間に用事があり、代わりに予約をチャレンジしてほしいとのことだったため、わたしも一度チャレンジしたことがある。予約開始時間前にパソコンを立ち上げた。iPhone操作が遅いわたしは、パソコンのほうが打ち込みが若干早いためだ。わくわくどきどきチャレンジしてみた。まあ本当にものの1分で枠が埋まって行く。確か20名定員だった。事前にネットで予約のアドバイスをみたら、名前や電話番号など素早く入力できるように予測変換やコピペを利用したほうがいいとあった。平常心でも打ち込みが早くないわたしはこんな競争みたいなレースで頭と指がこんがらがって自爆した感じだったが、なんだかもう一回チャレンジしてみたいという闘争心も芽生えた気がする。

もう一人の友達は“賛否両論”(お店の名前を言っちゃった)のランチ予約をチャレンジしている。こっちもまだまだあたりがないが、同伴指名してくれたわたしは喜んで待っている。待つことも感激度をアップするスパイスに違いない。

果報は寝て待てというが、あと何回寝ればいいのかな?

(NIMIC会員 崔香芸)

5. Book:「小一の壁」を検証するー就学の社会学
酒井朗編 勁草書房2025年2月

「小一の壁」とは、一般的には、共働き家庭や一人親家庭において、子どもが保育園から小学校に入学した際、保育園に預けていた時には実現できていた仕事と子育ての両立が難しくなることを指す言葉だそうですが、「小一の壁」が社会問題化するまえに、学校現場から「小一プロブレム」として、子どもの問題行動が指摘された時期がありました。子どもたちが先生の話や指示を聞くことができない、集団行動をとれない、授業中、席についていられないなど、小学校での授業や生活に馴染めない状況のことです。

この本では、なぜいま「小一の壁」が注目されているのか、その背景を明らかにし、就学をめぐる家庭と学校の関係、そして家庭と国や社会との関係について、社会学的に検討しています。ある問題が、国や社会の要請により、違う意味を持ったり、対応策が立てられたりする過程がよくわかります。

この本を読みながら、日本の学校事情がよくわからず、日本語もできない保護者は心細くプレッシャーを感じているのではないか、宿題フォローが親の仕事であることや連絡方法や連絡時期などへの対応はできているのだろうか、彼らが感じる壁はさらに高いのではないかと思いました。

(NIMIC事務局)

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