もくじ
[1]外国から来た保護者のための小学校入学前説明会
[2]「多言語高校進学ガイダンス」に参加
[3]報告「日本語ボランティア入門講座 全8回5/18〜7/23」
[4]Book:なんで日本研究するの?
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1.外国から来た保護者のための小学校入学前説明会
日本の小学校を知らない外国から来た保護者が、安心して入学準備ができるように、市と共催でオンライン(Zoom)説明会を行います。今回は、放課後に子どもを預かる「学童保育」や「学校行事」「学校選択制度」の話をします。
日時:9月7日(土)午前10時〜11時30分
対象:これから小学校に入学・転入する子どもがいる保護者
申込み:下記申し込みフォームからお申し込みください。
申し込みフォーム: https://forms.gle/UEfFMHeQK5rBPVNp8
問合せ:西東京市多文化共生センター TEL:042-461-0381
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2.「多言語高校進学ガイダンス」に参加
7/14に「日本語を母語としない親子のための多言語高校進学ガイダンス」が武蔵境スイングビルで開催され、子ども日本語教室中学部から6組が参加。日本の受験制度を知らない親子にとって、英語、中国語をはじめとする多言語通訳付き説明会は有意義で、高校の種類や受験制度の全体説明と個別教育相談に、熱心に耳を傾け質問されていました。今年在京枠で高校進学した先輩方の生き生きとしたお話も皆さんへの激励となりました。
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3.報告「日本語ボランティア入門講座 全8回5/18〜7/23」
今年度の日本語ボランティア入門講座は子どもの学習支援についてでした。参加者は41名、外国につながる子どもがおかれている状況や、在留資格、子ども向けの教材、やさしい日本語など盛りだくさんの内容でした。みなさん熱心に受講してくださいました。子ども日本語教室見学後の感想では、「自分にもできるか不安だがやってみたい」という声が多く聞かれました。新しいスタッフが増えることを楽しみにしています。
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4.Book:なんで日本研究するの?
シュミット堀佐知編 文学通信 2023年10月
編者を含めた9人の日本研究者が「なんで日本研究するの?」という問いへの答えをエッセイの形で綴り、日本語の原文には英訳を、英語の原文には日本語訳を作り、1冊にまとめた本です。私は前半の日本語版150頁を読みました。著者は日本生まれ日本育ちが5人、外国生まれ外国育ちが4名で、全員教員でもあり研究者でもあります。学術研究者の文なので、エッセイといえどもやや読みにくい所はありますが、面白かったです。
現在、世界各地(主に欧米)に日本研究に特化した学会や学術誌が存在するそうで、規模も大きく盛況だそうです。「世界中から多くの日本研究者が集まり…日本の古典文学や芸能・美術などについて熱く討議しているありさまは…どうして外国の人が日本のことでこんなに熱心になれるのだろう、と不思議でならなかった。」(佐々木孝浩)また、『お伽草子』を研究している末松美咲さんは、日本古典文学にはさまざまなジャンルの多様な作品があり、時代とともに自由に作りかえられ受け継がれ、現代日本の小説、漫画やアニメにも、海外の作品にも影響を与えていると言います。
最後に私の感想:海外の方が日本の古典作品を読み通し、魅入られて研究者にまでなってしまうとは、すごいことではありませんか? 若き日のドナルド・キーンみたいな方々が、何人も何十人も生まれているってこと? 日本の将来、なんか面白そうじゃありません?
(NIMIC会員 根本百合)