NIMIC通信 [No.270 2025年1月号-1]

もくじ

[1]NIMIC新年のごあいさつ 

[2]外国から来た保護者のための小学校入学前説明会

[3]西東京市総合防災訓練にご参加ください!

[4]在住外国人対象「日本のお正月を体験しよう」

[5]子ども日本語ボランティアフォローアップ講座参加者募集

[6]2025年度の事業アイディア募集(会員限定)

[7]日本語適応指導員研修会報告「DLAを活用しよう」

[8]NIMIC忘年会2024報告

[9]エッセイ:ラオスへの旅(1)

[10]Book:間文化主義 インターカルチュラリズム

1.NIMIC新年のごあいさつ 

明けましておめでとうございます。

2024年は気候変動や戦争により大変な生活を余儀なくされている人々がいることに胸を痛めた日々でした。

西東京市に目を向けると、市の外国人住民に関する事業名が「国際交流」から「多文化共生」に変わり、「多文化共生推進指針策定検討委員会」がスタートしました。2年かけて推進指針が策定されるそうです。

NIMICにとっての大きなできごとは、2007年に自主事業として立ち上げた「NIMIC子ども日本語教室」が、日本語学習支援はもちろん、相談事業、交流事業等を総合的に組み合わせた「多文化キッズサロン」として市の事業となったことです。税金が投入されるので、報告書などの事務作業量は倍増しましたが、公的な事業と位置付けられたことで安定した活動が保障され、子どもたちの環境がより良いものになっていくことが期待できます。

NIMICでは、将来を見据えての環境整備として、ホームページの更改準備作業が進行中です。4月には新しいサイトを公開できる見込みですので、楽しみにお待ちください。

今年も皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

(NIMIC代表 山辺真理子)

2.外国から来た保護者のための小学校入学前説明会
  Elementary school admission guidance seminar for nonnative Japanese speakers.

日本の小学校を知らない外国から来た保護者が、安心して入学準備ができるように、市と共催でオンライン(Zoom)説明会を行います。

日時:1月15日(水)午前10時~11時30分

対象:これから小学校に入学・転入する子どもがいる保護者

申込み:1月9日(木)までに、(1)保護者の氏名(ふりがな) (2)子どもが行く小学校の名前(3)電話番号を書いて、 nimicwith@gmail.com にメールを送ってください。

申込みフォームもあります:https://x.gd/BtveV 

問合せ:西東京市多文化共生センター ℡042-461-0381

3.西東京市総合防災訓練にご参加ください!

1月19日(日)に、市全体の総合防災訓練(市民参加型)が開催され、 NIMICは、会場ほぼ中央のNTTと並ぶブースに出展します。当日は、外国人住民と日本人住民、双方の理解を深める防災クイズやドコモ安否確認デモの案内、「ヘルプカード」多言語版等を配布します。はしご車体験やスタンプラリーなどもあり、楽しみながら防災について知る良い機会です。周囲の方々を誘ってぜひご参加ください。

日時:2025年1月19日(日)午前10時~午後1時

場所:市民広場(保谷庁舎跡地 中町1-5-1)

なお、当日、会場でお手伝いいただけるボランティアを会員から募集中です(9:30集合13:00解散予定)。可能な方は、info★nimic.jpまでご連絡ください(タイトルを「防災訓練ボラ」とし、★を@に変えてください)。

4.在住外国人対象「日本のお正月を体験しよう」

◎周囲の外国人のみなさんにお伝えください。

日本のいろいろな種類のお餅(雑煮、あんこ、きなこ等)を皆で準備し、食べます。その後に日本の伝統的なお正月遊び(すごろく、福笑い、かるた等)と書き初めをします。

対象: 西東京市に在住・在学・在勤の外国人(小学生以下は保護者同伴)

日時: 2025年1月25日(土) 14:00~16:30

場所: 田無公民館地下1階実習室(西武新宿線田無駅南口から歩いて4分)

参加費: 500円(当日払い、小学生以下200円)  

定員: 25人くらい(申込み順)

申込締切: 2024年1月17日(金)

持ち物: エプロン、タオルまたはバンダナ(髪の毛が落ちないように)

通訳: 英語・中国語・韓国語の対応可能

申込・問合せ:以下のURLのチラシをご覧ください。

◎撮影担当者がイベント中に写真を撮ります。撮影した写真はNIMICの広報のみに使用します。

募集チラシ(4言語)

5.子ども日本語ボランティアフォローアップ講座参加者募集

西東京市の委託により、市内で子どもの日本語学習支援等で活動中のボランティア、および入門講座修了者を対象にフォローアップ講座を2回開催します。日程とテーマは以下の通りです。所属教室を通じて文化振興課に受講申し込みをしてください。

(1)多言語・多文化の子どもたちのアイデンティティを理解する

2月1日(土)10:00〜12:00 田無第二庁舎4階会議室

(2)外国につながる子どもの学習を支えるために

2月8日(土)10:00〜12:00 田無第二庁舎4階会議室

【申込締切り】1月17日(金)

6.2025年度の事業アイディア募集(最終案内)

NIMICは、会員が気になっている課題を解決するための工夫を重ねながら、活動を広げてきた団体です。活動を充実させ継続していくには多くのボランティアの力が必要で、仲間を増やし、意見を出し合いながら様々な事業を実施してきました。多文化共生の地域づくりに向けて、まだまだいろんな課題があります。こんなことをやってみたい、仲間がいればやれそう、という事業アイディアはありませんか。毎年11月から1月までを募集時期にしています。

また、自分はこんなことができるから、何か役立つ場面はないか、という問い合わせも歓迎です。

締切は1月15日(水)、会員の皆さんのアイディアやご意見をお待ちしています。

e-mailで info★nimic.jpへ。(タイトルは「事業アイディア」または「できること」、★を@にしてください)

7.日本語適応指導員研修会報告「DLAを活用しよう」

外国につながる子どもの在籍校に出向いて日本語指導をしている指導員の研修会が12月16日(月)に行われました。今年度のテーマはDLA(日本語を母語としない子どもの日本語力を評価するツール)の活用です。DLAの概要を確認し、実施音声を聞いて診断・評価する練習を行いました。みんな活発に意見交換をしながら理解を深めることができました。子どもたちの力を的確に把握し、その情報を担任や保護者と共有しながら指導を進めていきたいと思います。

8.NIMIC忘年会2024報告

12月18日(水)19時よりイングビル2階の北京飯店でNIMICの忘年会が開かれました。参加者24名のうち外国出身の方6名を含む15名の一般会員の方々の参加もあり、まさしくNIMICらしい多文化の大忘年会になりました。北京飯店のお料理は春巻きや餃子、海老チリ、ビーフン、チャーハンなどなど中国の家庭料理の味をビュッフェスタイルで満足いくまでいただきました。普段なかなかゆっくり話すことができない方ともたくさん話ができて、あっという間の2時間でした。

9.エッセイ:ラオスへの旅—旅の計画は娘の一言から

長女のMINA が「ねえ、この蓮の花綺麗!見に行きたい」と。

「え、どこ?」「ウドンターニのタレ―・プア・デーン(ノーンハーン)」写真を見ると湖一面に紅い睡蓮の花「わーきれい。私も見たい」と次女のYuka、調べてみるとウドンターニはバンコクの空港から飛行機で1時間ほどで行ける。そこから43キロはタクシー?「でもバンコクは何回も行っているし・・・」。

「じゃラオスにも行きましょう。まだ行ったことないし・・」、数日前タイ国鉄が首都バンコクとラオスの首都ビエンチャンを結ぶタイ・ラオス鉄道のチケットの販売を開始したとのニュースを見たばかり。MINA が図書館で村上春樹の『ラオスにいったい何があるというんですか』(文芸春秋社)の本をみつけてきた。「大いなるメコン川の畔で—ルアンプラパン」(ラオス)を読んで古都に行ってみたくなった。

ラオスまでの直行便はない。旅の目的は「蓮の花」と「ラオスの古都滞在」、母親と娘たちは旅の計画に夢中です。

(佐々木瑞枝)

10.Book間文化主義 インターカルチュラリズム 多文化共生の新しい可能性
   ジェラール・ブシャール著、丹羽拓監訳 彩流社 2017

「間文化主義」とは、民族的、文化的多様性をより広く認める社会を目指す、カナダのケベックで支持されている考え方です。多様性が増大し続けている社会が、どうすればうまく統合され、かつ平等なものとなり、その姿を維持できるのかが問われています。多文化主義の限界が唱えられ、白人至上主義や、民族主義者が大きな話題になる中、排外主義に対抗できうるであろう「間文化主義(インターカルチュラリズム)」は、カナダやヨーロッパで注目を集めています。

中心文化を認めないカナダの多文化主義とは異なり、中心文化とマイノリティの文化が互いを尊重しながら交流することによって、一つの新しい文化を築きあげていこうという考え方は、日本のように厳然とした中心文化を持つ国にふさわしい統合理念ではないかと言われています。研究者によるケベックの実践の記述と、多方面からの批判に対する解説となっているので、読みにくいと感じる人もいるかもしれませんが、日本における多文化共生社会を考える際に知っておきたい理論であり実践でもあると思います。

(NIMIC事務局)

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